感想:ドラマ「鈴木光司 リアルホラー」第3回「タクシー」「鍵穴」

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BSフジ開局15周年スペシャルドラマ「鈴木光司 リアルホラー」BSフジ http://www.bsfuji.tv/realhorror/
放送 BSフジ。全3回。

【※以下ネタバレ】

『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』ホラー界の巨匠・鈴木光司が贈る短編集『アイズ』(角川ホラー文庫刊)、日常と非日常の狭間に潜む究極の恐怖・・・“本当にあった怖い話”を取材して描いた、リアルホラーを本格ドラマ化。
この短編集の中の6作品を“豪華キャスト”(中村獅童芦名星山本裕典武田真治佐藤江梨子八嶋智人[主演・放送順])で、お届けする。


※他の回の感想はこちら→第1回 「杭打ち」「夜光虫」 第2回 「檜」「クライ・アイズ」

第3回 (2015年3月29日(日)放送)

1話目「タクシー」


・あらすじ

詳子(30)は夫の久保田智彦(36)と離婚の危機を陥っていた。ある日2人は離婚の話し合いをする為に、最後にプロポーズした店で食事をしようと、車に乗っていた。都内のタクシー会社に勤める三井(36)は、普通のタクシー運転手だが、度々不可解なことが起きていた。ある夜、三井がタクシー車内で寝ていると、後方のドアを叩く音がする。そこに立っていたのは詳子だった。三井はあることに気付く。

 タクシー運転手の三井には霊感が有った。三井はある日乗せた女性客が幽霊だと気がつき、成仏するように忠告するが、客は変なことを言うなと怒って降りてしまう。その後、三井はその女幽霊の詳子(佐藤江梨子)と再会した。詳子は自分が既に死んでいることをようやく自覚し、離婚直前に事故にあって死んでしまったことを思い出していた。そして、夫の智彦が自分の死が原因で落ち込んで見ていられないので、夫と話をしてくれという。三井は嫌がるもののついに説得され、智彦に会って詳子の言う事を伝える。最初は取り合わなかった智彦だったが、詳子しか知らない事実を三井が口にするので信じさせるをえず、詳子は部屋の掃除をしろとか落ち込むなとかそういうことを伝えて成仏した。


・感想

 ハートフルコメディ話。ホラーじゃないじゃん。



2話目「鍵穴」


・あらすじ

サラリーマンの松浦(45)が夕食をとっていると、妻の美樹(40)が一枚のハガキを差し出す。ハガキの主は、20年来の友人である大石(45)とその妻早苗(25)からの手書きの転居通知だった。会いに行くことを薦める美樹に対し、気乗りしない松浦。松浦としては、人生の成功者である大石を疎ましく思っているからだった。気乗りしなかったが、結局、大石の新居へ向かう。だが、その新居のある町は、昔(15年前)通った事のある町並みだった。

 松浦(八嶋智人)は、旧友の大石から転居通知を受け取り、久しぶりに会いに行くことにした。ところが成功者のはずの大石が住んでいるのは、古ぼけたアパートの一室で、しかもそこは二人の共通の友人鳥居が15年前自殺した部屋だった。15年前、鳥居は大石の店で働いていたバイトの早苗にストーカー行為を繰り返した挙句、部屋で自殺したのだった。ところが大石は真実を話すという。

 15年前、早苗は鳥居にアパートに呼び出され、襲われそうになったので突き飛ばして殺してしまった。早苗に助けを求められた大石は、自殺に見せかけるため首に紐をかけてつるそうとするが、鳥居が息を吹き返したため、早苗と二人で止めをさしたのだという。しかしその後、大石は商売に失敗し、早苗は精神を病み、大石自身は末期ガンで余命僅かで、全ては鳥居の呪いだと言う。

 実は松浦は15年前大石と早苗が鳥居を殺すところをドアの新聞入れから見ていたのだが、だまって逃げ出したのだった。大石は今度は松浦が呪われるといい、アパートを離れる松浦を部屋から鳥居の幽霊が見ているシーンで〆。


・感想

 まあ「本当にあった話」がベースだからこんなたいして怖くない話でも許されるのですかね。タイトルは「鍵穴」じゃなくて「新聞入れ」にすべきだと思いますが。


※他の回の感想はこちら→第1回 「杭打ち」「夜光虫」 第2回 「檜」「クライ・アイズ」

監督 寺内康太郎
プロデューサー 立本洋之(BSフジ)
穀田正仁(エイベックス・ピクチャーズ
大橋孝史(ジョリー・ロジャー
共同プロデューサー 堀達郎(エイベックス・ピクチャーズ
齋藤浩司(ジョリー・ロジャー
脚本 佐上佳嗣 寺内康太郎 久保幸湖
ラインプロデューサー 山口誠
アシスタント・プロデューサー 金子誠二郎(ジョリー・ロジャー
製作 株式会社BSフジ
エイベックス・ビクチャーズ株式会社
株式会社ジョリー・ロジャー

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