感想:映画「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(2003年:日本)


ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS 【60周年記念版】 [DVD]

映画|NHK BSオンライン http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/
放送 NHK BSプレミアム 2016年7月5日(火)

【※以下ネタバレ】

ゴジラシリーズ第27作。1年前のゴジラとの戦いで傷ついたメカゴジラ“機龍(きりゅう)”の修復に携わる整備士・中條義人は、叔父の信一たちと共に別荘で休暇を過ごしていた。そこへ、モスラの住むインファント島の妖精・小美人が現れ、彼らに不思議な忠告をする。休暇が終わり、機龍の修復を続けながらも小美人の言葉が気になる義人。そんな折、1年前の傷痕がまだ生々しく残ったままのゴジラがついに東京へ上陸する…。

あらすじ


 「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年)と「モスラ」(1961年)の続編。

 ゴジラの日本襲撃から一年後。特生自衛隊の整備士・中條義人は機龍の修理に関わっていたが、大損害を受けた機龍は未だに修理が終わっていなかった。機龍のパイロットだった家城茜(やしろ・あかね)(釈由美子)は転任でアメリカへと旅立っていった。

 2004年3月、義人が叔父の信一の家に訪問中、インファント島の妖精・小美人たちが43年ぶりに信一を訪ねてくる。信一はその昔、怪獣モスラが日本を襲撃した際に彼女たちを助けた過去があった。小美人は、機龍がゴジラの骨を使っていることは生命を冒涜しているので海に戻せと要求してくる。さらに、もしゴジラが再度日本に出現した際にはモスラゴジラと戦うといって姿を消す。

 直後ゴジラが東京に現われ、予告通りモスラゴジラと戦うが、余命短いモスラゴジラに圧倒される。それを見て政府は機龍を出撃させるが、ゴジラの攻撃で機龍が故障して動かなくなる。やがて小笠原にあったモスラの卵から双子の幼虫が孵化し、東京に駆けつけるが、結局親モスラゴジラに敗れて死んでしまう。義人は機龍を修理するが、ドアが壊れて外に出られなくなる。再起動した機龍とモスラ二匹の攻撃でゴジラは繭に包まれて動けなくなるが、突然機龍がコントロールを離れ、ゴジラを抱えて日本海溝に向かった。最後機龍の外に脱出した義人に機龍が「SAYONARA YOSHITO」とメッセージを残して海に突っ込み、モスラたちも帰って行って〆。


感想

 評価は△。

 安っぽい内容で、つまるところ「ゴジラが帰ってきたのでモスラメカゴジラでやっつけました」とただそれだけである。まあ、怪獣映画に妙に濃い人間ドラマを持ち込まれるのも閉口するので、シンプルさは評価したいところだが、あまりにもシンプルすぎではなかろうか。

 小美人が戻ってくるとは知らなかったので、二人が登場した瞬間吹いた。成虫モスラゴジラに負け、代わりにやって来た双子の幼虫がゴジラと戦いしっぽにくらいつく、という展開全てが「モスラゴジラ」をなぞっているのは、昭和怪獣映画好きに向けてのサービスだろうか。

 「ゴジラ×メカゴジラ」の続編にもかかわらず、前作の主人公だった家城茜はアメリカに転任してしまい、言い訳程度にしか顔を見せない。なんとも釈然としない話である。まあ釈由美子が主演を受けてくれなかったのだろうが……

 主人公の義人がメカに異常に思い入れを抱くメカフェチだという設定だったが、それを受けて最後に機龍がコンピューターの画面で「サヨナラ ヨシト」とかメッセージを送ってくるのには爆笑してしまった。メカに想いが通じました、とかいう感動的な展開とでも言いたいのだろうが、怪獣映画で怪獣ロボが整備士と仲良くなりました、とかなんなんだそりゃとしか言いようがない。


 前作がスーパーヒーローメカ機龍が悪の権化ゴジラと戦う、という、それなりに気合の入ったストーリーだったのに対し、こっちはただなんとなく続きを作ってみました程度の内容で、歯ごたえ皆無だった。

BSプレミアム7月5日(火)午後9:00〜10:32


【製作】
富山省吾
【プロデューサー】
山中和成
【監督・脚本】
手塚昌明
【脚本】
横谷昌宏
【撮影】
関口芳則
【特殊技術】
浅田英一
【音楽】
大島ミチル
【出演】
金子昇吉岡美穂虎牙光揮長澤まさみ、小泉博、中尾彬 ほか
製作国:
日本
製作年:
2003
備考:
カラー/レターボックス・サイズ