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感想:特撮「マイティジャック」(1968年) 第8話「戦慄のオーロラ」

特撮


マイティジャック Vol.1 [DVD]

放送 CS放送・チャンネルNECO。全13話。

【※以下ネタバレ】

1968年・円谷プロ・60分・カラー・スタンダード

当時のテレビ史上最高額である1,000万超の製作費を投じて劇場映画級で取り組まれ、円谷プロの最高傑作とも評される本格特撮ドラマ。近代科学の粋をこらして建造された万能戦艦マイティ号に乗り込み、悪の組織・Qから現代社会を防衛する11人の勇者たちの活躍を描く。

第8話 戦慄のオーロラ

あらすじ

 北極を飛行していた旅客機がいきなり攻撃を受け撃墜された。Qは北極圏に全世界へ戦争を仕掛けるためのミサイル基地を建設していた。

 天田はトップ屋の井上(藤木悠)から、MJに関係のある人間だと見当を付けられ付きまとわれていた。同じ頃、天田の友人・関谷(佐原健二)がドイツから帰国してくるが、実は関谷はQの工作員で、東京湾のどこかにあるMJの基地を発見し、マイティ号を破壊する任務を受けていた。やがて桂と関谷はお互いの正体を知らないまま、好意を抱くようになる。

 関谷は部下を使って調査を続けるもののMJの基地の場所は全くつかめず、ついに上司から水爆で東京をまるごと破壊すると言い渡される。関谷は三日間の猶予を求め、ついに天田がMJの一員だと突き止め、マイティ号を破壊するように迫る。だが天田と関谷が言い争っているところをQの工作員が銃撃し、撃たれた関谷はQのミサイル基地が北極にあると言い残して死ぬ。マイティ号は北極へ向かい、Qの潜水艦と基地を破壊した。

 事件後、井上は天田がMJのメンバーだと悟りつつ、秘密を守るといって立ち去る。


感想

 評価は○。

 マイティジャックはシナリオ展開に難のあるエピソードが多いが、今回は比較的出来がよく、目指していた「大人のための特撮物」という物がかなり実現できているという印象を受けた。

 まず、ゲストが豪華で、特撮映画でおなじみの佐原健二藤木悠が出てくるだけでも嬉しいが、さらに特ダネを掴もうとしてあちこちをかぎまわる井上やMJの基地探しに奔走する関谷と天田の三人の行動が交錯するドラマが面白かったし、また関谷と桂が相手の正体を知らないままデートしたりする大人の展開もなかなか味があった。

 クライマックスも、一通りスパイアクションをこなした後、最後にQの基地を破壊するためマイティ号が出撃し、北極の氷山に閉じこめられたりしつつ、Qの潜水艦や基地と猛烈な砲撃戦を繰り広げる、という流れが自然だった。いつもこれくらい納得出来るシナリオならばマイティジャックの評価ももっと高かっただろうと思う。

 ところで、どうもこの番組は真の意味のレギュラーというものがいないらしい。前回「月を見るな!」で登場した、当八郎(二谷英明)、英先生(春日章良)、源田(二瓶正也)、マリちゃん(池田和歌子)は今回は一秒も登場せず、逆に前回いなかった天田や村上(天本英世)が顔を見せている。前回今回とも出ているのは桂(久保菜穂子)だけである。オープニングで「11人の勇者」とか言っているが、全員揃ったのを見たことが無い……

EX合金マイティジャック 万能戦艦マイティ号 Ver.2