感想:アニメ「マクロスΔ(デルタ)」第21話「切望 シークレット」


TVアニメ「マクロスΔ」オリジナルサウンドトラック1

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放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第21話 『Mission 21 切望 シークレット』

あらすじ

 美雲と会おうとして捕まったカナメ・レイナ・マキナは、牢獄の中でワルキューレの結成初期の頃を回想する。2063年(4年前)、ケイオスはフォールドレセプターを持つ人間を集めて戦術音楽ユニットを結成することを決め、適合者を集め始めた。そして「ワルキューレ」が結成されるものの、当初は歌も効力が無くヴァールの前に無力さを露呈していた。しかしメンバーの力量の向上やデルタ小隊との連携などで、少しずつ成果が出始める。そしてある日、メンバーに美雲が新規加入することになった。

 ウィンダミア側は、風の歌を惑星アル・シャハルに響かせ、住民はヴァール化するのではなく昏睡状態に陥った。ハインツが倒れたことで歌は途切れたが、歌を聴いた住民の脳波はデルタ波へと変化して精神はシンクロを始めていた。これはもはや人間のマインドコントロールというレベルでは無く、全人類の意識が一つにまとまる可能性を示していた。キースは、ハインツが風の歌を歌うことで急速に老化が進んでいること、ロイドが先代王を殺したこと、を突き止めロイドを糾弾する。しかしロイドは先王は重傷で助かる見込みが無かったので介錯しただけだと言い、また「王の遺言」は実際に聞いたことだと、キースをなだめる。

 ケイオス側は、美雲の歌でプロトカルチャーシステムを破壊できることを知り、システムの中枢であるウィンダミアに攻撃をかけることにした。しかし次元断層に囲まれたウィンダミアに直接侵攻は困難なため、惑星アルフヘイムである作戦を実行することにした。美雲はカナメたちに自分が3年前に作られたクローンであることを告白した。


脚本:根元歳三/絵コンテ:安田賢司、成田巧/演出:古賀一臣/総作画監督:皆川一徳、まじろ/作画監督:小田真弓、関口雅彦、山村俊了、吉田隆彦


感想

 評価はギリギリ○。

 強引に話をまとめに来たなぁ、という感じの回。1クール目が終わった頃は、ウィンダミアが今後統合政府(銀河系全て)を相手に大戦争を始めるのか、という勢いでしたが、その後ウダウダやっているうちにそのあたりの大言壮語は忘れられ、結局チマチマとした球状星団内の紛争に終始した挙句、結局ワルキューレとデルタ小隊がウィンダミアに殴りこんでおしまい、という結末らしい……、まあ、終りへの道筋が見えてきたのは喜ばしいのですが、なんというか「F」に比べて話がイマイチですよねぇ。

 今回は主役三人組、ハヤテ・フレイア・ミラージュがほぼ出番が無いというニントモカントモなことに……、やっぱり三人組の三角関係以外に、さらに美雲という謎キャラまで絡ませて話を作る、という構造が無理があったという気がしてきましたよ……、キャラが多すぎてどこに焦点を当てて良いのかスタッフもコントロールし切れていないという感じがします。

 さて、今回の話をみて「成歩堂龍一」ばりに「今回の話にはムジュンがあります!」と言いたくなったです。ワルキューレのメンバーが歌だけでなく兵士としての訓練も受ける描写が有りましたが、じゃあフレイアはなんでいきなりワルキューレのメンバーになっているのですか!? 他のメンバーが戦場慣れしている理由は解りましたが、だとしたら、ただ歌が上手いだけの小娘を戦地に放り込むなんて本人も作戦遂行も危険でしょうに。

 美雲は「クローン」だそうですが、誰の?というところが今後の焦点となりそう。あとハヤテの親父の話はまとめきれるのかしらん。


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