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感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.60」『本土決戦1945〜オリンピック作戦からコロネット作戦へ〜』(2016年9月1日発売)


ゲームジャーナル60号 本土決戦1945~オリンピック作戦からコロネット作戦へ~

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2016年9月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】


 この号は、表紙の紙が、今までの様な光沢のあるつるつるした紙から、ちょっと質が落ちた感じの紙に変わっています。GJは大丈夫なのかとちょっと心配になってきました……


付録ゲーム

本土決戦1945(ゲームデザイン:なんとか中村)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_060/index.html
「本土決戦1945」は、鈴木貫太郎226事件で暗殺され、原爆開発が遅れて本土決戦に突入した場合の仮想戦を、「真珠湾強襲」システムで再現した、シミューレーションボードゲームです。

 日本が1945年8月にポツダム宣言を受諾せず、太平洋戦争が終わらないまま、1946年に本土決戦が始まってしまったら、というIF系ゲーム。ただし、その昔のコマンドマガジンの付録だった「サムライサンセット」(http://boardgamegeek.com/boardgame/6042/samurai-sunset)が「こんな危ないテーマのゲームをプレイしていいものだろうか……」と躊躇させる雰囲気を漂わせていたのに対し、こちらは「仮想戦記のゲーム化」と謳っているからか、全然後ろめたいというかそういうイメージが有りません。まあ、サムライサンセットにあった「集団自決」とかのアレなルールが無いから当然とも言えますけど。


特集「本土決戦1945〜オリンピック作戦からコロネット作戦へ〜」

 プレイヤーズノート、デザイナーズノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、ヒストリカルノート、リプレイ、戦争末期の日本軍の秘密兵器紹介、など。

 まあ、あまり興味の出るテーマでも無いですね。


その他

◆ウォーゲームデザイン討論『「萌えゲー」と「キャラゲー」はボードウォーゲームを救うか』

 「艦これ」とかを真似してボードウォーゲームに萌え要素を入れたら、この業界に人を引っ張りこめるのか? また「腐女子」向けといったゲームに需要は有るのか? といった事を取りとめも無く討論しています。まあ、参加者は当然ガチウォーゲーマーなので、全員萌えゲーには否定的で「そんなものは買いたくない」とか「例会場で(キャラゲーの)ばんつぁーふぉーとか持ち出したら白い目で見られる」とか「萌えゲームが成立するとして、往年のTRPGみたいにウォーゲーム市場を浸食してきたら嫌だな」とかそんな話ばっかりで、まるで生産性が無い討論内容でした。

 こんなことを話し合うまでも無く、ウォーゲームにいくら萌え要素を添加したところで、ややこしいゲームという本質は変わらないわけで、絶対に市場が広がるはずが無い。先達の「艦これ」は、シミュレーションゲーム萌え要素をプラスしたからヒットしたのでは無く、人々が「美少女キャラゲー」に食いついたら、たまたまそれがシミュレーションぽい物だった、ということに過ぎ無い。ガチのウォーゲームにいくら萌え絵を足してみたところで、「ウォーゲーム? うお、めんどくさっ」とほうり捨てられるのがオチです。



◆[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 新連載。今回は「江戸幕府の黄昏〜Twilight of Shogun〜」のリプレイ。



◆[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回のお題は「OPERATION RAINBOW ニイタカヤマノボレ」(アドテクノス)。「北海道共和国」の続編で、IFの世界大戦物という点では「レッドサン・ブラッククロス」と同じですが、明治初期の時点から歴史を改変して世界設定を作っているので、アメリカとソビエトが嫌われ国同盟となって、日本・イギリス・フランス・ドイツetcと戦う、という誰得な世界観となっております。こーういうゲームってどういう気持ちでプレイして良いのかイマイチわからないな……



◆[連載]B級SFゲーム分科会出張所(いしだたかし)

 今回のお題は、FFG「スターウォーズ・レベリオン」。エピソード4〜6の世界観で反乱軍と帝国軍がバトルするゲーム。なんか個人的には「今更……」という気分ですが、好きな人にはたまらないアイテムの模様。


次号予告

 No.61(2016年12月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「幕末京都の騒乱」。GMTのCOIN(Countrer-insurgency=対ゲリラ活動、治安戦)シリーズのシステムを使って、幕末の京都で新撰組やら志士やらが争う様を描くゲームとのこと。あんまり燃えるテーマではなさげです。