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感想:科学番組「コズミックフロント☆NEXT」『抱き続けた宇宙への野望 フォン・ブラウンの人心掌握術』


NHK-DVD「コズミック フロント」DVD-BOX(DVD5枚+特典CD付)

コズミックフロント☆NEXT http://www.nhk.or.jp/cosmic/
放送 NHK BSプレミアム(毎週木曜 22:00〜23:00)。

【※以下ネタバレ】

抱き続けた宇宙への野望 フォン・ブラウンの人心掌握術 (2016年9月1日(木)放送)

今回の内容

http://www.nhk.or.jp/cosmic/broadcast/160714.html
抱き続けた宇宙への野望 フォン・ブラウンの人心掌握術


1969年、人類初の月への有人宇宙飛行を実現したアポロ計画。その立役者、ヴェルナー・フォン・ブラウンの素顔に迫る。もともとナチス・ドイツのロケット科学者だった彼は、敗戦後126人の技術者を率いてアメリカへと渡り、「サターン?」と呼ばれる最強のロケットを開発。その成功の裏には、是が非でも宇宙をめざそうとする彼の野望と、したたかな人心掌握術があった。もともと理科や数学が苦手で成績も平凡だった彼が、いかにして当時最先端のロケットを作り上げることができたのか? 敗戦国の科学者にもかかわらず、なぜアメリカで大活躍することができたのか? また、アポロ計画の華々しい成功の陰で、彼が密かに不満を抱いていたという。 さらに、今注目を集める火星への有人飛行も、半世紀も前にフォン・ブラウンによって計画されていた。貴重な証言や初公開の資料から、これまで明かされることの無かったフォン・ブラウンの素顔が明らかになる。


フォン・ブラウンの生い立ち

 アメリカは1969年にアポロ11号で人類を月に送り込むことに成功した。その立役者がヴェルナー・フォン・ブラウンだった。

 フォン・ブラウンはドイツ生まれ。子供の頃は勉強が嫌いだったが、親が買い与えた天体望遠鏡で星に興味を抱くようになり、さらに1929年公開のSF映画「月世界の女」に衝撃を受け、ロケットで人間を宇宙に送ることを夢見るようになった。そして真面目に勉強に取り組むようになったという。その後フォン・ブラウンは同好会「ドイツ宇宙旅行協会」に所属し、最先端の液体燃料ロケットの実験に取り組むが、はかばかしい成果は得られなかった。



●ドイツ軍でのロケット研究

 1932年。ナチス・ドイツは最新兵器としてロケットの研究に取り組むことになり、人材を募った。ドイツ宇宙旅行協会の大半は拒絶反応を示すが、フォン・ブラウンはこれに応じ、軍の豊富な資金を利用してロケット研究を進めた。彼らが開発したロケットは人類が初めて宇宙に送り出した物体だとされる。

 第二次世界大戦でドイツが劣勢になると、ヒトラーはこのロケットを兵器「V-2ロケット」として使用した。ロケットが軍事利用されることに嫌気がさしたフォン・ブラウンは、1945年、研究仲間と共にアメリカに亡命した。



●宇宙開発のリーダーになるまで

 アメリカにやってきたフォン・ブラウンたちだったが、ここで彼らに与えられた仕事は陸軍のミサイル開発だった。フォン・ブラウンはそれでもじっと宇宙開発の機会を待ち続けていた。やがてアメリカは人工衛星を打ち上げることになり、陸海空の三軍が名乗りを上げたが、選ばれたのは海軍だった。ところが海軍のロケットは打ち上げに失敗し、今度は陸軍に話が回ってきた。あらかじめ準備をしていたフォン・ブラウンたちは90日でロケットを完成させ、打ち上げたところ見事に成功。やがてフォン・ブラウンはアメリカの宇宙開発の中心人物になっていった。



アポロ計画

 アポロ計画には二つの案が存在した。一つは巨大ロケットを打ち上げて直接月まで飛ばす「月周回ランデブー」案。もう一つは複数のロケットで地球の周回軌道に部品を打ち上げ、それでロケットを組み立ててから月に向かう「地球周回ランデブー」案。後者は技術的に難しく費用も掛かるが、今後の他惑星探査などにも応用できる方式である。しかし結局月周回ランデブー案に決まってしまい、フォン・ブラウンは落胆したという。

 それでもフォン・ブラウンは組織をまとめて、巨大ロケット「サターンV」の開発を進め、1969年にアポロ11号の月着陸を成功させた。しかしフォン・ブラウンはあまり喜んでいなかったと伝えられる。人々が月着陸で満足してしまい、その後の宇宙開発に興味を失うと恐れたのである。実際、アポロ計画後、NASAの予算は削減されてしまった。その後、フォン・ブラウンNASAを辞め、米国宇宙協会を設立するが、1976年に亡くなった。


感想

 フォン・ブラウン一代記。まあ有名人なので結構内容は知っていましたが、そこそこ面白かった。しかしドイツ軍でロケットを開発しておいて、兵器に使用されたら「そんなつもりじゃなかった」とかいうのは、ちょっと白々しい感じがしました。