【ウォーゲーム】巨大怪獣対防衛軍!なゲームの「怪獣征服」のリプレイ二つ

ゴジラ(昭和29年度作品) 東宝DVD名作セレクション

The Creature That Ate Sheboygan | Board Game | BoardGameGeek
https://boardgamegeek.com/boardgame/1783/creature-ate-sheboygan

 「怪獣征服」(原題:The Creature That Ate Sheboygan)は、アメリカのSPIというゲーム会社(もう潰れました)が1970年代に作った「日本の怪獣映画を再現するゲーム」です(ランペイジというゲームとは違います、念のため)。二人用ゲームで、片方は怪獣側、もう一人が人間側、を担当し、怪獣は街を襲撃して壊しまくり、人間側は軍隊を出動させて怪獣を倒すことを目指す、という内容です。

 21世紀のゲームなら、ユーロゲーム要素(カードを使うとか色々)を入れて初見さんでも楽しく遊べるゲームになるのでしょうが、あいにく1970年代ゲームという事で、ガチ戦争ゲーム(ウォーシミュレーションゲーム)を下敷きにした難解(?)戦争ゲームとなっています。それでも昭和ゲーマーとしては当時は「凄い! ドイツ軍対ソ連軍みたいな史実物以外にこんなテーマも扱えるのか!?」とか感激したものでした。


 そんなゲームのリプレイを二つ見つけたので、ちょっとメモ代わりに。

化夢宇留仁のボードゲーム天国 2015年4月5日 「怪獣征服」(SPI/TAC)をソロプレイしてみた
http://kekeke.o.oo7.jp/html2/b_games/bgamereplay/20150405/20150405.htm
さてこのゲームだが、いわゆる怪獣が現れて街を破壊するというシチュエーションを広範囲にカバーして再現するゲームである。
ここで言う広範囲というのは、登場する怪物を自由にデザインできるという点である。

 どんなゲームだか実によくわかるリプレイ。幕切れのあっさりぶりも1970年代テイストというか(笑) 今のゲームでこんな結末になったら、ネットでクXゲー呼ばわりされるのは確実です(笑)


怪獣征服(HJ)/練習シナリオ(0101)(1):“小怪獣ニゲラ!!…” : TROOPERS
http://blog.livedoor.jp/a1kmt/archives/50550304.html
架空?のウィスコンシン州の都市シェボイガンを舞台に怪獣vs.人類という構図で各種能力値を設定して作った怪獣と人類側(軍隊や一般市民等)との戦いを再現します。

システムはシンプルで怪獣と人類が交互に移動/戦闘を繰り返すもので、怪獣側は指定された勝利ポイントを獲得すべく建物や人類側ユニットを破壊します。
怪獣には一般的な戦力/防御力(=体力)/移動力以外に建物破壊固有の戦力や特殊能力等を持たせることができます。

戦闘は原則隣接スクエア同士で行われますが、人類側の一部の部隊や怪獣の特殊能力によって射程があるものもありますが、視認線(LOS)の判定が必要となります。

戦闘解決は同一のCRTで双方の戦力比を元にダイス判定しますが、その損害適用は人類、怪獣で変わります。

 この説明を見ただけで、キャッチーなテーマとは裏腹に、いかにガチ戦争ゲームがベースになっているかお分かりになろうかと……、当時は当たり前にこんなもんだろうと思っていましたが、ユーロゲームの世界を知ってしまうと、これはすごいよなぁとしみじみします。