感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第38話「仮面夫婦の本性」

スパイ大作戦 シーズン2<トク選BOX> [DVD]

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【※以下ネタバレ】
 
シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
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第38話 仮面夫婦の本性 Sweet Charity (シーズン2・第10話)

 

あらすじ

チャリティーと偽り多額の資金を着服している夫婦のもとに潜入したIMFチーム。ビリヤード台に隠されたプラチナを回収し、彼らの活動を阻止できるのか。


チャリティーと偽って多額の寄付を募り、それを着服している夫婦の詐欺行為を明らかにするというミッションを受けたIMFチーム。シナモン(バーバラ・ベイン)は足が不自由な美貌の貴婦人に、フェルプス(ピーター・グレイブス)はダンディな有名作家となり、夫と妻、それぞれを誘惑する。果たしてビリヤード台に隠されたプラチナを回収し、彼らの悪事を阻止できるのか!?

※DVD版のタイトルは「両面陽動作戦」。


【今回の指令】
 エリック・ヘイガーとその妻キャサリンは詐欺師であり、チャリティーという名目で大金を集めては、それを自分たちの懐に入れている。彼らは近く病院の増築という名目で100万ドルを集めるつもりで、フランス・イタリア国境にある屋敷に富豪たちを招く予定である。IMFはヘイガー夫妻の悪行を暴かなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦】
 シナモンは独身の美人大富豪の設定でヘイガー夫妻の屋敷に乗り込む。シナモンの運転手役のウィリーはわざとエリックの車を壊して、修理に出すと言って持ち去り、IMFのアジトに運び込む。また、フェルプスも屋敷に現れ、キャサリンに近づくと、エリックにやとわれてキャサリンの相手をするように言われたと嘘をつき、エリックの浮気を疑わせる。

 シナモンは細工で屋敷を停電させ、すぐに電気会社の社員のふりをしたローランとバーニーがやってくる。バーニーはヘイガー夫妻の隠し財産であるプラチナの延べ棒(200万ドル分)を残らず盗みだす。またローランはキャサリンにやとわれた殺し屋のふりでエリックを殺すと脅すが、エリックから金を払うと言われてエリック側についた、というふりをする。

 バーニーたちは盗んだプラチナを溶かして自動車のバンパーなどに作り替え、それをエリックの車につけて屋敷に戻す。

 フェルプスはキャサリンに、何者かが自分たち二人を殺そうとした、と信じ込ませる。キャサリンは、夫エリックがシナモンと結婚するために邪魔な自分を殺そうとしたのだと思い込む。フェルプスはプラチナを車に積んだとキャサリンに信じ込ませ、二人で逃げ出す。またローランは、エリックに二人がプラチナを持って逃走したと嘘を教える。

 エリックは慌てて車で後を追いかけるが、国境を越えようとしたところで、バーニーの車がぶつかってきて車が壊れる。バーニーは素知らぬ顔で、「壊れたところはプラチナ製だ」という。それを見て国境警備隊員はエリックをプラチナ密輸の罪で捕まえる。さらにキャサリンは、自分もフェルプスに騙されていたことを教えられる。

 最後IMFメンバーは車で逃亡し、フェルプスは夫妻は10年は食らいこむだろうという。


監督: マーク・ダニエルズ
脚本: バーニー・スレイター


感想

 評価は○。


 いつものようにIMFが悪党に芝居を仕掛けて大打撃を与えるエピソードだが、計略のレベルが浅く、面白みはもう一つというところだった。


 フェルプスがキャサリン担当、ローランはエリック担当、となって、それぞれに夫・妻が自分を殺そうとした、と信じ込ませ、互いを仲たがいさせるのは、面白くはあるが、ちょっと底が浅い感じがして今一つのめり込めなかった。なお今回のエピソードは、DVD収録のオリジナルのサブタイトルは「両面陽動作戦」だが、どうやらこのわかりにくいタイトルは、夫妻の両方に計略を仕掛ける、という意味合いの様である。

 今回引っかかったのは隠し財産のプラチナの描写で、序盤でバーニーは「プラチナが半トンはあるので大変だ」云々と口にするのだが、その割に一人で屋敷から機械も使わずに簡単に盗みだしている。プラチナの延べ棒500キロ分を一人でそんなに簡単に持ち出せたのかと気になって仕方かった。また、クライマックスでは、バーニーが、エリックの車の壊れた部品をちぎり取って、すっとぼけながら「これはプラチナみたいだな」とか指摘するのだが、プラチナは手でちぎったり指先でひん曲げたりできるくらい柔らかいのだろうか、という点もモヤモヤしてしまった。

 ただ、バーニーたちが盗んだプラチナを溶かして車の部品を作る、というシーンはなかなか愉快だった。ウイリーがこつこつと鋳型のようなものを作ったり、延べ棒を溶かしたり、と作業を進めるものの、何をするつもりなのかは謎だったので、鋳型を壊して「自動車のグリル部分」が現れた瞬間は「そういうつもりで車を盗んできたのか!」と手を叩きたくなった。

 さて、今回はフェルプスは指令を受け取るため製材所にやってくるのだが、そのシーンでホンの1秒ほどだけ、『椅子に座って頬杖をついてカメラ側を見ているサングラスの男』が映る。まあ「製材所の職員である」という解釈もありだが、どちらかというと「撮影スタッフが映りこんだ」という考えの方が正しい気がする。

 今回の悪役エリックの声は、中村正氏でした。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが製材所の作業場所のような場所に入り、置いてあったボストンバッグからオープンリールテープレコーダーと封筒(写真入り)を取り出す。そしてレコーダーを再生して指令を確認する。最後に「なおこの録音は自動的に消滅する」といい、次の瞬間テープが煙を噴き上げる。


参考:指令内容

 おはようフェルプス君。その男は名前をエリック・ヘイガーといい、慈善事業という美名にこと寄せて莫大な金を集め、そのほとんどを勝手に着服している。そしてそのヘイガーを助け、詐欺の片棒をかついでいるのは彼の妻キャサリンである。近くヘイガーは病院を増築するという名目で、100万ドルの金を集めようとしており、そのため富豪たちをフランスとイタリアの国境モンテインにある屋敷に招いて週末を過ごそうとしている。

 そこで君の使命だが、これまでにヘイガーが着服した何百万にのぼる金を暴き、偽りの慈善事業に終止符を打つことにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。成功を祈る。


シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

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