感想:アニメ「龍の歯医者」後編「殺戮虫編」

龍の歯医者 クリアファイル

NHKアニメワールド 龍の歯医者 http://www.nhk.or.jp/anime/ryu/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

彼の国には龍が棲んでいる──
神話によれば、古の人々との契約により、龍は人を助け、人は龍を助けるという…


舞台は “龍の国”。
主人公は、国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る新米・歯医者の野ノ子。


隣国との戦争が激化する中、ある日彼女は、龍の歯の上で気絶した敵国の少年兵を見つける。
少年の名はベル。
大きな災いの前に龍が起こすと言われる不思議な現象で、巨大な歯の中から生き返ったものだった。


自らが置かれた状況に戸惑うベル。そして彼を励まし、彼を龍の歯医者として受け入れる野ノ子。
激しい戦いに巻き込まれながら、二人はやがて自らの運命を受け入れて行くことに…


かつてない壮大なスケールで描かれる冒険ファンタジー!

 

後編 殺戮虫編 (2017年2月25日(土) 20:00~20:46放送)

 

あらすじ

エヴァ」ゆかりの制作陣がおくる新作大型アニメ、ついに後編!


新米の“龍の歯医者”野ノ子と、ふしぎな運命で野ノ子たちと出会い、見習いの歯医者となった敵国セルペナーダ育ちの少年・ベル。虫歯菌“天狗虫”の出現でむしばまれ、落下した龍の歯を追い、野ノ子とベルは、戦乱ただなかの地上へと降りたつ。彼らを追うセルペナーダの傭(よう)兵たち。そして、腕利きの歯医者でありながら、天狗虫に取り憑(つ)かれ、姿を消した柴名。壮大な物語がいよいよクライマックスへ!


【原作】舞城王太郎【監督】鶴巻和哉
【声】清水富美加岡本信彦山寺宏一林原めぐみ松尾スズキほか

 野ノ子とベルは龍の歯と共に地上に落下し無事地上に降り立つが、歯は崩壊して小さな欠片的な物になる。そこに敵軍のブランコ率いる部隊が襲撃してくるが、友軍の助けで難を逃れる。ブランコは以前上官だったベルを邪魔とみなして殺した男だった。

 ブランコたちは野ノ子たちを再襲撃し、歯を奪うと飛行機で龍に向かうが、飛行機には野ノ子とベルもひそかに乗り込んでいた。飛行機は歯の力で龍を守る「壁」をすり抜け、内部に入り込むが、野ノ子たちが大暴れしたために墜落する。ブランコは龍と人間が契約するための鍵である「親知らず」を求めていた。

 一方、龍の歯の抜けたところからは、超巨大な虫歯菌が現れ、龍は耐え切れなくなって墜落し、虫歯菌は戦場で殺意のある人間を選んで殺戮の限りを尽くす。また虫歯菌と化した柴名は、既に亡くなった恋人を生き返らせようとして龍の歯の中に潜り込む。

 野ノ子が持ち帰った歯を、歯が抜けたところに埋め込むことで、巨大虫歯菌は死んだ。ブランコは親知らずを持ち去ろうとするが、ベルと相討ちに的に死んだ。柴名は結局恋人を生き返らせることはできず、そのまま去っていった。正常に戻った龍は再び浮上した。


感想

 評価はまあ〇。


 まあエンターテインメントとしてはそこそこ面白かったかなと。世界観の説明とかを省略して、ひたすらアクションシーンだけでつなげているストーリー無しの雰囲気アニメでしたが……

 途中、野ノ子とベルが飛行機に頑張って飛び乗って悪党と戦うというシチュエーションに「宮崎アニメかよ」とか思ったりもしましたが、柴名が異空間でタケモトさんと舌をデロンデロンに絡めてアダルツなキスをするシーンを見て、「ちょっと違うかも」とか思い直しました……


 アニメ人は、漫画やラノベとかの原作無しで好きにアニメを作っていいと言われると、(京都アニメーションの「MUNTOhttp://www.kyotoanimation.co.jp/works/munto/ みたいに)、なんだかよくわからん異世界ファンタジー物を作りたくなるのかなぁ、とかぼんやり考えたりしました。まあ、少なくともMUNTOよりは面白かったですよ。

原作・脚本
舞城王太郎


脚本
榎戸洋司


キャラクターデザイン・作画監督
関修一


プロデューサー
緒方智幸
苗代憲一郎


アニメーションプロデューサー
岡島隆敏


制作統括
土橋圭介
柴田裕司
川上量生
庵野秀明


アニメーション制作
スタジオカラー


監督
鶴巻和哉




キャスト
野ノ子
清水富美加


ベル
岡本信彦


悟堂
山寺宏一


柴名
林原めぐみ


ブランコ
松尾スズキ


有栖川
名塚佳織


修三
徳本恭敏


宗達
高木渉


小澤
櫻井孝宏


ギレリ
津田健次郎

 

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