感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第52話(シーズン2 第24話)「塀の中の素敵な奴ら」

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【※以下ネタバレ】
 
シーズン2(29~53話(全25話))の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
perry-r.hatenablog.com
 

第52話 塀の中の素敵な奴ら Trial by Fury (シーズン2・第24話)

 

あらすじ

レジスタンス運動の協力者の身を守ため、刑務所に潜入したジム(ピーター・グレイブス)とバーニー(グレッグ・モリス)。彼にかけられた密告者の嫌疑を晴らし、真の密告者を見つけることができるのか。


レジスタンス運動の指導者を守るため、自ら投獄され、模範囚となって彼をそばで支える元弁護士のカルドーザ。ただ所長にも従順な態度を、他の囚人から密告者として疑われ、命を狙われているという。囚人として刑務所に送り込まれたフェルプス(ピーター・グレイブス)とバーニー(グレッグ・モリス)は、真の密告者を見つけ出し、彼にかけられている嫌疑を晴らすことができるのか!?

※DVD版のタイトルは「鉄条網とリンチ」。


【今回の指令】
 とある独裁国家民主化運動のリーダー・マニュエル・デルガドは、政府に無実の罪で投獄されてしまった。デルガドの信奉者サントス・カルドーザは、自ら罪を犯して同じ刑務所に入り、模範囚として自由を確保しながら、デルガドと外部の同志との連絡役を務めている。しかしそのため、他の囚人からは密告者とみなされているが、自分の真の使命を明かせないため、命の危機にさらされている。IMFは刑務所内にいる真の密告者を見つけ出し、カルドーザの身の安全を確保しなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー
 ゲスト:赤十字の男性職員役(氏名不詳)


【作戦の舞台】
 某独裁国家


【作戦】
 IMFは、フェルプスとバーニーは犯罪者、ローランは兵士、シナモンともう一人は赤十字職員、という設定で、刑務所に潜入する。バーニーはすぐさま、囚人たちに明日にでも脱走してやると言ってのけるが、他の囚人からカルドーザは所長のスパイなので、そんなことを言えば筒抜けだ、と警告される。

 やがて夜になり、囚人たちはカルドーザを宿舎に連れ込み、リンチにかけて殺そうとするが、フェルプスたちは、明日脱走するつもりなので騒ぎを起こすのは明日以降にしてくれ、と頼んで、カルドーザを助けようとする。

 一方、刑務所の所長の元に、小さなメモが届けられ、それを解読した所長は脱走計画があると騒ぎ出す。ローランたちはそのメモを手に入れ、こっそりフェルプスに渡す。フェルプスはそのメモが煙草の箱の銀紙で、自分がデュークという囚人に渡したものだと気が付く。こうして密告者はデュークだと解る。囚人たちは今度はデュークを殺そうとするが、またもフェルプスは脱走のため、殺しは明日以降にしてくれといい、他の囚人たちもその願いを聞く。

 翌日、デュークは慌てて所長に助けを求めようとするが、その前に囚人たちに殺される。ローランが自動車事故を装って騒ぎを起こし、それに乗じてフェルプスとバーニーがシナモンやローランたちを人質にしたふりをして、自動車で刑務所から逃げだす。


監督: レオナルド・J・ホーン
脚本: サイ・サルコウィッツ


感想

 評価は△。

 刑務所が舞台で、リンチとかがテーマの陰鬱系エピソード。予想通り面白くもなんともなくて心底がっかりだった。

 刑務所の中で密告者を見つけるというだけの話なので、複雑な作戦が遂行されるわけでもなく、秘密兵器も出てこず、囚人たちの薄暗いドラマが展開されるだけなので、全く性に合わなかった。そもそもこんな話はスパイ大作戦に合ってないと思う。

 ところで、今回はウィリーが出てこない代わりに、ゲストキャラの男性が赤十字の職員役で参加しているが、この人物、最初の打ち合わせシーンで呼ばれないし、また作戦中も最初から最後まで名前を呼ばれないので、結局誰さんなのかついに解らなかった。いくらなんでもかわいそう過ぎである。

 ちなみに原題「Trial by Fury」とは「厳しい試練」といった意味。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが車で建物に乗り付け、ある部屋に入り(マイクなどがあり、ラジオ局の一室のようである)、箱を開けると、中には大きめの封筒とレコードプレイヤーが入っている。フェルプスはレコードを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なおこの録音部分は自動的に消滅する」といい、レコードから煙が吹き上がる。(※第39話(シーズン2の第11話)「黒の壊滅命令(前編)」のシーンの使いまわし)


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。その国の革新派を率いるマニュエル・デルガドは、最近、現独裁政権の犠牲となって刑務所に送られてしまった。そこで、この独裁政権に対する獄内よりの彼のレジスタンス活動を助けるため、その男サントス・カルドーザは、自ら罪を犯して獄に身を投じ、模範囚となって連絡係としての自由を確保している。しかし、このためカルドーザは、他の囚人たちから密告者と目されるに至り、身の証をたてることもならず、非常な危険に晒されている。

 そこで君の使命だが、真の密告者を指摘し、カルドーザの身の安全を保証するとともに、彼らのレジスタンス活動を守ることにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音部分は自動的に消滅する。成功を祈る。


シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

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