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感想:アニメ「クラシカロイド」第25話(最終回)「宇宙(そら)からのアンコール」

クラシカロイド クリアファイル

アニメ「クラシカロイド」HP http://www.classicaloid.net/
放送 NHK Eテレ。土曜日17:30~18:00。全25話。

【※以下ネタバレ】
 

第25話(最終回) 『♪25 宇宙(そら)からのアンコール』 (2017年4月1日(土)放送)

 

あらすじ

 ハママツをはじめとして、世界各地の上空に巨大UFOが出現した。バッハは、かねてから自分の音楽が宇宙の誰かに聞かれていることを感じていたと言い、その相手がクラシカロイドの音楽を求めてついに地球にやってきたのだと説明する。そして応急修理したオクトヴァを音羽館の庭に運び込み、宇宙人たちを満足させるためには、クラシカロイド八人がオクトヴァでムジークを奏でる必要があると言う。

 ところが、バッハの熱い説得にもかかわらず、他の七人は反発したり興味を示さなかったりで、誰もオクトヴァを使おうとしない。その隙に奏助はUFOに乗り込み、自慢の曲「ぼくは奏助」を演奏するが、そのあまりのひどさに宇宙人は明らかに激怒してしまう。その怒りの影響で音羽館は崩壊の危機に陥り、歌苗はクラシカロイドたちに宇宙人を止めるように頼むと、さっきとはうって変わって七人はそれぞれ了承する。

 そしてクラシカロイドたち八人がオクトヴァでムジークを奏でた結果、宇宙人たちは大満足する。しかし応急修理したオクトヴァがついに壊れてしまい、演奏が途中で途切れたため、不満を示した巨大UFOがハママツ上空に集結し、大破壊を開始した。奏助はその様を、観客がアンコールして演奏の続きを求めているのだと説明するが、アンコールに応えようにも、もうオクトヴァは使用できない。

 ベートーヴェンモーツァルトはムジークで歌苗と演助を一種のスピーカー代わりにして、二人をUFOに突入させ、クラシカロイド八人のムジークを宇宙人の観客たちに聞かせる。そしてムジークに大満足した宇宙人たちは、壊したものをきちんと元に戻したあと、地球を立ち去って行った。かくして人類の危機は回避された。

 UFO騒ぎの後。響吾は相変わらず放浪生活をを続け、バッハはプロデューサー業に復帰し、チャイコとバダは三弦をマネージャーにクラスキークラスキーとしての活動を続けていた。他の五人のクラシカロイドたちは、世界に興味を持ち、それぞれ音羽館を離れて旅立った。歌苗が同居人が居なくなって寂しいなぁとか独白していると、次の瞬間あっという間に五人が帰ってきて、以前のように大騒ぎを始め、最終的にまた歌苗に怒鳴られるというオチで〆。第一期完結。


脚本:こぐれ京/絵コンテ:松下周平、河村智之/演出:越田知明/演出補:平沼加名/総作画監督:橋本誠一/作画監督奥田淳、前田清明、小暮昌広、山本美佳、江森真理子、稲熊一晃/作監補:藤井真澄


感想

 前回で主役コンビがバッハの野望(?)を粉砕したので、今回は宇宙人を出してふざけてみたおまけ回かと思っていたら、今回こそが真のラストだったという凄い回でした。宇宙人の要望に応えてクラシカロイド八人が力を合わせるというクライマックスは、戦闘シーン(風の描写)とか、UFO内でのアンコール演奏とか、もう徹底的に盛り上がって大満足でしたよ。

 それにしても最後に告知された、10月からの第二期放送のお知らせには心底仰天したなぁ。嬉しい話ですけど、こんなパワフルな内容のアニメの続きって作れるのかしら?


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 クラシックでお馴染みの大音楽家たちが現代に蘇って大騒ぎに!! というシチュエーションのコメディアニメ。最初はノリがつかめませんでしたが、内容になじんでくると、とても楽しいアニメでした。


 女子高生・音羽歌苗は、元々は資産家の家柄でしたが、いい加減な父が財産を使い果たした挙句出奔してしまい、今は厳しい生活。祖母との想い出の残る屋敷「音羽館」をシェアハウスにして、なんとかお金を稼ごうとしていますが、勝手に住みついている二人組、ベトことベートーヴェンとモツことモーツァルトは、騒ぎを起こすばかりで家賃を入れてくれません。さらに二人につられる様に、さらにリスト、ショパンシューベルトといった人たちまでが現れて……


 序盤はムジークの描写が幻想的過ぎすぎるし(車がロボットに変形したりとか)、ベートーヴェンはギョーザーギョーザーうるさいし、と、このアニメは一体何を目指しているのか理解できずおっかなびっくり気味だったのですが、第6話くらいで、クラシカロイドのなんたるかとかが解ってきたあたりからようやく面白さが伝わってきました。

 まあ、モーツァルトが野生化する話とか、シューベルトがますになっちゃう話とか、微妙な回もありはしましたが、その反対に、かなえのアイドルデビュー話とか、ベトとモツがバイトを色々試した挙句ヤ●ザになる話とか、学園祭話とか、ベートーヴェンのコーヒーマニア話とか、爆笑回も多々あり、ひっくるめれば質の高いお笑いアニメだったと評価しています。

 クライマックスはバッハの世界改変計画をベトモツコンビが粉砕するアクション話で締めるのかと思いきや、さらにその後にもう一段宇宙人襲来話で盛り上げるなど、全体の構成も巧みでした。

 ということで、パワフルに半年間を駆け抜けたアニメでラストもきっちり締めたので、評価はかなり高いアニメとなりました。放送終了後、半年後の第二期放送が告知されて仰天しましたが、この大成功した第一期を超えられるのかどうか、期待と不安が半分ずつですねぇ。でも楽しみに待ちたいところです。

※他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com

音楽で町おこしをする地方都市に住む高校生・歌苗(かなえ)と奏助(そうすけ)の前にベートーヴェンモーツァルトがあらわれた! “クラシカロイド”を名乗る、このあやしいふたりが奏でる音楽“ムジーク”には奇妙な力が…。星が降ったり、巨大ロボがあらわれたりと、毎日大騒ぎ! バッハ、ショパンシューベルトと次々あらわれるクラシカロイド。彼らの力に秘められた大いなる謎とは?クラシカロイドは人類の敵か味方かそれとも…?!



制作会社
サンライズ


スタッフ情報
【キャラクター原案】土林誠
【監督】藤田陽一
【キャラクターデザイン】橋本誠一
【シリーズ構成】榊一郎土屋理敬
【脚本】松原秀、こぐれ京、きだつよし、浅川美也
【音楽】浜渦正志
【ムジークプロデューサー】布袋寅泰tofubeatsつんく♂浅倉大介



キャスト
ベートーヴェン 杉田智和
モーツァルト 梶裕貴
歌苗 小松未可子
奏助 島﨑信長
ショパン 鳥海浩輔
リスト 能登麻美子
シューベルト 前野智昭
チャイコフスキー 遠藤綾
バダジェフスカ M・A・O
バッハ 楠大典
パッド君 石田彰

 
クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1