感想:アニメ(新番組)「アリスと蔵六」第1話「赤の女王、逃げる」(初回一時間SP)

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)

アリスと蔵六 http://alicetozouroku.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

彼女はそれまで“外の世界”を知らなかった。初めて触れるモノ、初めて見る風景、そして初めて出会う人々……


そんな“世界”の広がりに、戸惑い、驚き、目を見開く。名前は紗名(さな)。“研究所”と呼ばれる施設で、“外の世界”を知らずに生まれ育った少女。しかも、あらゆる想像を具現化する――「アリスの夢」と呼ばれる特殊な能力の持ち主でもあった。そして初めての“外”で、彼女はひとりの老人と出会う。名前は樫村蔵六。「曲がったことが大嫌い」で「悪いことは悪い」という頑固じいさん。そんな蔵六との出会いが、紗名の運命を大きく変えていく。紗名を追う謎の組織、次々と現れる能力者たち、そして心優しい人々との出会い……


世間知らずだった“アリス”は、鏡の門(ルッキング・グラス)を 抜けて 、世界の本当の姿を知ることになる。


――そう、これは、私がまだ、自由に夢の国へ行けた頃の話。

 

第1話 赤の女王、逃げる(初回一時間SP)

 

あらすじ

 山奥の研究所から「赤の女王」と呼ばれる少女が逃げ出し、連れ戻すために超能力者をはじめとする研究所の人間が急行するが、別の正体不明の超能力者が現れ、少女に「大きな街に出て騒ぎを起こせ」と逃走を手助けする。

 新宿。暴力団と取引のある怪しげな男・樫村蔵六は、たまたま「赤の女王」と出会ったことで、追手の超能力者のあさひ・よなが姉妹との争いに巻き込まれる。ところが、警察に連行された一行のうち、「赤の女王」は警官たちの前で姿を消し、あさひとよながは上層部からの圧力で釈放され、さらに、あさひとよながに破壊された全てのものがいつの間にか元に戻っており、証拠が無くなったため、蔵六も釈放される。

 その後、また蔵六の前に「赤の女王」が現れ、部下になれば望みを何でもかなえてやると言う。「赤の女王」や、あさひ・よながのような超能力者たちは、山奥の研究所に閉じ込められ実験動物扱いされているので、研究所を潰したいので手を貸せと言ってくる。「赤の女王」には名前は無く、あさひ・よながたちからは「紗名」と呼ばれていた。

 蔵六は紗名の身の上は理解するが、人間は手の届く範囲の事だけやれ、と説教し、紗名に自宅に住ませる代わりに仕事を手伝えと命じる。蔵六の仕事は花屋だった。

 紗名は想像するだけで、空間を作り替えたり、実在するはずの無いような生物を生み出したりする能力を持っていた。研究所は紗名を一刻も早くとらえるため、政府に協力を要請する。


脚本:髙山文彦 絵コンテ:桜美かつし 演出:佐々木純人
作画監督藤井昌宏佐々木貴宏大塚舞、直谷たかし、佐藤真史、舘崎大、河野眞也 手島勇人、中山由美、廣田茜、小松沙奈


感想

 おおう、そこそこは面白かったな。


 「どうせリュウに連載している漫画だから、クセの強い一般受けのしないマニア好みのやつなんでしょ?」とか思っていたら、わりとまともだったですよ。驚いたな。


 初回一時間スペシャルとか張り切っているので「マクロスみたいだな」とか思いましたが、「蔵六の仕事は実は花屋でしたぁ~、偽札の原板でも作っていると思っていたでしょ?」というあの部分を初回のオチにしたかったから頑張ったんですな。


制作会社
J.C.STAFF


スタッフ情報
【原作】今井哲也アリスと蔵六」(「月刊COMICリュウ徳間書店刊)
【監督】桜美かつし
【シリーズ構成】高山文彦
【キャラクターデザイン】岩倉和憲
【音楽】TO-MAS


オープニング主題歌 ORESAMA 「ワンダードライブ」
エンディング主題歌 toi toy toi (kotringo edition) 「Chant」


キャスト
紗名(さな) 大和田仁美
樫村蔵六(かしむらぞうろく) 大塚明夫
樫村早苗(かしむらさなえ) 豊崎愛生
雛霧あさひ(ひなぎりあさひ) 藤原夏海
雛霧よなが(ひなぎりよなが) 鬼頭明里
一条雫(いちじょうしずく) 小清水亜美
内藤竜(ないとうりゅう) 大塚芳忠
山田のり子(やまだのりこ) 広瀬ゆうき
“ミニーC”・タチバナ(みにーしーたちばな) 能登麻美子
鬼頭浩一(きとうこういち) 松風雅也
クレオ(くれお) 内田秀