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感想:劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)~星の人~」(2016年)

星の舟/Gentle Jena

配信・劇場アニメ「planetarianプラネタリアン)」公式サイト http://planetarian-project.com/
放送 AT-X 2017年5月7日(日)

【※以下ネタバレ】
 

http://planetarian-project.com/introduction/
語り継がれる【星の系譜】は、感動の終幕(フィナーレ)へ


人間の愚かな戦争は、世界を雪で覆い、確実に滅びへと向かわせていた。
隆盛を誇った文明も加速度的に荒廃していき、人口も10万人を切ろうとしていた。
星すら見えないこの世界では、人々は地上で暮らすことも難しく、地下の集落に身を寄せ合って暮らしていた。

かつて「屑屋」と名乗っていた男は、過去のある出来事がきっかけで「星屋」と名乗るようになり、“星の美しさ”を彼が訪れる集落の人々に伝えていた。
その知識の深さとたたずまいから、いつしか、人は彼のことを“星の人”と呼び、敬うようになった。
そして、世界を旅しながら、老いていく星の人には、ただ一つの心残りがあった……。
星の人は、旅の途中行き倒れた集落で、レビ、ヨブ、ルツの三人の少年少女と出会う。
星に興味を持つ彼らの姿を見ていると、かつて自身が若かりし頃に出会ったロボットの少女の面影が思い出されていく。
彼女と出会った場所、そこは封印都市と呼ばれるところだった―

 

あらすじ

 最終戦終結から数十年後の世界。空は雲に覆われ、雪が降り続き、世界の人口はおそらく10万人を切っていた。ある集落の子供たち、レビ、ヨブ、ルツの三人は、集落の近くで行き倒れている老人を見つけて助け、村長エズラは、老人が伝説的な人物「星の人」だと知り驚く。

 星の人は、この集落の近くに、長年探し求めていた物があるという噂を知り、病気の身を押して探しに来たのだった。レビたちは星の人が運んでいた幻灯機で初めて「星」という物の存在を知る。星の人は自分の過去を回想する。


 かつて、星の人が青年だった頃、彼は貴重な資源を回収し売りさばく「屑屋」だった。ある日屑屋は「封印都市」という街に入り込み、デパートの廃墟の中で少女型のロボット「ほしのゆめみ」と出会う。ゆめみはデパート内のプラネタリウムの案内係で、奇跡的に電源が確保されていたため、30年前の戦争を認識しないまま、ひたすら客を待ち続けていたのだった。しかしゆめみには、もう今後一週間分の電力しか残っていなかった。

 屑屋はゆめみのために幻灯機を修理し、ゆめみの説明と共にプラネタリウムを見る。やがて屑屋は街を離れることを決め、ゆめみと共に人々に星を説明して回る仕事も悪くないと夢想し、このままゆめみを連れて行こうと考える。しかし、ゆめみは突如襲撃してきた戦闘ロボットから屑屋を守ろうとして大破してしまった。ゆめみは機能停止の前に、自分のすべての記憶を保存したメモリーカードを屑屋に託した。


 星の人は、自分の命がほとんど残っていないと悟っており、レビたちに「星の人」を引き継いでほしいと考えていたが、それを切り出す前に子供たちの方から星の人になりたいと申し出てくる。星の人は、子供たちにメモリーカードや幻灯機を引き継ぐ。しかし、集落の大人たちは、もう余所者の星の人の面倒を見る余裕はないと、彼に早急な退去を求めてきた。

 星の人は、三人に別れの挨拶をしようとするが、その時この集落で崇められている「女神」の像を初めて目にする。それはめぐみと同じ少女の形をしたロボットだった。しかし、直後星の人は倒れてしまう。彼の体はもう病気でボロボロの状態だった。病床でもうろうとしている星の人の前に、「女神」が現れ、星の人は女神に看取られて世を去る。そして人とロボットが共に暮らす天国で、ようやくゆめみと再会するのだった。

 星の人の遺体は、空が見える大地に埋められた。レビたちは自分たちが星の人を継ぐと誓うのだった。


感想

 評価は△。


 去年2016年7月にWEB配信された「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~」(全5話)をベースにした劇場用アニメ。「ちいさなほしのゆめ」のエピソードを老人「星の人」の過去話として再利用(?)した長編アニメです。原作ノベル「ちいさな~」の内容に、その後日談小説の内容を組み合わせて映像化したものみたいですね。


 しかし、結論から言えば「長すぎ」でした。全部で115分も有り、そのわりにメリハリが無いので見ていて、退屈さが付いて回りましたね。まあ過去の話と現在の話を組み合わせれば、結構なボリュームになってしまうのは仕方ありませんが、それにしてももう少し内容を整理して90分くらいにまとめてほしかった。

 内容もまあありがちというかひねりが無いと言うか、「ラストは涙が止まりませんでした」とかいう事も無かったしね。KEY作品は京都アニメーションでなければ上手くアニメ化できないのかもしれません……


 それにしても、主人公「星の人」の声が大木民夫氏!! この方はいまだに現役の声優なんですね。1960年代から声優をやっているのに、声がそんなに老いた感じもしないし、仙人みたいな人だ。


その他

 「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~」(全5話)のあらすじと感想は以下でどうぞ。

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話


http://planetarian-project.com/story/
男は世界中を旅していた。一つの探し物を求めて―


始まりは、どこかの国が放った遺伝子細菌兵器であった。やがて、その報復として核弾頭が使われ終わりのない世界大戦がはじまった。地上では星すら見えなくなり、雨が降り続く世界へと変わっていった。滅びゆく世界の中、空から降り続ける雨は、気が付けば雪へと変わり人々の暮らしは地下へと移っていった。
かつて貴重物資を回収することを生業とし“屑屋”と名乗っていた男は、若いころあることがきっかけで、多くの人々に星の素晴らしさを伝えるようになり、訪れる集落で星の世界を語り継いでいった。いつしか人々は彼のことを“星の人”と呼び、敬うようになった。そんな彼は、ただ一つの“心残り”を持ちながら、世界を旅していたが、志半ばにして行き倒れてしまう。
一方、地下集落に住むレビ、ヨブ、ルツは外の世界に興味津々。大人たちに隠れて、地下の集落から抜け出て外の世界を探索していた。降り積もる雪の世界の中で興奮冷めやらぬ中、三人は埋もれていた一人の老人を発見する。
彼は、三人に助けられて、無事一命をとりとめた。そして、村の長エズラと話をしていく中で、彼が星の人と分かり歓迎されることになる。


「あなたを歓迎します、星の人」


無邪気に話しかけてくる、レビ、ヨブ、ルツ。三人と話していくうちに、若いころ自身が訪れた【封印都市】のことを思いだしていった。そこは、世界大戦初期の遺伝子細菌兵器の影響で、人々から放棄された街。彼は、まだ見ぬお宝を求めて、探索していた最中、追跡していく戦闘機械(メンシェン・イェーガー)から逃れて、デパートのプラネタリウムに迷い込んだのだった。
そんな彼の前に、一人のロボットの少女が現れた―。


プラネタリウムはいかがでしょう? どんなときも決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。満天の星々が、みなさまをお待ちしています 」


星すら見えなくなった滅びゆく世界で、彼は何を見たのか。

一人の男が生涯を賭して旅する中で、出会ったものとは ― 。




<スタッフ>
原作:「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」(Key)
監督:津田尚克
脚本:ヤスカワショウゴ、津田尚克
シリーズディレクター中山勝一、町谷俊輔
原作協力:Key ビジュアルアーツ
キャラクター原案:駒都えーじ
キャラクターデザイン:竹知仁美
メカニックデザイン海老川兼武
プロップデザイン:内田シンヤ
美術設定:泉寛
色彩設計:佐藤裕子
美術監督:竹田悠介、杉山祐子
3Dディレクター:長澤洋二
撮影監督:渡辺有正
編集:廣瀬清志
音響監督:山口貴之、津田尚克
音響効果:小山恭正
音楽:ビジュアルアーツ折戸伸治、どんまる、竹下智博
アニメーション制作:david production
製作:planetarian project



<キャスト>
星の人 大木民夫
ほしのゆめみ すずきけいこ
屑屋 小野大輔
三ケ島吾郎 櫛田泰道
館長 滝知史
倉橋里美 佐藤利奈
レビ 福沙奈恵
ヨブ 日笠陽子
ルツ 津田美波
エレミヤ 桑原由気
イザヤ 石上静香
エズラ 竹口安芸子

planetarian~星の人~Blu-ray通常版
planetarianドラマCD最終章 「星の人」

原作ゲーム
2006年版
planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 初回版

2010年版
planetarian ちいさなほしのゆめ メモリアルエディション

2016年版
planetarian~ちいさなほしのゆめ~ HDエディション