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感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第69話(シーズン3 第16話)「ガラスの監獄」

スパイ大作戦 シーズン3<トク選BOX> [DVD]

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放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン3(54~78話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン3」あらすじ・感想まとめ
 

第69話 ガラスの監獄 The Glass Cage (シーズン3 第16話)

 

あらすじ

横暴を極める現政府に反対する某国のレジスタンスのリーダーが逮捕され、脱出不可能な刑務所に投獄されてしまう。IMFチームは難攻不落のこの刑務所から、彼を救出することができるのか…。


横暴を極める現政府に反対する某国のレジスタンスのリーダーが逮捕され、絶対脱出不可能な刑務所に投獄されてしまう。IMFチームは難攻不落のこの刑務所から、彼を救出することができるのか…。

※DVD版のタイトルは「ガラスの監房」。


【今回の指令】
 某国で、レジスタンスのリーダーであるアントン・ライズナーが逮捕され、トラスト刑務所に投獄された。刑務所長のニコラス・ゼリンコ少佐は、ライズナーから他のレジスタンスのリーダーの名前を聞き出そうとしている。IMFはライズナーを救出しなくてはならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 某敵国


【作戦】
 IMFはまずシナモンが刑務長官という立場で刑務所に入り、続いてフェルプスとローランもライズナーの尋問を担当することになった軍人として刑務所に乗り込む。またバーニーとウィリーは逮捕されたレジスタンスとして囚人として投獄される。

 シナモンは視察の名目で刑務所のあちこちに入り込み、監獄のバーニーたちに脱獄用の装備をこっそり手渡したり、刑務所の中枢であるマスターコントロールルームに睡眠ガス発生装置を仕掛けたり、と活動する。

 所長ゼリンコ少佐の副官グルカ大尉は、ゼリンコが近々栄転した暁には、後任の所長に推薦されると口約束してもらっていた。ところがシナモンは、グルカ大尉に、ゼリンコの後任には別の人が既に決まっている、と嘘を吹き込む。それを聞いて、グルカ大尉はゼリンコ少佐への忠誠心を一度に無くしてしまう。

 やがてコントロールルームの要員は麻酔ガスで意識不明となり、その隙にバーニーとウィリーが脱獄してライズナーの監獄までたどり着きドアを開ける。しかしバーニーはライズナーに「まだ逃げずにいて、尋問されたら適当に何か答えるように」と指示する。やがてバーニーたちの脱獄が発覚し二人は捕まってしまう。

 ゼリンコ少佐は、囚人二人がライズナーの監獄のドアを開けていること、また今までだんまりだったライズナーがいきなり返事をするようになったこと、から、実はライズナーは既に脱獄しており、ここにいるのはそっくりの替え玉だと早合点する。そしてこのことがばれると自分の地位が危ないので、副官のグルカ大尉には黙っているように命令する。しかしその全ての会話はコントロールルームにいる部下や、シナモンたちに聞かれていた。

 ゼリンコはライズナーの本人特定ができる唯一の手掛かりである指紋の記録を処分しようとするが、そこを部下たちに押さえられる。さらに、グルカ大尉も箝口令をやぶって、シナモンたちに全てを洗いざらい白状する。

 ゼリンコは、ここにいるのは本物のライズナーだと叫ぶが、指紋の記録は既にシナモンがすり替えており、(本物の)ライズナーの指紋とはまるで違うため、全員ここにいるのは偽者だと判断する。ゼリンコは、脱獄を許した上に事実を隠蔽しようとした、として逮捕される。

 最後、シナモンは、所長の代理としてグルカ大尉を指名し、また偽のライズナー(実は本物)と囚人二人(バーニーとウィリー)は取り調べのため連れていく、と言って、そのまま皆で刑務所を立ち去る。


監督: ジョン・モクセイ
脚本: ポール・プレイドン(原案: アルフ・ハリス)


感想

 評価は○。

 「要人を厳重な監視下から脱出させる」というIMFの定番任務のエピソードだったが、「緻密な作戦」「敵方が自滅のような形になって負ける」というスパイ大作戦のお楽しみ要素を満たしており、実に楽しい話だった。

 今回はシナモンの大活躍回で、髪を後ろにまとめて眼鏡をかけたキツイ系の美女に変装し、様々な工作を行う。彼女が持っているトランクは、ダイヤルロックの部分が取り外せてマグネット付き時限式睡眠ガス噴出装置になったり、トランクの底の部分に穴が開いて、持ち上げると脱獄用装備が滑り出てくるなど、面白ギミック満載である。それを駆使してあちこちで秘密の仕掛けをしてまわる様が実に楽しかった。

 さらにシナモンは、所長ゼリンコ少佐の副官グルカ大尉に、「次の所長には既にグルカとは別人が内定している」と嘘を吹き込んで上官との信頼関係を破壊したり、ゼリンコに栄転の後押しを匂わせて持ち場から引き離させたり、記録保管庫でライズナーの指紋の記録を偽物とすり替えたり、と、大車輪の活動ぶりだった。

 もっとも、シナモンの出番がすごく多い代わりに、フェルプスの出番は殆ど無かったし、ウィリーに至っては体を使うシーンはいろいろ出てきたが「台詞はゼロ」だった。しかしまあ、シナモンが活躍するのはうれしいので、別に文句はなしである。

 今回のエピソードは、シナモンやバーニーたちが色々と工作している様は描かれるものの、「何のために」という点が見えてこないので、実にもどかしい。しかし終盤になって、ゼリンコ少佐が「ライズナーがすり替えられた!?」と騒ぐ辺りから、全ての工作の意味が次々と見えてきて、おおっと思わされた。

 最後は、「IMFの工作で敵が陥れられて破滅してしまうなか、IMFメンバーは悠々と立ち去る」という最強の定番オチで満足度の高い好エピソードであった。


 ところで、サブタイトルの「ガラスの監獄」とは、ライズナーが閉じ込められているガラス製の檻の事で、椅子一脚分のスペースしかなく、歩き回ることすら不可能でただ座っているだけしかできない。さすがアメリカが敵視する非人道的国家の監房だ、と頷いてしまった。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスがゲームセンター(ピンボールとか置いてある)で、手動式の映画再生機械のようなものに近づき、「故障中」の札を外して、コインを入れ、小型のスピーカーのジャックを機械に差し込む。そしてハンドルをぐるぐる回しつつ覗き穴を見ると、白黒画像と共に指令が再生される。指令は最後に「なおこのフィルムは自動的に消滅する」といい、覗き穴の中の映像が焼き切れる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。その人物は名前をアントン・ライズナーといい、横暴を極める現政権に反対するレジスタンスのかけがえのないリーダーであるが、三週間前に逮捕され、脱出不可能を誇るその国のトラスト刑務所に投獄されてしまった。そして、その刑務所の現所長ニコラス・ゼリンコ少佐は、目下ライズナーの口を割り、レジスタンスの他(ほか)のリーダーの名前を聞き出そうと躍起である。

 そこで君の使命だが、ライズナーをそのトラスト刑務所から救出することにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このフィルムは自動的に消滅する。成功を祈る。
 
 

シーズン3(54~78話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン3」あらすじ・感想まとめ