東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送・東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。
【※以下ネタバレ】
第21話 銀河に眠る神秘の石 (「太陽系七つの秘宝」より)
あらすじ
「太陽系七つの秘宝」編・第1回(全4回)
考古学者ケネス・レスター(「恐怖の宇宙帝王」にも登場)は、ニューヨークの博物館で、ケルス星で発見した古代ケルス文明の資産「神秘の石」を調べていたが、そこにウル・クォルンが現れ、レスターを殺し神秘の石を奪ってしまう。
キャプテンフューチャーとオットーはお忍びで地球を訪れ、ジョーンたちと一緒に「銀河大サーカス」を楽しんでいたが、芸人の一人にウル・クォルンがいることに驚く。そこにレスター殺しの連絡が入り、一行は博物館に向かった。フューチャーはレスターが伝説の「神秘の石」を見つけていたことを知る。神秘の石とは、20万年前に絶頂を極めた古代ケルス文明の科学者スロ・スウンが、自分が見つけた宇宙全体を破壊するような秘密を封じ込めていると伝えられていた。
ウル・クォルンはケルス再興を夢見る秘密結社の支援を受けて七つの神秘の石を集めていたが、全ての石を集めた暁には自分が宇宙の支配者となる腹だった。そしてレスターから奪ったものと合わせて二個の石を持っていた。
フューチャーたちは、別の神秘の石が展示されている地球の博物館に乗り込み、神秘の石にスロ・スウンが封じ込めた精神伝達メッセージが残されていることを知る。しかし直後クォルン一味により、その石も奪われてしまった。
フューチャーたちは、銀河サーカスの次の目的地がアルファケンタウルスのウラス星で、またウラス星の博物館には神秘の石が展示されていることを知り、ただちに警護に向かうが、またしてもクォルンに出し抜かれ石を奪われてしまうのだった。
脚本:金子武郎
感想
前エピソードの続編として、またも天才犯罪者ウル・クォルンが登場する話ですが……、フューチャーとかジョーンはサーカスでクォルンを見つけたら、すぐさま脱獄犯として捕まえに行くべきなんじゃないの? と突っ込まずにはいられません。
原作小説では、クォルンは「太陽系七つの秘宝」でフューチャーと対決して負けてケルベルス刑務所に放り込まれ、「透明惑星危機一髪!」で脱獄して再戦、という流れとなっています。そのため、原作ではフューチャーがサーカスで目撃した時点では犯罪者でもなんでもないので、「有名な科学者なのに、サーカス芸人になるとは落ちぶれたものだ」とかコメントするだけで終わっています。しかしアニメでは、作品の放送順が入れ替わっているため、つじつまが合わない変なことになってしまっている訳でして……
それはそれとして、相変わらず話の密度が物凄い。普通のアニメなら、ウラス星で石が盗まれるあたりだけで一回使いそう。