感想:小説「ソラナー狩り」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 543巻)(2017年4月20日(木)発売)

ソラナー狩り (宇宙英雄ローダン・シリーズ543)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121206
ソラナー狩り (宇宙英雄ローダン・シリーズ543) 文庫 2017/4/20
ホルスト・ホフマン (著), ウィリアム・フォルツ (著), 嶋田 洋一 (翻訳)


カルデクの盾を制圧する方法を調査していた異人キウープは、奇妙な超ヴィールス保有するソラナーの存在を知り、危険に気づく!?


ポルレイターの指揮官ラフサテル=コロ=ソスは、カルデクの盾を奪われて激怒し、盾を返さなければ報復するとローダンに迫る。しかし、カルデクの盾はセト=アポフィスに支配されたアトランが盗みだし、行方が知れない。そのころ異人キウープは、コペンハーゲン・サイバネティック操作センターでカルデクの盾を制圧する方法を調査していたが、そこにやってきたソラナーが保有する、奇妙な超ヴィールスの存在に気づいた!


発売日 = 2017年4月20日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◇1085話 共生体保持者(ホルスト・ホフマン)(訳者:嶋田 洋一)

 キウープは、異常な「超ヴィールス」を保持する男に気が付くが!?


 キウープの大冒険(コペンハーゲン編)、といったノリのお話。以前は意味不明の会話しかできない面倒くさいキャラだったキウープが、いつの間にか役立つキャラになっていて驚きです。



◆1086話 ソラナー狩り(ウィリアム・フォルツ)(訳者:嶋田 洋一)

 ローダンたちは異常な超ヴィールスを保持するソラナーたちを追うが!?


 ペリーが謎の美女ゲシールに篭絡されていて、なんとも情けない。そしてセト=アポフィスの手先になったアトラン&ソラナーたちが今後銀河系にどんな騒ぎを引き起こすのかとドキドキしながら読み進めていたのに、あっさり壊滅してスプーディーを除去されてしまったので脱力しました。セト=アポフィスも手間暇かけた計画がこの有様では、何百万年かけても“それ”の力の集合体を攻略できないのも無理はないなと。

 謎キャラ「ウェイデンバーン」が台詞の上だけですが初登場。このキャラは、次のサイクル「無限アルマダ」のキーパーソンらしいので、もう次のサイクルの仕込みに入ったわけで、ちょっと驚きました。

 今回は、社会からつまはじきにされたキャラたちのお話。なんというか、フォルツ先生がローダンチーム加入初期に書いていた「無駄にキャラ設定に凝った話」を思い出して懐かしかったなぁ。


 前半・後半ともまずまずのお話でした。



表紙絵

 メインは昏倒状態のグッキー。背景は左が多分ゲシールで、右が多分キウープ、です。


あとがきにかえて

 担当は「嶋田洋一」氏。全1ページ。友人たちと蓼科温泉に行った話。


次巻予告

 次巻は544巻「黄金の粉塵人間」(マリアンネ・シドウ&エルンスト・ヴルチェク)(2017年5月9日(火)発売予定)。