感想:アニメ「世界の闇図鑑」第13話(最終回)「霧につつまれた樹木」

宇宙怪物図鑑 復刻版 (ジャガーバックス)

テレビ東京あにてれ 世界の闇図鑑 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yamizukan/
放送 ネット配信。5分ショートアニメ。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第13話(最終回) 霧につつまれた樹木

 

あらすじ

監督:井口 昇
イラストレーター:海老原 優


少女は森を彷徨っていた。その森での新たなる出会い、暗い過去との決別・・・。森は少女にとって「救い」となるのか・・・。

 少女メアリーは森の中を進んでいると、霧が前方を覆っていた。そこに三人の若者が現れ、メアリーに霧の中に入るなと警告するが、メアリーはそれを振り切って霧の中に進んでいった。直後メアリーは、母が死んだあと自分を虐待する祖母や、親のいない自分をいじめるクラスメートたちの姿を見る。

 メアリーは絶望に飲み込まれかけるが、そこに先の三人の若者が現れ、メアリーを救いだして先へ連れていく。するとそこには死んだはずのメアリーの母親が待っていた。メアリーは母親の腕に抱かれて安堵する。若者たちは、精神は救ってあげるので体はもらうよとつぶやく。

 その地方には、霧の晴れた直後にしか見つからない不思議な樹木がある。その樹には人の顔が浮き出ており、それは時がたつにつれて増えているという……

感想

 うーん、童話? 最終回にしては、それとも最終回だから、穏やかなオチの話でした。個人的にはもっとグロ系の話で締めてもらっても結構でしたけど。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 作品紹介のコピーで

昭和40~50年代、漫画誌の巻頭カラーページに掲載されていたオカルト特集や小学校の図書室で読み耽った怪奇本のようにおどろおどろしくも懐かしい昭和レトロな雰囲気が漂う劇画タッチの作画で描き、まるで図鑑のページを1枚1枚めくるかのような

と書かれているのですが、ホントにこれでした。今では絶滅していますが、昭和には、ジャガーバックスシリーズのような「子供向け恐怖モノ」というジャンルが成立しており、石原豪人先生他の濃いイラストで、宇宙人やUMAや幽霊やなにやが描かれて、当時の子供たちを怖がらせ&楽しませていたものでした。

 この番組はそのノリを丸ごとテレビで再現しており、どう見ても視聴ターゲットは50歳以上なんじゃないかと思われる「UFOに誘拐されて宇宙人の実験材料にされる」とか「うっかり好奇心でUMAに近づいて食われる」とか、昭和テイストの話ばかり放送されいましたが、私としてはドストライクで、もう楽しくて楽しくて仕方なかったですよ。

 あと、なんとアニメ枠でありながら全面実写映像だったという回(第7話「無邪気な道化師」)も有りましたが、これはこれでマジに怖かったし。


と昭和世代大満足の番組でした。もうこれは続編熱烈希望です!
 
 

他のエピソードのあらすじ・感想はこち

「世界の闇図鑑」あらすじ・感想まとめ

  

UFO、UMA、呪い、古代文明、超能力、心霊体験、怪事件、異次元世界、都市伝説、
嘘か真か、私達が生きる世界はありとあらゆる闇と隣り合わせ。
そんな世界を紙芝居風アニメーションで表現します。
昭和40~50年代、漫画誌の巻頭カラーページに掲載されていたオカルト特集や小学校の図書室で読み耽った怪奇本のようにおどろおどろしくも懐かしい昭和レトロな雰囲気が漂う劇画タッチの作画で描き、まるで図鑑のページを1枚1枚めくるかのような…オムニバスショートアニメ番組です。



制作会社
ILCA


スタッフ情報
【総監督】井口昇
【監督】中平一史、飯塚貴士、上野遼平
【企画】山川典夫(テレビ東京)、岩﨑拓矢(ILCA)
【プロデューサー】細谷伸之(テレビ東京) 、船田晃(ILCA)、福井真奈(ワンダーヘッド)
【脚本】吉田ウーロン太
【音楽】福田裕彦
【制作協力】ワンダーヘッド
【製作】「世界の闇図鑑」製作委員会


音楽
【ED】MONO NO AWARE「me to me」(P-VINE, Inc)


キャスト
斎藤工
戸井勝海
伊藤明賢
永滝元太郎
滝口幸広
護あさな
今川碧海
奥田佳弥子
植田慎一郎
石川ゆうや
神門実里(ノーメイクス)
上埜すみれ(ノーメイクス)
伴秀光
渡辺哲