感想:アニメ「タイガーマスクW」第34話「大混戦」

テレビ朝日系アニメ「タイガーマスクW」オリジナルサウンドトラック

テレビアニメ「タイガーマスクW」公式サイト http://www.toei-anim.co.jp/tv/tigermask_w/
全38話。

【※以下ネタバレ】
 

第34話 大混戦

 

あらすじ

 GWMと新日本プロレスとの対抗戦シリーズ「ファイナルウォーズ」は終盤を迎え、ついに最終戦の試合形式が決定した。試合は両団体が代表五人を出し、卓球の試合の様に「第1試合シングル戦」「第2試合タッグ」「第3試合六人タッグ」「第4試合タッグ」「第5試合シングル戦」の五試合に五人が交互に参加し、先に三勝した方が最終的勝者となって、団体のすべてのベルトを総取りすることになっていた。

 永田は新日本側のメンバーとして、オカダ、棚橋、真壁、内藤、そしてタイガーマスクを選び、オーダーは「第1試合 真壁」「第2試合 棚橋&内藤」「第3試合 オカダ&真壁&タイガーマスク」「第4試合 棚橋&内藤」「第5試合 オカダ」と決定した。

 タイガーは永田にもっと試合に出してほしいと頼むが、新日としては助っ人のタイガーばかりに頼っていられないと説得され、渋々納得する。一方、GWM側は、参加メンバーとして、タイガー・ザ・グレート・ザ・サード、ビッグ・タイガー・ザ・セカンド、タイガー・ザ・ブラック、ミラクル1&2を発表していた。

 タクマは富士の練習場でトレーニングを続けていた。春奈はルリコがタクマの送り迎えのため富士まで行っていると聞き、自分は送迎も許されなかったのにルリコは許されて不公平だと不満を漏らし、強引に富士に向かう。一方、記者の来間ヒカリは、ネタ探しに病院のタクマを訪ねて来るが、タクマとルリコが出かけるのを見て後をつける。そして富士の練習場を見つけてしまい、慌てた春奈に追い返される。

 若松龍は新日本のオフィスを訪ねてきた春奈に、自分と付き合ってほしいと告白するが、春奈からは好きな人がいる(※明らかにタイガーマスク/ナオト)と言われて断られてしまう。

 そして、ついにファイナルウォーズ最終戦の日がやってきた。しかし新日のメンバーに予定されている内藤がいつまでたっても会場入りしないため、慌てた永田は業界のいつもの手で「五人目は正体不明のXである」と発表してごまかす。

 第一試合の「真壁 対 タイガー・ザ・ブラック」戦は、両者が場外で大暴走し、わずか二分で両者リングアウトのドローになってしまった。永田は内藤が来ないため仕方なく、第二試合は予定変更して「オカダ&真壁」組を出すことを決め、GWM側も予定を変え「ザ・サード&ブラック」組を出すことにする。


脚本:千葉克彦  演出(絵コンテ):芝田浩樹  作画監督:浅沼昭弘  美術:西山正矩/中林由貴


感想

 終盤に入ってシナリオに力が入りまくり。てっきり最終決戦は来週からと思っていたら早々と始めちゃうし、、おまけに各キャラの恋愛模様まで詰め込んじゃうし。

 対抗戦の試合の組み方が、ありがちなシングル五連戦や柔道形式の勝ち抜き戦とかではなく、結構工夫されているのに感心しました。なるほど、これなら、一人のレスラーが何回も流用(?)できて、しかもシングルもタッグも見せられて、色々美味しいですよね。

 しかし、サブタイトルの「大混戦」が、プロレス関係の何か、ではなく、「ナオトたちの恋愛模様は大混戦」という結構間抜けな意味だったのには笑った。「タクマ ← ルリコ ← ナオト ← 春奈 ← 若松龍」という片思いの連鎖とか愉快すぎる。

 さて、最終決戦ですが、いきなり真壁対ブラックの試合が、「両者が場外で暴走して二分で両者リングアウト」という昭和の悪しきプロレスみたいな決着の仕方をしたのには苦笑いですよ。こんな結末なんぞ、現実では1987年ころに絶滅したぞ(笑) 21世紀ファンの前でこんな結末を演出したら、ネットで叩かれまくるであろう(笑)

300ピース ジグソーパズル タイガーマスクW 二頭の虎(26x38cm)