感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第33話「キャプテンフューチャー募集!」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第33話 キャプテンフューチャー募集! (「魔法の月の決闘」より)

 

あらすじ

 「魔法の月の血闘」編・第1回(全4回)

 ある日、銀河系テレビ局のアナウンサーがキャプテンフューチャーの呼び出しを始めたため、フューチャーたちは驚く。実はそれは本当の呼び出しではなく、キャプテンフューチャーのそっくりさん募集のお知らせだった。銀河系テレビ局は、キャプテンフューチャーの伝記映画「キャプテンフューチャー一代記」を制作するため、主演を募集していたのだった。

 直後、フューチャーはカシュー主席から本当の呼び出しを受け、地球へ向かった。カシュー主席は、例のフューチャーの伝記映画は、惑星スティックスへの陰謀ではないかと危惧していた。

 最近、スティックスで工業用ダイヤモンドの鉱床が見つかり、悪名高い企業家ジョン・ヴァルディーンが採掘権を申請したものの、スティックス人は他の星の文明が入ってくることを好まず、申し出を拒否した。そして、伝記映画はヴァルディーンが支配する映画会社が制作することになっており、ロケでスティックスに行く予定になっているばかりか、ヴァルディーンが撮影に同行するという。こうなるとヴァルディーンがスティックスで何か陰謀を企んでいるとしか考えられない。しかしこの件を調査をしようにも、地球とスティックスとの協定で諜報員の派遣は禁止されているため、対応しようがなかった。

 フューチャーは一計を案じ、自ら「キャプテンフューチャーのそっくりさん」のチャン・カースンと名乗って映画会社に乗り込み、見事フューチャー役を射止める。またオットーも自分役に応募し、当然採用される。またグラッグとサイモン教授は映画の小道具に成りすましてロケに同行することになった。

 ところが直後ジョーンが映画会社に怒鳴り込んできて、いい加減な映画を作られては困るので訴訟を起こすと言い出す。困った監督は、ジョーンをロケに同行させ映画の内容をチェックしてもらう、という妥協案でジョーンを納得させる。

 かくしてロケ隊は、まず宇宙帝王事件の舞台となったメガラ星に到着した。フューチャーたちが撮影している間に、サイモン教授はヴァルディーンの部屋に入り込み証拠を見つけることになったが、ヴァルディーンの手下に見つかってしまう。またオットーは、ヴァルディーンの手下の殺し屋ともみあいになり、がけ下に転落してしまった。さらにフューチャーたちロケ隊は、メガラ星の炎の海が大噴火したことで、溶岩に襲われていた。続く。


脚本:金子武郎


感想

 新章がスタートしましたが、戦う相手が「宇宙支配を狙う悪党」ではなく、ダイヤの利権を狙う悪徳企業家でしかない、という話のスケールの小ささがなんともがっかりです。この話は原作の終盤の方のエピソードで、もうこの頃になると敵のアイデアが枯れ果てていた模様です。こんな仕事にキャプテンが出て来るまでも無いと思う……、私立探偵か何かが担当するべきなんじゃないの?

 今回のラスボス・ヴァルディーン役は八奈見乗児氏。という事で、声の方も小悪党感が物凄いです。

 原作は「魔法の月の『血』闘」ですが、アニメでは「『決』闘」に変更されています。血という文字が生々しくて駄目だから?

 
 

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