感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第38話「彗星の支配者」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第38話 彗星の支配者 (「彗星王の陰謀」より)

 

あらすじ

 11作目「彗星王の陰謀」編・第2回(全4回)

 フューチャーは牢にやってきた兵士によって、彗星の支配者ソリックス王の前に連れていかれる。同じ部屋にはジョーンがいたが、彼女は「箒星人」(ほうきぼしじん)と同じ「電気人間」になっていた。ジョーンは自ら望んで電気人間になったと言い、電気人間は彗星の中にいる限り不老不死なので素晴らしいと嬉々として主張し、フューチャーを愕然とさせる。

 ソリックス王は、宇宙船を捕まえているのは「大いなるもの」の指示だと言い、フューチャーは王の背後に真の支配者がいることを知る。

 一方、牢に残ったフューチャーメンの前に収容所の所長ザーンが現れ、力を貸してほしいと要請してくる。彼ら箒星人は、かつては電気人間ではなく普通の人間だった。ところが、王の側近の科学者クエルデルは異次元の存在アルルスと接触し、アルルスを異次元からこちらの宇宙に呼び込んだ。その謝礼として、クエルデルと王はアルルスによって不老不死の電気人間にしてもらった。

 そして他の貴族たちもその後に続いたが、やがて貴族は自分たちが成長したり子をなしたりするという幸せを失ったことに気が付いた。貴族たちは民衆たちが自分たちの失った幸せを持っていることを妬み、民衆も強制的に電気人間に改造してしまったのだった。

 ザーンたち一般大衆は、不老不死など求めず、元の体に戻りたいと切望し、貴族に対する反乱を計画していた。戻ってきたフューチャーは、ザーンたちの細胞を調べ、素粒子レベルで改造されていることを突き止める。普通の細胞は電気を起こす電池に例えられるが、電気人間たちの細胞は彗星が発する電気を受け止めるだけの変圧器のような状態に変えられていた。それでもフューチャーは、ザーンたちに、時間をかければ元の状態に戻せると請け合う。

 元の体に戻れる希望を得たザーンたちは、早速反乱を開始する。フューチャーはジョーンと再会し、ジョーンが彗星の秘密をさぐるためあえて電気人間になったのだと知る。もうジョーンは彗星から離れれば死ぬ体だったが、それを覚悟しての行動だった、フューチャーはジョーンの体を必ず元に戻すと誓う。

 フューチャーメンとザーンたちは、捕虜になっていた宇宙船の船員たちを解放し、一気に貴族たちへの攻撃を開始した。続く。


脚本:星山博之


感想

 おおお、今回は当り回でした。話の密度が濃かったし、次から次から出て来る意外な事実に翻弄されっぱなしでした(10年前に原作を再読したのに完璧に内容を忘れてます……)。異次元の存在を、門を作ってこちら側に呼び込む、という設定がワクワクしますね。
 
 

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