感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第41話「不死密売シンジケート」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第41話 不死密売シンジケート (「脅威! 不死密売団」より)

 

あらすじ

 4作目「脅威! 不死密売団」編・第1回(全4回)

 最近の銀河系では「命の水」という違法薬物が蔓延していた。この水は、一口飲めば若返るが、その効果は一定期間しか続かず、しかも効果が切れれば今度は急速に老いて死んでしまう。太陽系政府は、この水を取り締まろうとやっきになっていたが、判明したのは密売シンジケートの元締めが「不死帝王」という名前だという事だけだった。カシュー主席は、キャプテンフューチャーにこのシンジケートの撲滅を依頼した。

 フューチャーは、この事件は、銀河系に伝わる「命の泉」の伝説と関係があると考える。伝説によれば、銀河系のどこかに、水を飲めば若返るという泉があると言う。フューチャーたちは老化して死んだ中毒患者の死体を調べ、血液中に放射性物質が溶け込んでいることを突き止める。放射性物質は、若返りと老化の両方を急激に加速させる効果が有り、まず若返りが先に発現するが、そのあと老化の効果が勝り、老衰死を招くのだった。

 命の水は、ケント星、イオス星、メガラ星の三か所で特に蔓延していたが、フューチャーは特に学者の多いケント星に乗りこみ、捜査を開始した。そしてオットーが若返りを求める大金持ち、フューチャーはその召使、に変装して、学者たちに若返りの薬を売ってくれと打診してまわるが、全員から門前払いされる。

 ところが、夜、フューチャーたちの元に密売人二人が訪問してきた。フューチャーたちは二人を捕まえようとするが、一人はすぐさま逃げ出し、宇宙船に飛び乗る。グラッグは密売人を追いかけて宇宙船に入るものの、逆に捕まってしまった。グラッグは宇宙空間で船の壁を破って脱出し、定期宇宙船に救助された。

 一方、フューチャーたちは、密売人の死体から、ケルス星のマシンマスターたちの文字で「泉」と刻まれた宝石を見つける。マシンマスターとは、かつて機械文明を極めたものの、機械に頼りすぎて滅びた種族で、住民が滅びた後も彼らの町マシンシティは機械が動き続けていた。

 フューチャー、オットー、サイモンはマシンシティに入り込み、命の泉らしいものを見つける。ところが近づいた三人に、肉体を金属化させる光線が照射され、三人は動けなくなってしまった。続く。


脚本:金子武郎

感想

 アニメはここしばらく原作の後期作品を放送していましたが、今回からはどういう理由か一転して初期作品「脅威! 不死密売団」編がスタート。やはりキャプテンフューチャーは、こういう大げさな名前の悪漢と戦いを繰り広げる話の方が面白いです。

 今回のボス「不死帝王」の声は、このアニメではおなじみ矢田耕司氏。キャプテンフューチャー世界では、フューチャーメンの以外の男性は井上和彦岸野一彦矢田耕司の三人しかいないんじゃないかと思うくらい、入れ代わり立ち代わり色々な役をやってますよねぇ。

 今回も30分アニメとは思えないぎゅう詰めの内容で、惑星名とか整理しないと頭が混乱してきそうでした。ちなみにケント星は原作の金星の事です。何せ「首都はビーナスポリス」って言ってますもん。どうせならそこも変えるべきなんじゃ。
 
 

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脅威! 不死密売団
挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2> (創元SF文庫)