感想:小説「《バジス》の帰郷」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 548巻)(2017年7月6日(木)発売)

《バジス》の帰郷 (宇宙英雄ローダン・シリーズ548)

http://www.amazon.co.jp/dp/415012132X
《バジス》の帰郷 (宇宙英雄ローダン・シリーズ548) 文庫 2017/7/6
エルンスト・ヴルチェク (著), マリアンネ・シドウ (著), 星谷 馨 (翻訳)


《バジス》は惑星クーラトでケスドシャン・ドームの守護者レトス=テラクドシャンと合流し、銀河系に帰還する。だが、ポルレイターの指揮官ラフサテル=コロ=ソスは、ローダンに命じて、《バジス》をまずヴェガ星系に向かわせた。彼らの査察を受けるようにというのだ。コスモクラートの真の従者たるレトスが、機会をうかがい、ポルレイターの査察官を説き伏せようとしていたところ、突如戦闘ロボットが攻撃を開始した!

 
発売日 = 2017年7月6日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】
 

内容

◆1095話 《バジス》の帰郷(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:星谷 馨)

 NGZ426年1月。《バジス》はようやく銀河系に帰還したが、ポルレイターは《バジス》の査察を要求し!?

 ポルレイターが自滅の形で死ぬとか、一人死んだだけで銀河系支配を放棄して月に集まるとか、明らかにサイクル終盤に向けて話を畳みに来ています。ローダンたちが何もしないのに、勝手に終盤ムードを出してきたことに、どうにもモヤモヤしたものを感じてしまいます。



◇1096話 コスモクラートのリング(マリアンネ・シドウ)(訳者:星谷 馨)

 ローダンはテングリ・レトスから、事態の解決のために「コスモクラートのリング」が必要だと助言されるが!?

 「宇宙ハンザ」は、敵でもないポルレイターと延々と揉め続けてて、どうにもすっきりしないサイクルですが、さらに「事態を収拾するために、なんだか正体が解らないものを取りに行く」という、もう読んでいるほうが困惑してきそうな展開になってきました。本当にこのサイクルはなんなのでしょうか。

 《バジス》は3000万光年を11日で航行できるようで、思ったよりは速いな。あと、ポルレイターの真の姿が正直全く頭の中で構成できません。イラストつけてほしかったよ。



 前半・後半ともまずまずのお話でした。


表紙絵

 メインはローダンとジェン・サリク。手前下にポルレイター二体。背景は異空間に入り込んだ《バジス》と小型艇。

あとがきにかえて

 担当は「星谷馨」氏。全8ページ。前半はローダン作者陣のミスについて、後半は1101~1150話の仮題。伝説の1111話が読める日ももうすぐそこです。翻訳者には解説つけてもらいたいよねぇ。

次巻予告

 次巻は549巻「石の使者」(H・G・フランシス&クルト・マール)(2017年7月20日(木)発売予定)。

おまけ

関連サイトは、以下のページからどうぞ。

ペリー・ローダンへの道
http://archduke.la.coocan.jp/PRSindex.htm