感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第43話「生と死の幻影」


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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第43話 生と死の幻影 (「脅威! 不死密売団」より)

 

あらすじ

 4作目「脅威! 不死密売団」編・第3回(全4回)

 フューチャーは発電機を起動させて博物館の床に高圧電流を流し、猛獣たちを失神させておいて博物館を脱出した。それを見ていた不死帝王は、フューチャーにジョーンとオットーを人質にしていると警告して立ち去る。

 街に戻ったフューチャーは、不死帝王の容疑者三人のうち、コル総督はアリバイがあるものの、レンフル・キーンとマーチン・グレアムは行方をくらましたことを知る。やがてキーンが捕まり、カーティスがレンフル・キーンとは偽名で、正体はレンフルが探しているはずの「父親」トーマス・キーンだと指摘する。

 実はトーマスは実年齢は老人であり、「命の水」で若返っていただけだった。トーマスはイオス星に「命の泉」を探しに来たものの古文書は盗まれていて手掛かりがなくて行き詰まり、挙句に若返るため「命の水」に手を出したのだった。

 カーティスたちはキーンから得た情報で密売人のアジトに踏み込み、微量のキノコの猛毒胞子を発見する。フューチャーは密売組織のアジトは「キノコの森」にあると直感し、単身森に乗りこみ、不死帝王と対峙するが逃げられてしまった。またトーマス・キーンは、再度行方不明になってしまう。

 やがて行方不明だったマーチン・グレアムから連絡が入り、命を狙われているので助けてほしいと言ってくる。グレアムは伝説で「命の泉」を守るとされる「翼のある人間」の手掛かりをつかんだものの、誰かに追われているという。

 フューチャーたちがグレアムの元に駆け付けると、既にグレアムは死んでおり、ダイイングメッセージでキーンと書かれていた。ジョーンたちはキーンこそグレアム殺しの犯人であり、つまり不死帝王だと考えるが、何かに気が付いたフューチャーはキーンは殺人犯だとしても、不死帝王ではないと断言する。続く。

脚本:金子武郎


感想

 今回はカッコいいサブタイトルが全く内容を反映していないという問題回(?)でした。私としてはせいぜい「謎の不死帝王」とかそんな程度のサブタイトルで良いんじゃないか、と思うのですが……

 今回は意外と内容が濃く、「レンフル・キーンさん、実はあなたの本名はトーマス・キーンですね」「なんだってー!?」とかいう意表をついた展開の上に、不死帝王の正体が全く分からないまま引っ張りまくります。フューチャーはグレアムの死体を見て何か気が付いたようですが、視聴者には全く謎。意外にも犯人当て推理小説っぽい雰囲気になってきました。

 それにしても銀河系パトロールの無能っぶりには困りものです。フューチャーが、不死帝王の容疑者に尾行をつけるように頼んだのに、ことごとく巻かれてしまい、全く正体の特定の役に立たないという……、これじゃカシュー主席が銀河系パトロールを見限って、フューチャーに捜査を依頼するのも当然と言えましょう。
 
 

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