感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第44話「永遠の都の決斗」


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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第44話 永遠の都の決斗 (「脅威! 不死密売団」より)

 

あらすじ

 4作目「脅威! 不死密売団」編・第4回(全4回)

 キャプテンフューチャーは、不死帝王の拠点を突き止めるため、他のフューチャーメンに対し、コメット号で惑星外に待機し、不死帝王一味の宇宙船を見つければ追跡するように指示する。その一方で、自分は命の水の解毒剤の作り方をエズラに渡した後、死んだグレアムの足取りをたどり、「霧地方」に「命の泉」があるらしいと掴む。

 そしてフューチャーは追ってきたジョーンと共に、霧地方の谷に踏み込むが、翼が生えた人間「クアル」の一族に拉致される。フューチャーはクアルたちが余所者から泉を守る役目を自認していたものの、不死帝王一味には歯が立たない状況であることを知る。フューチャーはクアルたちを説得し、泉から不死帝王一味を追い払うという事で同盟を結ぶ。

 フューチャーたちは、クアルの案内で、「命の泉」がある「永遠の都」に向かった。泉の周りに作られた町は泉の水によって不老不死となった者たちが住んでいたが、住民たちは死ぬことが無くなったために、却って生きる目的が無くなってしまい、ただバカ騒ぎをして無意味に過ごしているだけだった。

 一方、コメット号の三人は不死帝王一味の宇宙船を発見・追跡するが、それは罠で、三人は捕らえられ、フューチャーに対する見せしめのため、翌日の夜明けに処刑されることになった。

 その事実を知ったフューチャーは、「命の泉」の底に沈む放射性物資を破壊し、泉の効力を喪失させるため、プロトン破壊装置の組み立てにとりかかかる。翌朝、フューチャーメンたちの処刑の時がやってきたが、そこにフューチャーが駆け付け、三人を助ける。フューチャーは命の泉にプロトン破壊装置を沈め、不死帝王はそれを阻止しようとするものの、装置の起動に巻き込まれて死亡する。

 不死帝王の正体は、死んだはずのジン・ジボ博士だった。ジン・ジボは死んだふりをしてフューチャーたちの追及を逃れようとしたが、フューチャーはジン・ジボの棺が空であることを確認し、彼の死が偽装であることを見抜いていたのだった。

 クアルたちはフューチャーが不死帝王一味を一掃したことに感謝し、フューチャーはクアル一族が他の種族と交流してほしいと期待するのだった。


脚本:金子武郎

感想

 不死帝王一味とのバトルの完結編で、物凄くハラハラするエピソードでした。いや、別に内容が凄いという訳ではなく、全27分くらいのアニメなのに、24分目に入ってもなお「不死帝王」の正体が解らないので、「え? これ尺が足りるの?」と心配になったからでして……(25分目でようやく正体が判明します)。

 不死帝王の正体は、結局42話で死んだはずのジン・ジボ博士で、「死んだふりをして捜査から逃れる」という高度(?)なテクニックを使うなど、なんか推理小説っぽい展開でした。しかしジン・ジボが毒殺されたと偽装した時、キャプテンフューチャー自ら死体をチェックして「冷凍毒で死んでいる」と確認したのに……、つまりこれはキャプテンフューチャーの検死が如何にいい加減だったかということになります。ダメじゃん。

 不死帝王もジン・ジボも声優は矢田耕司氏だったので、やはり声優から犯人を見つけるというルール違反のやり方が、今回も正解だったという(笑)

 ところで「命の泉」は、一種の世界遺産みたいなものだと思うので、キャプテンフューチャーが勝手に破壊しちゃったのはどうかと思う次第です。政府が厳重に管理するとかしておけば良かったんじゃないかなぁ。
 

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アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ
 
脅威! 不死密売団
挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2> (創元SF文庫)