感想:アニメ「タイガーマスクW」第37話「さらば虎よ」

テレビ朝日系アニメ「タイガーマスクW」オリジナルサウンドトラック

テレビアニメ「タイガーマスクW」公式サイト http://www.toei-anim.co.jp/tv/tigermask_w/
2016年10月~2017年7月放送。全38話。

【※以下ネタバレ】
 

第37話 さらば虎よ

 

あらすじ

 「ファイナルウォーズ」最終戦第五戦「オカダ 対 ミラクル1」は、オカダがミラクル1の奇襲に苦戦しつつも辛勝し、対戦成績を2勝2敗1分けに戻した。

 ナオトは負傷したオカダに対して、自分を延長戦エクストラマッチに出してほしいと直訴する。そこに遅刻した内藤がようやくあらわれ、タイガーの出陣を後押ししたため、新日の最後の代表はタイガーに決定した。春奈はザ・サードに破られたタイガーマスクの覆面を直すため、タイガー・ザ・ダークの覆面と半分ずつ組み合わせたデザインに作り替え、ナオトは「タイガーマスクW(ダブル)」としてリングに向かった。

 最後の試合にGWMが送り出してきたのは、当然大将格のタイガー・ザ・グレート・ザ・サードだった。タイガーマスクWは、ダークの得意技ダークネスドライバーなども織り交ぜながら、ザ・サードとの戦いを繰り広げる。そして必殺技タイガーファングの変形バージョンでザ・サードをKOし、新日を勝利に導くとともに、ザ・サード/イエローデビルとの長年の遺恨に決着をつけた。

 闘いの後、ナオトはメキシコ、タクマはアメリカ、のマットにそれぞれ旅立つことになった。二人が空港から消えた後、春奈・ルリコ・来間ヒカリが二人を探してうろうろしていると、そこに駆け込んできたミスXが春奈に力を貸してほしいと頼んでくる。

 最後、半分ずつのマスクを被ったタイガーマスクとタイガー・ザ・ダークがそれぞれリングで戦っているシーンで〆。(※最終回ではありません)


脚本:千葉克彦  演出(絵コンテ):小村敏明  作画監督香川久/羽山淳一/横田守  美術:西山正矩/木賊美香


感想

 昭和版タイガーマスクと同じ、タイガーマスク対タイガー・ザ・グレートの試合がメイン。最終決戦だけに、当たり前ですが作画が超力が入っていて嬉しかった。また戦い方にも工夫があって、

・タイガーファングを横から決めた後そのままストレッチ技に移行して腕を極める
とか

・タイガーが以前開発していた必殺技「猛虎重爆」(サマーソルト→ダブルニードロップ→コードブレイカー)を仕掛けようとして、ダブルニーのあとザ・サードパワーボムに切り返されそうになったので、そのまま後方一回転して相手を下敷きにしてダブルニーを叩き込む
とか

・タイガーファングのかかと落としを一回フェイントで見せておいて、ザ・サードの態勢を崩してから、脳天かかと落とし&膝蹴りの変形タイガーファングでフィニッシュ
とか

 試合の組み立ても良く考えられていて、満足のいくラストバトルでした。


 「タイガーマスクW(ダブル)」というタイトルは、今までは「二人のタイガー」という意味だと思っていたのですが、そうか、そう思わせてこの展開のために用意していた名前だったのか、と結構感心しましたよ。

 最後の方で、空港でケビン(福山潤)が「タクマ~」と未練がましく連呼して探し回っているシーンに笑いましたが、あとタクマのアメリカマットのツテというのが、あの噛ませ犬キャラオーディンだったというオチにも笑ったなぁ。

 ところで今回の作画監督の一人の横田守って、あのイラストレーターとしても有名な横田守氏ですかね?


 なお、まるで最終回のような回でしたが、今回ではまだおわらず、おまけ回が一回残っています。なんでまたそんな構成に。
 
 

参考:ファイナルウォーズ最終戦の試合結果

第一試合
△真壁(両者リングアウト)△タイガー・ザ・ブラック
 
第二試合
オカダ、×真壁(デビルズクラッシュ)ザ・サード、○タイガー・ザ・ブラック
 
第三試合
×棚橋、タイガーマスク、タイガー・ザ・ダーク(スキュア)○ビッグタイガー・ザ・セカンド、ミラクル1、ミラクル2
 
第四試合
タイガーマスク、タイガー・ザ・ダーク(ジャーマンスープレックスザ・サード、×ビッグタイガー・ザ・セカンド

第五試合
○オカダ(片エビ固め)ミラクル1

エクストラマッチ
タイガーマスクW(変形タイガーファング)ザ・サード×
 
300ピース ジグソーパズル タイガーマスクW 二頭の虎(26x38cm)