【コミック】美味そうな肉料理ばっかり出て来るグルメ漫画「肉極道」


肉極道 1 (芳文社コミックス)

肉極道 1 (芳文社コミックス) 森尾正博 (著), 佐々木善章 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4832235680
祖父が経営していた肉料理専門食堂「あさくら」を引き継いだ孫娘・まなび。
やる気はあるが料理の腕はサッパリで店は閑古鳥。そんな「あさくら」にある日招かれざる客が訪れて…?訳のわからない理屈を語りながらも、作る肉料理は極上!
そのこだわりはあまねく肉料理に及ぶ…。そんな肉の道を極めた男・肉極道がまなびに肉のスパルタ教育!

 
 どう見てもおっさん向けなのにアニメ絵漫画がやたら載っている中年漫画誌「漫画タイムス」。その中のアニメ絵漫画家筆頭ともいえる森尾正博氏が今年の3月(3月3日発売の3/17号)から連載しているのが「肉極道」です(原作は佐々木善章氏)。今月15日についに第一巻が発売となります。

 タイトルだけみると、ヤ○ザの抗争の漫画みたいな感じですが、実は最近流行の「XX+グルメ」型の漫画です。「XX」に入るのは「ヤ○ザ」なんですけどね(笑)


始まりは突然に

 主人公まなび(若くてそこそこ可愛い)は、亡き祖父が経営していた肉料理専門店を、なんとなく引き継いでしまいます。しかしまなびは別に祖父について修行していたわけでもなく、向上心も無いので、出す料理は我流で適当に作った物ばかり。当然店は閑古鳥状態で、食べに来るのは祖父の時代の顔なじみだけ。しかも彼らももう出る料理がマズイのは解っていて、仕方なく食べているという状態でした。

 ある日店に、サングラスでいかつい顔の客が現れます。まなびがこの男に料理を出すと、男はあまりの不味さに怒り出し、勝手に厨房に入り込んで自分で料理を作り出すのでした(笑) この男、見た目はともかく料理の腕は抜群で、あっというまにまなびの出す物よりはるかに美味い物を作ってしまいます……


そして、その後は……

 あとはもう毎回毎回同じパターンの繰り返しで(笑)

1)今日も男が店にやってきてメニューを注文
2)まなびが我流で適当に(笑)作って出す
3)男が一口食べるなり「肉がもったいない」とか泣きながら怒り出す
4)男が勝手に厨房に乗りこんできて、まなびに一から作り直させる
5)今度は見違えるように美味く作れました
6)そしてなんかのボケ系のオチで〆

という話が延々繰り返されます。でも面白いけど(笑)


肉料理に特化というのがイイネ

 ここ数年は、手を変え品を変えて、かけ離れた「○○とグルメ」という要素を結び付けた漫画があふれていまして、既に「ヤ○ザ+グルメ」というニッチなはずのネタも、もう「紺田照の合法レシピ」とか「侠飯」とかあるのですが、「肉極道」は肉料理に特化しているというのがウリ。毎回ボリュームのある料理がお題になるので、見ていて満腹感有りますよ。という事で、この漫画、結構おススメです。
 
 
紺田照の合法レシピ(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
侠飯(1) (ヤンマガKCスペシャル)