感想:アニメ「アニメガタリズ」第3話「エリカ、レイヤー×レイヤー」

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TVアニメ「アニメガタリズ」公式サイト http://animegataris.com/
放送 BSフジ。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第3話 『#03 エリカ、レイヤー×レイヤー』

 

あらすじ

 アニメ研究部はいきなり生徒会長の赤羽椿(西明日香)によって部室を取り上げられてしまう。絵里香は椿に抗議するものの、そもそもアニメ研究部は部として認められていないと冷たくあしらわれるだけだった。顧問の五門も頼りにならず、とりあえず未乃愛たちは秋葉原に繰り出す。

 有栖たち五人はアキバ初体験の未乃愛に、それぞれコスプレやアニメグッズの店を紹介し、未乃愛は未知の世界に興奮する。帰り道、絵里香は他の五人に、部活動に拘らずとも、今回の様に課外活動的に楽しめば良いのでは、と提案するが、有栖と美子は猛反対する。二人は部室でまったりする系アニメの熱烈なファンで、あの世界を自分たちも体験したいと熱望していた。

 やがて生徒会がアニメ研究部廃止を討議するため、臨時生徒総会を開くと発表した。五門は生徒会と交渉しており、「総会でアニメ研究部側が勝ったら部の設立も部室も認める、負けたら部は認めない」というイチかバチか的提案を飲ませていたのだった。有栖は未乃愛のために演説原稿を用意すると意気込み、美子は名演説シーンが有るアニメを未乃愛に手渡し、と、未乃愛本人の知らないところで未乃愛が演説を行う事になってしまっていて未乃愛は驚く。

 翌日の生徒総会で、まず生徒会側はアニメの研究など何も生産しないので認める必要なし、と理路整然たる演説を行い、生徒たちを納得させる。続いて未乃愛が反論の演説を始めるが、冒頭から滑ってしまい、それにたじろいだ未乃愛がしどろもどろになってしまって全く要領を得なくなる。

 そこに見かねた塊が助っ人に現れると、いきなり心酔する能力バトル物の話を始めたあと、続いて強大な権力の生徒会に立ち向かう弱者のアニメ研究部という方向にもっていく。そして、演説を終わった塊が倒れ込んだところを光輝が助け起こすが、実は塊も美形だったので美形男子二人の寄り添う様に(未乃愛以外の)有栖と美子と絵里香は盛り上がる。

 結局男子生徒半分と女子生徒の圧倒的支持によってアニメ研究部の設立は認められた。五門は過去にも今回と同じようにアニメ研究部復活の動きが有るたびに生徒会に潰されてきたという過去があったことを教える。


脚本:田沢大典 絵コンテ:清水 聡
演出:星野 真 作画監督:門 智昭


感想

 安定の面白さで今期アニメの中ではもう完全にトップグループです。全くノーマークだっただけに、意外な伏兵というやつですね。

 アニメパロは「緋弾のアリア」とか「サマーウォーズ」とか「ラブライブ!」とか「まおゆう」とか「ギレン・ザビの演説」とか切れ目なく流し込んでくるので指摘が追いつきません……、まあ特にくどくはなく「元ネタが解らなければ、それでも特に問題なし」程度の濃度なので、そのあたりは好印象。ネタが解らないと全然笑えないとかいうのもきついしね。

 「三話切り」についてここまで詳しく語ったコンテンツは初めて触れましたわ。三話が転換点という事になっているって? つまらない作品にギリギリ耐えられる限界が三話なのかと思ってた……

 それにしても「学校帰りにフラッと秋葉原によって行ける」って環境、アニメオタの学生の夢ですよねぇ。まあ、人口分布から見て、多分オタの5人に1人くらいはこういう環境にいると推測されるので「何が羨ましいかわからん」という人間もいるでしょうけど。地方組だと、劇中で語られていた「アニメの部室」並みに「オタ友達と秋葉原の店に行ける」ってのは見果てぬ夢なんですよねぇ。


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