感想:アニメ「宝石の国」第4話「魂・肉・骨」

CGWORLD (シージーワールド) 2017年 11月号 vol.231 (特集:UnityとUE4、ノンゲームにおける活用動向、TVアニメ『宝石の国』)

TVアニメ『宝石の国』公式サイト http://land-of-the-lustrous.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第4話 魂・肉・骨 (2017年10月28日(土)放送)

 

あらすじ

 フォスは巨大カタツムリに食われて溶かされたことで、ナメクジ(斎藤千和)と会話できるようになってしまった。ナメクジ「王」の身の上話によると、ナメクジは元々は地球の海に住んでいた種族だったが、月人によって仲間もろとも拉致され月に連れていかれ、巨大化させられたという。

 フォスはシンシャとの約束が果たせる目途が立たず悶々としていたが、王から海の中にフォスたちと似たような存在がいると聞き、事態の打開のため、金剛先生たちに禁じられたにもかかわらず、こっそり王と共に海の中に入る。

 海の中で王はナメクジから、宝石たちとクラゲの中間のような真の姿に戻る。王が言っていた宝石に似た存在とは彼女自身の事だった。王は、自分と宝石たちが似ている理由を、遥か昔の伝説で説明する。

 かつて地上には人間という種族が住んでいたが、環境の激変により海に逃れ、やがて魂・肉・骨に分離した。肉はやがて王たちの種族となり、骨は地上に戻って宝石となり、魂は月に登って月人になった。そして月人はかつての人間の姿を取り戻すため、地上に現れては宝石を連れ去っているのだという。フォスはそれを聞き、人間という種族は強欲な存在だったのだなと思う。

 フォスは王の案内で王の故郷へとついていくが、目的地には何もなかった。直後、フォスは待ち伏せていた月人の攻撃を受ける。王は仲間の命を救うため、月人と取引をしてフォスを騙してここまで連れてきたのだった。

■脚本:ふでやすかずゆき
■絵コンテ:タムラコータロー
■演出:松見真一
■CGディレクター:都田崇之


感想

 今まで世界観も解らず雰囲気だけのアニメだと思っていましたが(でもその雰囲気が好きでしたが)、今回伝説が語られて、宝石や謎めいた月人との出自がクリアになって、凄くすっきりしました。そして明かされた世界観も魅力的。これは良いアニメですよ。

 ちなみに王というかナメクジというか人間クラゲというかは「ウェントリコスス」さんだそうです。
 
 
宝石の国(1) (アフタヌーンKC)