TVアニメ「アニメガタリズ」公式サイト http://animegataris.com/
放送 BSフジ。全12話。
【※以下ネタバレ】
第5話 『#05 ベイベー、イケナイススメナイ』
あらすじ
時は流れて一学期の終業式の日。未乃愛は有栖や美子たちの影響で、順調にアニメオタクへの道を歩んでいた。部室では未乃愛を除く部員たちが、夏のイベント「例のアレ」に心を躍らせていた。そして未乃愛もついに部員たちの指南を受けて「アレ」こと「コミブ」に参加することになった。
コミブ初日。未乃愛は想像を絶する参加者の数、暑さ、遅々として進まない行列、トイレまで大行列、といった諸々に圧倒される。そして未乃愛たちは、列のすぐ傍に並んでいた中国人・楊貝貝(ヤンベイベー)(花澤香菜)と知り合う。楊は日本のアニメの大ファンで、コミブに参加するため、わざわざ北京からやってきたのだという。
未乃愛たちは長い忍耐の末にようやくコミブ会場にはいり、楊と一緒に目当てのグッズを買いあさる。絵里香はコスプレの知り合いにあいさつに行くが、その際自分たちの咲鐘湖(さかねこ)学園のアニメ研究部が、かつては有名だったと言われて唖然とする。
買い物を終えた未乃愛たちは帰ることにしたが、未乃愛は楊の連絡先を聞いていなかったことに気が付き落ち込む。しかし絵里香はアニメ好きならまたコミブで会えると慰め、それを聞いて未乃愛は元気を取り戻す。
感想
今回のテーマは、この手のオタク系部活モノなら絶対に外せない海辺のイベント話。
この話で感心したのが「入場するまでの大変さ」に7割くらい時間を割いていた事ですね。ふつうこの手のイベント話を描く際は、会場内でアレコレするのがメインで、入るまでのことはさらっと流す物なのですが、このアニメと来たら、
・会場までの乗り物がまず込みまくり
・日にあぶられてとにかく熱い
・行列が遅々として進まなくて苛立つ
・トイレに並ぶのも大変
といったリアルをこれでもかと描いていて、見ているだけで疲れてきましたよ……、いやぁ、一度だけ参加した(もう半世紀前の)夏コミの大変さが脳裏によみがえってきて、身震いしたくなりましたよ(笑) こういう描写を見ると、ホント若くないとコミケなんか参加できないよなぁと心底思います。
有栖が未乃愛に先輩風を吹かせておいて、実は自分も初参加、とかいうのが、なんかありそうでちょっと笑ったなぁ。
あと、もう中国でも日本のアニメをリアルタイムで体験していてタイムラグ無し、とかいう話も「今」の情勢が取り込まれていて、ちょっとおっと思ったし。
というような回でも、アニメ研究部にまつわる謎がちらっと出てきて……、最終的にどんなデカい話にする気なのか気になる……、しゃべる猫とか、一話に出てきたベレー帽とか全部まとめきれる?