【コミック】「To Heart」の水無月徹がWEBコミックの新連載開始!「ワライヒメ」

痕(パラダイムノベルス3) (Paradigm novels (3))

 「水無月徹」という絵師の名前をご記憶の方はどれだけいるでしょうか……、1990年代後半の一時期に18禁系のゲーム業界のスター絵師だった人で、当時その手のゲームが好きだった人間にはたまらなく懐かしい名前ではないでしょうか? 先日、その水無月徹氏の名前を久々に記事で見かけました。

水無月徹とは

To Heart ORIGINAL SOUND TRACK
 
 水無月徹氏は、1990年代後半に、リーフという会社で、ビジュアルノベル「雫」(しずく)(1996年)、「痕」(きずあと)(1996年)、「To Heart」(1997年)の三部作の原画を担当した絵師さんです。

 もっとも最初から評価されていたわけではなく、一作目「雫」は「シナリオは印象的だけど絵は……、独特ではあるけど……」みたいな評価でしたし、続く「痕」でも「お、絵がちょっと良くなってきてね?」ぐらいの扱いでした。

 しかし第三弾の「To Heart」では、ついに何かをつかんだというかで絵もウケるタイプになり、また作品も明るい青春学園物だったので、作品は大ヒット! この人の知名度も急上昇! となり、ついにスターへと上り詰めたのでした。


リアライズ -Panorama Luminary-
 
 もっとも、そのあとは市場の期待に反して何故かメイン原画の仕事はしなくなり、リーフを辞めたあとに「リアライズ」(2002年)という作品で久々にメイン原画をやったと思ったら、絵が「To Heart」のテイストから激変してて「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ」とうめき声をあげた覚えが……

 しかも数年後にはゲームの仕事から離れたみたいで、結果私の視界からも消えてしまい、もう(私にとっては)過去の人になっていたのですが……


漫画家「水無月徹」との再会

水無月徹 作品集 I 『 The Heart Rocker 』

 ところが十数年ぶりにこの方の絵を見る機会が巡ってきました。WEBコミックのサイコミで12月13日から連載「ワライヒメ」をスタートさせたというのです。ということで、懐かしさも手伝って早速読んでみました。
 

ライヒメ|サイコミ
https://cycomi.com/title.php?title_id=77
泉 日芽(ひめ)はお笑いに燃える高校1年生!
大阪から上京した彼女が、東京で出会った相方は…?
水無月徹が贈るお笑い×女子高生ショートコメディ!

 
 ほーう? ……、うん、もう絵に「雫」も「To Heart」も「リアライズ」も、どの作品の面影も無いね(笑) 完全に「まんがタイムきらら」系の絵柄と化しています(笑) という訳で、もう私が20年前に好きだった水無月徹絵は二度と戻ってはこないことが解りましたが、まあ昔なじみ(偉そう)の人の消息が分かったのはちょっと嬉しかったかな、ということで。
 
 
レイナナ Original Sound Tracks