【アニメ】「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」のここが物足りない【巨大ロボ物なのに】

プラレール 新幹線変形ロボ シンカリオン E5はやぶさ

新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION http://www.shinkalion.com/
放送 地上波TBS系。

 1月からスタートした「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」。新幹線が巨大ロボに変形して謎の敵と戦う、というアニメで、巨大ロボット物にひたすら飢えている昭和世代としては注目していたタイトルなのですが……、悪くはないが物足りないよなぁ、という気分。そこで何が不満なのか自問自答してみました。

主人公が鉄オタに見えない

 まず主人公のハヤトがいけない。新幹線大好き少年という設定ですが、ほぼそういう描写が無い。それらしいのは第一話で父親同行で新幹線に乗ったシーンだけ。もっと鉄オタらしいところを前面に押し出してくれないと、口先だけの新幹線好きにしか見えません! 別に立ち入り禁止区域に入り込んで強引に写真を撮ったりしろとは言わないけどさぁ……


メカのギミックが全然鉄道を生かしてない

 今のところ、単に「主役ロボが新幹線から変形するだけ」という感じで、主役メカが鉄道である意味合いが全く生かされていないです。


 古い話ですが、「仮面ライダー電王」(2007年)ならば主要ギミックとして時間の中を走る列車が登場し、

・海の上でも列車の前に自動的に線路が出現してすいすい走っていく
・さらに空の上にまで線路が出現し、列車が空を飛びながら敵と戦闘を繰り広げる

というあり得ないシチュエーションで大活躍していました。列車が空中にかかる線路を走って飛び上がっていくシーンなど「その手が有ったか!」と、全然鉄オタでもない自分でも燃えまくったものでした。


 また「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014年)では、戦隊の五人がそれぞれ乗りこむ列車が一台ずつあり、それが線路上で合体して巨大ロボになる、というシチュエーションがしびれました。また敵が駅のある街を自分たちの領土にしようと企み、戦隊側が毎回その街にやってきて悪の企みを阻止する、という具合に、ストーリーも鉄道という要素をフルに生かしていました。

 シンカリオンでは、スタッフの「主人公メカの列車を活躍させるぜ!」という意気込みが全く足りていないように思えてもどかしい。大体戦闘時に異空間に敵を封じ込めておいて、そこでこそこそ戦うというところからして姑息(?)にすぎます。正義の巨大ロボなら、罪なき人々を襲う悪の巨大な敵と堂々と街中で戦うべきです!

 あと設定ももっと無茶苦茶でも良かったのに。シンカリオンは、JRが地下に建設している日本全国を網羅するトンネルを走ることで、日本のどこでも30分以内に到着するのだ、とか。

 このあたりのノれる/ノレないの差は、下山健人氏と小林靖子センセの実力差ということなのだろうか……?
 
 
仮面ライダー電王 アクションライナーシリーズ01~08 集合!デンライナー8両セット
烈車戦隊トッキュウジャー 主題歌