【映画】感想:劇場アニメ「君の名は。」(2016年:日本)

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映画『君の名は。』公式サイト http://www.kiminona.com/
放送 テレビ朝日系。2018年1月3日(水)

【※以下ネタバレ】
【※以下結構辛辣にズバズバ書いてます。この作品が好きな人はご注意ください】
 

INTRODUCTION
アニメーション映画の新時代、到来。この夏、日本中が恋をする


秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など
意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠
精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、
世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響をおよぼしてきた。
新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。
世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。
作画監督を務めるのは『千と千尋の神隠し』(01年)など
数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、安藤雅司
また、『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった
田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオに集結した。
そして、主題歌を含む音楽は、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド・RADWIMPSが担当する。


声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に同世代の中でひときわ異彩を放つ演技派俳優、神木隆之介
また、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役を、オーディションでその役を射止めた上白石萌音
更には長澤まさみ市原悦子ほかアニメーションと実写の垣根を越えたまさに豪華キャスティングが実現した。


誰もが経験したことのない、アニメーションの新領域。
新たな“不朽の名作”が誕生する!

 

あらすじ

 田舎町・糸守町に住む女子高生・宮水三葉(みやみず・みつは)は、ある日自分が東京の男子高校生になった夢を見るが、翌日周囲から前日の行動がおかしかったと指摘されていぶかしむ。同じころ、東京に住む男子高校生・立花瀧(たちばな・たき)も自分が田舎の女子高生になった夢を見て、やはり翌日友人たちから前日態度がおかしかったと言われる。

 やがて三葉と瀧は、夢ではなく現実に自分たちの精神と肉体が入れ替わっていることに気が付く。二人は互いに連絡を取り合って、入れ替わっている間の生活ルールを決め、この異常事態を何とか乗り切っていった。しかし、ある日を境に入れ替わりは突然途絶え、瀧から三葉への連絡に全く返事が無くなってしまう。

 心配した瀧は記憶を元に糸守町のスケッチを描き起こし、それを頼りに糸守町を探しに出かけるが、糸守町は3年前に地球に接近した彗星の核が墜落し壊滅していたことを知る。町の人間はその時全滅しており、犠牲者の中には三葉の名前もあった。二人は距離だけではなく3年という時間でも隔てられていたのだった。

 瀧はまだ残っていた町のご神体に奉納されていた口噛み酒(三葉が作った)を飲んでみると、また入れ替わりがおき、3年前の彗星核落下当日の朝になっていた。瀧は三葉の友人二人と協力して、なんとか町の人間を避難させようと奔走するが上手くいかず、そうこうしているうちに彗星核が落下し町は壊滅する。気が付くと瀧は元の体に戻っており、自分が何をしていたのか忘れ果てていた。

 5年後。就職活動に駆け回る瀧は、何かを忘れたような想いを抱えつつ生きていた。糸守町の住人が奇跡的に彗星核の災厄から逃れて助かったことも遠い昔の話だった。そんなとき瀧は偶然すれちがう電車の中に、ある女性(=三葉)の姿を見つけて気になって電車を降りる。三葉も同様で、ふたりは階段ですれ違い、最後に二人が「君の名は?」と言っておしまい。


感想

【注意】以下結構辛辣にズバズバ書いてます。この作品が好きな人はご注意ください


 評価は(果てしなく×に近い)△。

 あっはっはっ、やっぱり新海誠は趣味じゃなかったわ(笑)


 昔から新海誠節とは趣味が合いませんで、最初に話題になった「ほしのこえ」を見た時も、開口一番「あんな遠くからメールが届くわけないじゃん?」と言い放ったくらいでして……、以後、その後も新海作品が話題になるたびに見ていきましたが、この人が観客に訴えかけている核ともいえる部分が全く心に響かない……、絵が綺麗なのは認めるけどそれだけという感じでした。

 で、ひとつ前の作品の「言の葉の庭」では、ついにストーリー展開そのものにブチ切れて、もうこの人の作品は見ない!と固く心に誓ったのですが……、「君の名は。」は何百万人も見た大ヒット作品になったという事で、これは新海誠も大衆向けに個性を抑えた見やすい作品を作ることにしたのだろう……、と思って、結構期待して見たら……、何一つ変わって無かった(笑)


 『高校生の男女が精神と肉体が入れ替わって、最初は戸惑いつつも、波乱万丈の冒険かファンタジックな体験を経てハッピーエンドになるのだろう』とお気楽な予想をしながら見始めたら……、入れ替わったのは良かったけどその後何も起きない(笑)

 20分経っても30分経っても40分経っても「入れ替わりました」だけ。しかもその間に、やれ村長と土建屋の癒着がどうたらとか、レストランでチンピラにピザに爪楊枝が入っているとか難癖をつけられて土下座まがいの事をさせられるとか、の素敵イベントが用意されており、展開の遅さと相まってもう完璧に堪忍袋の緒が切れた(笑)

 55分過ぎになって、ようやく「実は糸守は彗星で壊滅していました」という事実が発覚して、ここでちょっとほほうと思わされましたが、そのあとがまたねぇ、ほとんど何も起きない……、三葉の体になった瀧が痛快な活躍をして人々を救うのかと思ったら、テロまがいに変電所を爆破しただけで(笑)、避難が一向に進まなくて、もどかしいというより話の進まなさに精神的ストレスは限界値突破状態。

 そもそもそですよ、瀧は三葉と入れ替わっている時に、糸守町がどこに有るかとか気にもしなかったの? 何県のどこそこにあって東京からは何時間くらいかぁ、これは田舎だよなぁ、とか真っ先に調べそうな気がするんですけどね。そうしておけばスケッチ片手に、糸守町探しに歩き回らなくても済んだのに……、とかいうのは野暮なんでしょうかね。

 終盤、二人で「君の名を忘れちゃったよ」とか言い出す場面は、多分ここが観客の心を打つためのキモの部分なのでしょうけど、私は新海監督とは全く精神の感性のチャンネルが異なっているのか、「はー、そうですか」程度の受け止め。

 最後の階段での再会シーンも、「何故お互いに探して電車を飛び降りたのに、一瞬すれ違うんだ? その前にお互いに声を掛け合えば?」とかしか思えなかったです。


 とまあ、今回も新海誠作品とは徹頭徹尾合わなかった、というオチでした(笑)
 
 

映画『君の名は。』|テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/kiminona/#/?category=anime


 1000年ぶりとなる彗星の来訪を1カ月後に控えた、日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(声・上白石萌音)は、憂鬱な日々を送っていた。町長である父の選挙運動や、自らの家系である神社の古き風習…。すべてが嫌でたまらなく、都会への憧れを強く抱いていた。そんなある日、三葉は自分が東京の男子高校生になる夢を見て、念願の都会生活を満喫! しかもその不思議な夢は度々、繰り返されるようになった。
 一方、東京で暮らす男子高校生・瀧(声・神木隆之介)も、山奥の町に住む女子高校生になる、という奇妙な夢を見ることが多くなっていた…。
 やがて、自分たちの身体が夢の中で入れ替わっていることに気づいた2人。お互いにメモを残すことにし、力を合わせてその状況を乗り切っていく。
 ところが2人の気持ちが打ち解けてきた矢先、入れ替わりが突如、途切れてしまい…!?



みどころ
 2016年8月に公開され、歴史的な大ヒットを記録した、新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』。その超大作を、2018年1月3日よる9時から、テレビ朝日が地上波として初放送します。


■社会現象を巻き起こした超話題作が、待望の地上波初放送!!

 『君の名は。』は2016年8月26日に公開され、国内興行収入250億円を突破。2016年の興行収入1位、そして日本映画史上歴代2位という大記録を打ち立てました。

 主人公は、田舎暮らしの女子高校生・三葉(声・上白石萌音)と、東京に住む男子高校生・瀧(声・神木隆之介)。出会うはずのない2人は夢の中で互いの身体が“入れ替わる”という不思議な体験を繰り返すうち、いつしか恋に落ちていきます。

 そんな2人の恋と奇跡のストーリー、緻密で美しい映像が世代を超えて支持され、異例のロングランヒットを記録! 映画の音楽を担当したRADWIMPSの楽曲『前前前世』も大ヒット、ハリウッドでの実写映画化も決定するなど、その人気は国内にとどまることなく、全世界で大旋風を巻き起こしました。

 社会現象にまで広がったこの作品を生み出した新海誠監督にも注目が集まり、現在、監督の15年の軌跡をたどる『新海誠展』が、東京・六本木の国立新美術館で開催中です(~12月18日)。



■新海監督「未知の視聴者との出逢いが楽しみ。リアルタイム感を楽しんでほしい」

 そのメガヒット作『君の名は。』が2018年新春、早くも地上波に登場! 地上波初放送に当たって、新海監督は「自分が子どもの頃はテレビで観る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになって、ようやく大人になれたような、幸せな気持ちを感じます」と、喜びの思いをコメントしています。

 監督はまた、出会うはずのない2人の運命的な“出逢い”が描かれるこの作品のように、「映画はとても能動的なメディアですが、テレビはもっとカジュアルで暮らしの場にある存在。想像もつかないほど多くの方々が、想像もしていなかったぐらいこの作品を好きになってくれるかもしれないと思うと、未知の視聴者との出逢いが楽しみです」と語り、「同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るという“リアルタイム感”を楽しんでいただければ…」と呼びかけています。

 世界中を感動の渦に巻き込んだ『君の名は。』は、まさに新しい年の幕開けを飾るにふさわしい名作! お正月は『君の名は。』を観て、2018年を最高の1年に――!

 
 

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