【経済】感想:NHK番組「シリーズ 欲望の経済史~日本戦後編~」第3回「繁栄の光と影が交錯する 70s」

欲望の資本主義

シリーズ 欲望の経済史~ルールが変わる時~ http://www4.nhk.or.jp/P4384/
放送 NHK Eテレ。22:30~23:00。全6回。

【※以下ネタバレ】
 

第3回 繁栄の光と影が交錯する70s (2018年3月2日(金)放送)

 

あらすじ

3月2日金曜
NHKEテレ1 午後10時30分~ 午後11時00分
シリーズ 欲望の経済史~日本戦後編~ 第3回「繁栄の光と影が交錯する70s」


よど号ハイジャック事件大阪万博、作家三島由紀夫の自決など、さまざまな光と影が交錯する出来事が連続した年から始まった1970年代。「豊かさ」一途に走っていた日本の戦後だが、第4次中東戦争によるオイルショックなどで戦後初の「マイナス成長」を経験する。また公害問題も大きな社会問題に。そんな時代に日本の経済のひとつの方向性を決したのは、あの田中角栄だった。高度成長の矛盾が噴き出した時代を、再考する。


【ゲスト】早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問…野口悠紀雄,慶應義塾大学 教授…坂井豊貴,【語り】首藤奈知子,【朗読】園部啓一

 経済の専門家の野口悠紀雄・坂井豊貴両氏の対談の形で、戦後経済を分析していく番組。


 1972年田中角栄が首相になる。日本改造論。地方は大歓迎したが、地価の高騰を招いた。


 1973年代四次中東戦争勃発でオイルショック発生。脂が値上がりしたことで、トイレットペーパー他の買い占め騒ぎが起こり、漫画雑誌はページ数を減らして薄くなった。1974年には戦後初のマイナス成長となり、高度経済成長は終わりを告げた。

 もっともその後日本が不景気に陥ったという訳でもなかった。その頃「スーパーカーブーム」という高級車ブームが起きるなどした。それは、日本の労働組合が欧米と違い「企業別」だったから。つまり経営者と労働者が「同じ船に乗っている」状態なので、労働者側がめちゃくちゃな要求をしなかったから。ちなみに欧米の労働組合は「職種別」で、異なる企業の労働者が職種別に団結するタイプ。日本とは全く違う。


 1971年に映画「ゴジラ対へドラ」が公開される。怪獣映画のテーマになるほど、日本の公害は社会問題化していた。ヘドロ、光化学スモッグ、喘息etc。


 しかし1970年代後半日本の経済は復調した。それはエネルギーを大量に消費する鉄鋼他の産業から、省エネ産業、つまり電機などのハイテク製品、省エネ自動車などの産業が主役となり、それらを海外に輸出することで達成された。日本は輸出が好調で「安定成長期」となり、国民はみんな中流意識を持つようになった。


 1978年インベーダーゲーム登場。
 
 

感想

 だんだん実感のある時代に近づいてきました。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「シリーズ 欲望の経済史~日本戦後編~」内容・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
戦後日本経済史 (新潮選書)