ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2018年3月1日(3,6,9,12月の1日発売)
【※以下ネタバレ】
1.付録ゲーム
秀吉 怒涛の天下統一!(ゲームデザイン:呼拉中村)
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_066
本作は秀吉プレーヤーと反秀吉プレーヤーの二人のプレーヤーによって争われ
ゲームはオープニングの「三日天下」ターンにおける明智光秀討伐にはじまり、当初は各陣営、羽柴、柴田他畿内周辺の数名の旧織田系大名しか参戦していないが、ゲームが進むにつれ、徳川、島津、北条、毛利、上杉、長曾我部、伊達など各地の有力大名が続々参戦し、次第に戦場が日本全国に拡大していく。
秀吉、怒涛の天下統一を描いた傑作!
秀吉の1582~90年の天下統一の戦いをテーマにしたゲーム。考えてみれば「何故このテーマが今まで無かったのか」と思える作品。最終的に戦国時代を終わらせて日本を再統一したのは秀吉なのだから、いくらでもこのテーマが有って不思議は無かったのですが……
やはり、光栄の「信長の野望」シリーズのせいでしょうか。織田信長か誰かになって一国を振り出しに日本を統一しよう!という野望溢れるテーマが一般的となったことで、逆にヒストリカルな「秀吉の立場になって、本能寺以降の歴史をトレースして日本を統一しよう」というテーマは、ゲーマーたちの頭に思い浮かばなくなっていたのかも……
2.雑誌内容
●特集「秀吉 怒涛の天下統一」
上田洋一氏のヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、を掲載。賤ケ岳あたりまでは結構語られてたのでそこそこ知っていましたが、四国・九州制圧の辺りは初めて知りました。
●ゲームの殿堂(座談会)
今回のテーマは「対戦プレーの日本★全国の戦い」。つまり日本全体がマップになっていて、なおかつマルチではないゲームが対象。「信長最大の危機」を入れたら問答無用で一位になってしまうからか対象ゲームからは外されており、最終的にSSシリーズ「太平記」が殿堂入りとなりました。
まあ「太平記」は近々再版するという話もあるので、そのための予告編だったのかもしれませんけど。
●ウォーゲームデザイン討論(座談会)
今回のテーマは「ゲームジャーナルはディベロップしていない!?」。読者代表の方が、GJゲームに対する三大不満をぶつけて、関係者がそれに回答する形になっています。
Q1:
GJのゲームはプレイ時間がやたら長い物が有ったりするが、これはまともにディベロップしていないのでは?
A1:
基本的にデザイナーと編集部の関係は、「部下と上司」ではなく「作家と編集者」と同じ。編集者が直してくれと言ってもデザイナーが全く応じないこともあり、その時に編集者が強引に変更することはできない。
またディベロップ前はプレイ時間16時間だったゲームが、ディベロップで半分の8時間に短縮されたとしても、プレイヤーからすれば「8時間もかかるなんてディベロップしてないのでは!?」と思われてしまう。
Q2:
コンセプトがぼけているのでは? 「曹操最大の危機」など、官渡の戦いまでで十分で、赤壁までプレイさせる意味が無いような。
A2:
それは売るため。官渡の戦いまでしかないゲームより、赤壁までプレイできるゲームの方が過去の経験からして絶対売れる。
Q3:
ルールブックが読み辛い
A3:
それはSPI時代から言われている話で、万人が納得する良いルールブックというのは無いのでは。
●ゲーム再発見
今回のお題はアバロンヒルの超お手軽ファンタジーマルチ「The Mystic Wood」。翔企画版シミュレイターで紹介されていましたよねぇ。
ちなみに何故2018年にこのゲームのネタかと言うと、2017年に新ルールが発表されたからだそうです。
これですな。
↓
Mystic Wood rules, version 2.0 | The Mystic Wood | BoardGameGeek
https://boardgamegeek.com/filepage/90958/mystic-wood-rules-version-20