【映画】感想:映画「オデッセイ」(2015年:アメリカ)

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金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html
放送 日本テレビ系。2018年8月3日(金)

【※以下ネタバレ】

まさかの火星でひとりぼっち…
水無し!交信手段無し!食糧は31日分のみ!

生きて地球に還りたい!仲間を助けたい!
何があっても諦めない心が、奇跡を起こす!!

 

あらすじ

 NASAの友人火星探査チーム「アレス3」のメンバーは、任務の途中で猛烈に嵐に襲われ、やむなく基地を放棄して脱出することになった。しかしその最中メンバーの一人マーク・ワトニーは、嵐で吹き飛ばされた物体に衝突され行方不明になってしまう。メンバーはマークは死んだものと諦め宇宙船ヘルメスで火星を後にし、地球ではマークの葬儀が盛大に行われる。

 しかし実はマークは生きており、放棄された基地に帰り着くと、次の火星探査機が送られてくる四年後まで生き抜く決意を固める。そして、太陽電池で電気を、ロケット燃料から水を、それぞれ作り出し、さらに残されていたジャガイモを植えて育てることで食料を確保する。

 NASAは火星の周囲を巡る人工衛星の画像を分析し、基地の周りに動きがあることから、マークが生きていたことを知る。マークは大昔にNASAが送り込んでいた無人探査車マーズ・パスファインダーを蘇らせることで、地球との交信に成功した。

 マークは地球からの支援を受け、なんとか生き延びる目途が立ち始めた。ところがある日基地に事故が起きて全ての空気が抜け、栽培していたジャガイモは全滅してしまう。NASAはマークに食料を届けるため大急ぎで輸送用のロケットを製造するが、急ぐあまりミスが発生しロケット打ち上げは失敗に終わる。

 それを知った中国からロケットの支援の申し出があり、NASAはもう一度火星に食料を送るチャンスを得る。その一方で、火星から地球に帰還中のヘルメスをもう一度火星に向かわせてマークを救い出す、というアイデアも浮上した。NASA長官はヘルメスの乗員を危機にさらすことを拒むが、そのアイデアを知ったヘルメスのメンバーは火星へ戻ることを選び、コンピューターを操作してヘルメスの軌道を変える。

 そしてヘルメスが火星まで戻ってくると、マークは火星に残されていた小型ロケットにたどり着き宇宙に飛び出す。計算外のアクシデントにより救出は失敗に終わるかに見えたが、ヘルメス乗員の命がけの行為により、ついにマークは救出された。

 最後。地球に帰り着いたマークがNASAで訓練生たちに講義をしているシーンや、新たな火星探査ロケットが打ち上げるシーンが描かれて〆。


感想

 評価は○。

 リアル系SF映画リドリー・スコット映画の常でこれもやたら長いのですが(141分)、テンポが良くて、最後まで面白く視聴できました。

 視聴前は「一人火星にとり残された男の悲壮なサバイバル劇」かと思ったのですが……、全然違っていました。確かに設定上はそうなのですが、主人公はどんな時でも明るくへこたれないキャラだし、1980年代風ディスコミュージックがBGMでやたら流れるし、で、暗さが全く無し。もっと涙を誘う系映画なのかと思っていたので、凄く意外でしたね。しかしこの明るさのおかげで最後まで楽しく見ることが出来ました。

 また、埋もれていたマーズ・パスファインダー(※現実に存在するNASA無人探査機)を掘り起こして通信に利用するとか、16進法で会話するとか、オタクが喜びそうな設定もあって、そのあたりも良かった。

 振り返ってみると、ありがちな「マークと家族や恋人の人間ドラマ」などは一切なしで、事務的にやることをこなしていく理詰めの展開が面白かった、という気がします。

 予想していたのとはずいぶん違うノリの映画でしたが、良い方に裏切られて、これは満足できましたね。
 
 

https://kinro.jointv.jp/lineup/20180803
2018.8.3 よる9時~11時24分放送
オデッセイ


今年7月31日に火星が地球に最接近します。6,000万㎞以内に接近するのは、2003年以来15年ぶり!もしこの火星に一人取り残されてしまったら…!? マット・デイモン主演&リドリー・スコット監督&NASA全面協力で制作されたサバイバル超大作が地上波初放送だ。主人公は、火星での探査ミッション中に嵐に巻き込まれ、火星に置いて行かれた男・マーク。次に人類が火星に来るのは4年後…。生きて還ると心に決めたマークは、水も酸素もない土地で、わずかな食料と自らの知識と経験を武器に、厳しいサバイバルに挑むことに。マークと、NASAのスタッフ、そして火星調査隊の仲間たちを結びつけるのは、互いを信じる思い。地球の70億人が固唾をのんで見守る中、あらゆる挑戦の先に奇跡が起こる!



生きて還る為、水を作り出し食料を育てる…
決して諦めない男の奇跡のサバイバル・ストーリー


植物学者のマーク(マット・デイモン)は、火星の有人探査ミッション<アレス3>のクルーの一員。ある日、火星で視界がゼロになるほどの大嵐が襲い、船長のメリッサ(ジェシカ・チャステイン)はミッションの中断を決意。しかし退避中、マークに通信アンテナが激突してしまう…。クルーはマークが死んだと判断し、火星を飛び立っていった。

連絡を受けたNASAの長官・サンダース(ジェフ・ダニエルズ)はマークの死亡を発表。葬儀も執り行われるが、マークは奇跡的に命を取り留めていた。人工居住施設・ハブに戻り大嵐の際に負った傷を自力で治療したマークは、次の探査機が来る4年後まで生き延び地球に還ることを決意。不毛の地・火星で必要なものは、食料と水。嵐で倒れたソーラーパネルを整備して電力を確保したマークは、ありったけの知識を駆使し土と肥料、水を作り出し、ジャガイモの育成に成功。次は地球と通信する手段を確保し、自分の置かれた状況を伝えようと奔走する。その頃、マークが生存していることを知った火星ミッションの責任者・カプーア(キウェテル・イジョフォー)はマークの救出に向けてNASAと行動を開始。救出計画が軌道に乗り始めるが、火星で事故が発生…さらに急ピッチで作られたNASAの食糧補給機も打ち上げに失敗。マークは絶体絶命のピンチに陥ってしまう!


キャスト/スタッフ
出演
<マーク・ワトニー> マット・デイモン神奈延年
<メリッサ・ルイス> ジェシカ・チャステイン林真里花
<アニー・モントローズ> クリステン・ウィグ(加藤有生子)
<テディ・サンダース> ジェフ・ダニエルズ郷田ほづみ
<リック・マルティネス> マイケル・ペーニャ(石上裕一)
<ミッチ・ヘンダーソン> ショーン・ビーン磯部勉
<ベス・ヨハンセン> ケイト・マーラ(白川万紗子)
<クリス・ベック> セバスチャン・スタン浜田賢二
<アレックス・フォーゲル> アクセル・ヘニー(志賀麻登佳
<ビンセント・カプーア> キウェテル・イジョフォー志村知幸
<ブルース・ン> ベネディクト・ウォン魚建
<ミンディ・パーク> マッケンジー・デイヴィス(東條加那子
<リッチ・パーネル> ドナルド・グローヴァー(岡井克升)


スタッフ
<監督> リドリー・スコット
<脚本> ドリュー・ゴダード
<原作> アンディ・ウィアー
<製作> サイモン・キンバーグ,p.g.a. リドリー・スコット,p.g.a. マイケル・シェイファー,p.g.a. アディティア・スード マーク・ハッファム
<製作総指揮> ドリュー・ゴダード
<音楽> ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

 
 

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