逆転裁判 Season2｜読売テレビ http://www.ytv.co.jp/animegyakuten/
放送 日本テレビ系。土曜日17:30～18:00。
【※以下ネタバレ】
第５話 『盗まれた逆転 - Last Trial』 (2018年11月3日(土)放送)
あらすじ
9月14日。天杉優作と星威岳哀牙（ほしいだけ・あいが）の裁判が同時に始まった。ゴドーは優作が一年前にKB警備を辞めたというのは、実際は妻の希華（まれか）の小遣い稼ぎのために会社の機密情報に手を付け、それがバレてクビになったと明かす。ゴドーの推理では、社長・毒島黒兵衛（ぶすじま・くろべえ）はそれをネタに優作を脅迫、呼び出された優作が毒島を殺害したのだった。
優作は、当夜脅迫状に呼び出されて怪人☆仮面マスクの恰好でKB警備に赴いたが、何者かに殴られて失神、気がついたら社長が死んでいたと証言するものの、ゴドーは全く取り合わない。
成歩堂は事件当夜、社長室で非常ブザーが鳴った記録を提示し、もしも優作が犯人ならブザーを聞いて逃走したはずだと指摘する。優作がそうしなかったのは、本人の証言通り殴られて失神し、そのブザーを聞かなかったからとしか考えられない。そしてブザーを鳴らしたのは現場にいた第三の人物・真犯人しかあり得ない。成歩堂は真犯人こそ星威岳哀牙だと指摘し、哀牙を証言のため連れてこさせる。
成歩堂は監視カメラら写っていた壺を盗む仮面マスクの映像は、実は9月12日深夜1時ではなく、それより以前に撮影されたものだと主張する。何故なら監視カメラには時刻しか記録されないため、何日に撮影されたかは特定できない。倉庫の中の黄金の供子像がいつの間にか移動していたのは、哀牙が写真と現場の状況が食い違わないように細工したためだと結論付ける。
しかし、状況証拠を積み重ねても哀牙が殺人事件の現場にいたという証拠は無く、成歩堂の推理は決定打に欠けていた。そしてもし哀牙が別件の「壺を盗んだ罪」で有罪になれば、同時にアリバイが確定し、殺人については関係が無いと決まってしまう。焦る成歩堂の前に真宵が呼び出した千尋が現れ、哀牙がうっかり決定的な証言をしたと伝える。
哀牙はつい口が滑って、9月12日深夜1時に優作が仮面マスクの恰好で現場に来たと喋っていた。その事はついさっき優作の証言で明らかになった事実で、哀牙が知っているはずも無かった。その事実を知っているのは法廷にいた人間以外では、殴りつけた真犯人しかいない。その矛盾を指摘された哀牙は観念して、自分が殺人犯であることを白状する。
哀牙は優作が仮面マスクとして最初の盗みを働いた際に、偶然からその正体を知り、以後脅迫状を送って自分の思い通りに操っていた。それにより世間に向けて自分を怪盗と対決する名探偵として宣伝していたのだった。しかしやがて毒島に真実を知られて脅迫されたため、毒島を殺害し、その罪を優作に着せようと企んだのだった。
ついに真相が突き止められ、優作は無罪が確定した。優作は自分が仮面マスクだとばれたので妻の希華に見捨てられると嘆くが、意外にも希華は予告状を出して堂々と盗みを働く仮面マスクはカッコイイと言って、気にしている様子も無かった。
感想
完結編。まあちょっと無理の有るストーリーではありましたよね。
・一年前に辞めた社員の優作が未だ使えるカードキーを所持しているというはあり得ないでしょ。普通クビにした時に取り上げますよね。
・監視カメラの記録映像が何月何日に撮影されたかわからないというのは、いくらなんでも…… それじゃ証拠として意味が無いんじゃ？
・監視カメラに数日前に怪人が壺を盗む写真が撮影されていたのに、誰も気が付かなかったのか？
・哀牙が数日前に壺を盗んだとしたら、それに気が付いていないデパート側の警備体制はザルでしょ。霧緒の責任問題ですよ。まあそれ以前にお預かりした壺をたたき割って、しかもそれを隠匿している時点で懲戒解雇になるのでは……
とまあ、冷静に考えると穴だらけと言うかアレな展開ではありましたが、それなりに面白かったので良しとしましょうか。
