武田鉄矢の昭和は輝いていた|BSテレ東 http://www.bs-tvtokyo.co.jp/showa/
放送 BSテレ東。
【※以下ネタバレ】
第235回 「懐かしのヒーロー!少年テレビ映画」 (2018年11月9日(金)放送)
内容
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第235回 11月9日 「懐かしのヒーロー!少年テレビ映画」
昭和30年代、子どもたちが夢中になり、社会現象にもなったヒーローたちが活躍する「少年テレビ映画」に迫る。昭和33年に放送が始まった「月光仮面」は、国産初のヒーロー。その主題歌が流れて来るとで子供たちはテレビに釘付けとなり、町の銭湯からは人が消えたと言う。今回、スタジオにはその月光仮面を演じた大瀬康一が登場!!月光仮面の名前の由来から、衣装のエピソード、撮影の裏話まで、国民的ヒーロー誕生の秘密を語る。さらに、「快傑ハリマオ」や「隠密剣士」、「豹(ジャガー)の眼」など、誰もが憧れたヒーローたちの懐かしい貴重映像を余すことなく紹介!!スタジオの武田鉄矢やゲストの吉田照美も童心にかえり大興奮の2時間!
●月光仮面(昭和33年(1958年))
日本初のテレビヒーロー。昭和33年(1958年)放送開始。
広告代理店・宣弘社(せんこうしゃ)が、KRテレビ(のちのTBS)からテレビ映画製作を依頼して生まれた作品。当時は民放テレビ局開局ラッシュで、外国からテレビ番組を買い付けていたものの、やがて価格が高騰したため、自前で番組を作ろうという話になり、川内康範(かわうち・こうはん)の提案でヒーロー物を作ることになった。
しかし予算は乏しく、大卒初任給が13,500円の時代に一本あたり15万円しか無かった。しかも製作スタッフもほぼ素人ばかり。しかし最終的に大ヒット。
ヒーローの名前は最初は「おどる仮面」。しかし日光菩薩にちなんで日光仮面、月光菩薩から月光仮面、となった。マスクは鞍馬天狗、マントはスーパーマン、が元ネタ。
当時乗る人も少なかったバイクに乗っていたのもポイント。ちなみにちゃんとナンバープレートが付いていたので、陸運局は月光仮面の正体を知っていた(笑)
まともなカメラも無いため、ワンカット28秒しか取れないカメラで撮影。しかしそのためテンポが良くなるという思わぬ利点を生んだ。主人公・祝十郎(いわい・じゅうろう)の事務所は宣弘社の小林利雄社長の自宅、悪党どくろ仮面の本拠は社長のガレージ、で撮影した。また警視庁の屋上で撮影したり、特に許可も取らずに道路で撮影したりもした。
放送開始後すぐに人気が爆発、当初10分番組が30分枠に拡大。平均視聴率40%、最高視聴率67.8%。主題歌レコードは10万枚越えの大ヒット。
月光仮面のポリシーは「憎むな 殺すな 赦しましょう」。原作者の川内康範のモットーで、視聴者の子供たちへのメッセージだった。
月光仮面は人気絶頂のまま、特にお知らせも無く一年四か月で終了した。
宣弘社のヒーロー物第二弾。日本初の宇宙人ヒーロー。地球を宇宙連合に加盟させるためやってきた遊星王子だったが、円盤が山に墜落して200年間眠ってしまい、現代によみがえる。宇宙開発ブームを反映したヒーロー。
●豹(ジャガー)の眼(昭和34年(1959年))
宣弘社のヒーロー物第三弾。月光仮面の大瀬康一が主役。現代アクション物。主人公と秘密結社「豹の眼」の財宝争奪戦。蒸気機関車にけん引された列車の上で大アクションするシーンが有名。
●怪傑ハリマオ(昭和35年(1960年))
宣弘社のヒーロー物。太平洋戦争直前にマレー半島で盗賊をしていた日本人・谷豊をモデルに、エピソードを膨らませて作ったドラマ。主題歌は三橋美智也。なんとホンコン・カンボジアロケを敢行している。
日本初のカラードラマ。「カラー実験放送」のため5話分だけカラーで撮影されている。
敵役として外人が出てくるが、英語を喋っているのに字幕一切なし。それで異国情緒を醸し出している。また当時の西部劇ブームを反映して、子供が拳銃をぶっ放している。
主演の勝木敏之はこの数年後に芸能界を引退してしまい、その後の行方は一切不明。
宣弘社のヒーロー物。徳川11代将軍・家斉の腹違いの兄弟である松平信千代が、秋草新太郎と名乗り、公儀隠密として悪と戦う。大瀬康一主演。
第一部は西部劇の日本版を目指したが、視聴率が振るわなかったため、第二部から路線を大変更し、忍者が出てくる派手な話にしたら大ヒット、日本に忍者ブームを巻き起こした。二年半放送された後、劇場版が制作され、海外でも放送された。
日曜夜七時は、昭和33年の月光仮面から、ウルトラマンやシルバー仮面、アイアンキングなどを経て、昭和48年の「隠密剣士突っ走れ」まで一貫して子供向けドラマが放送され続けた。日本の高度経済成長時代、あと巨人の長嶋の現役時代と丁度一致している。
感想
懐かしいどころか、ほぼ知識なしのヒーローものの大特集で、結構面白かったですよ。武田鉄矢たちがストライクゾーンなのか大興奮して見てました。
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ゲスト
大瀬康一(おおせこういち)さん
日本のテレビヒーロー第一号、「月光仮面」の主役に抜擢される。その後も、「豹(ジャガー)の眼」「隠密剣士」の主役も務める。数多くの映画に出演し、一時代を築いた。
吉田照美(よしだてるみ)さん
フリーアナウンサー。
昭和49年、文化放送にアナウンサーとして入社。深夜放送の「セイ!ヤング」のパーソナリティに抜擢され、若者を中心に絶大な人気を誇った。「月光仮面」の大ファン。
佐藤利明(さとうとしあき)さん
娯楽映画研究家、音楽プロデューサー。
様々な媒体での映画解説のほか、企画・脚本の執筆も行う。特に石原裕次郎や渥美清など往年の映画スターを主に研究し、今に伝える。