【映画】感想:映画「ヒンデンブルグ」(1975年:アメリカ)

ヒンデンブルグ(〇〇までにこれは観ろ! ) [DVD]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム 2018年12月6日(木)

【※以下ネタバレ】
 

1937年、アメリカで起きたドイツの巨大飛行船・ヒンデンブルク号の爆発炎上事故。20世紀の悲劇ともいわれる実話を、R・ワイズ監督が大胆な想像と推理によって描くサスペンス大作。ドイツとアメリカを結ぶ大西洋航路に就航したヒンデンブルク号を爆破するとの情報が流れ、ドイツ空軍のリッター大佐が乗船し、厳戒態勢がとられるが…。特撮と実際のニュース映像を交えた迫真の映像と音響は、アカデミー賞2部門を受賞した。

 

あらすじ

 1937年。ナチスドイツの誇る巨大飛行船ヒンデンブルグ号は、大西洋航路に就航し、ドイツ・アメリカ間を結んで飛行していた。5月。ヒンデンブルグ号が爆破されるという出所不明の噂が流布されたため、ドイツ軍は出発前のヒンデンブルグ号に徹底的な検査を行い、さらに空軍大佐のリッターを保安主任として乗船させる。

 リッターは乗員乗客たちを調べていくうち、船員のベルトが船の爆破を企てていることに気が付く。ベルトはナチス政権に反抗するメンバーの一人であり、ヒンデンブルグアメリカに到着し乗員乗客がいなくなったタイミングで時限爆弾で船を爆破するつもりだった。

 その事を知ったリッターだったが、自身もナチス政権に批判的だったため、あえてベルトに、到着後に船から人がいなくなる時間を教える。ベルトはその時刻に爆弾をセットして、秘密の場所に隠す。

 だが、到着直前ベルトはゲシュタポに逮捕され、また船は悪天候のため着陸できず、爆弾をセットした時刻が近づきつつあった。焦ったリッターはゲシュタポを殴り倒して、ベルトから爆弾の隠し場所を聞き出し、すぐさま時限装置を解除しようとする。しかしそこにゲシュタポが現れ、リッターは手元を狂わせ、爆弾が爆発してしまう。

 ヒンデンブルグ号は大爆発を起こし、乗員・乗客97人中35人と地上の作業員1名が死亡した。


感想

 評価は(ぎりぎりで)○。

 史実である飛行船ヒンデンブルグ号大爆発事故をテーマにしたサスペンス映画。評価としては、まあそこそこ、というところだった。

 監督は「ウエスト・サイド物語」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とかで有名な大巨匠ロバート・ワイズ。主役のリッターは「パットン大戦車軍団」のジョージ・C・スコット、原案は「刑事コロンボ」シリーズの原作者のリチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク、と、豪華なメンツの、いかにもハリウッド超大作というイメージの作品。

 実際、ヒンデンブルグ号内部のセットとかは豪華だったし、特撮も良く出来ていてヒンデンブルグの飛行シーンなど本物と言われても信じそうな出来栄えだったし、ストーリーもそこそこ重厚だったし。最後のヒンデンブルグ号の爆発シーンでは、実際の記録映像と映画を混ぜ合わせるため、爆発シーンになるといきなり白黒画像になってしまい、それで悲惨な事故シーンを延々と続けていくので、もう陰惨感がたまらなかったし。

 しかし爆発の原因が、「主人公が爆弾の扱いをうっかりミスってそれが原因でした」というのはあまりにもあまりなのでは…… もうちょっとなんとかならなかったのかという気もします。それだけに「一度見ればもう十分」という感が有りましたな。
 
 

ヒンデンブルグ
BSプレミアム12月6日(木)午後1時00分~3時06分


【製作・監督】
ロバート・ワイズ
【原作】
マイケル・M・ムーニー
【原案】
リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
【脚本】
ネルソン・ギディング
【撮影】
ロバート・サーティース
【音楽】
デビッド・シャイア
【出演】
ジョージ・C・スコット、アン・バンクロフトウィリアム・アザートン ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1975
原題:
THE HINDENBURG
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 
 

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