感想:人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2」第11話「悪の矜恃」

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 オリジナルサウンドトラック

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 http://www.thunderboltfantasy.com/season2/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第11話 悪の矜恃 (2018年12月10日(月)深夜放送)

 

あらすじ

 殤不患(ショウフカン)(諏訪部順一)は、旧知の捲殘雲(ケンサンウン)(鈴村健一)を訪ね、魔剣目録を預かってくれるように頼む。捲殘雲は一週間だけならなんとか守り切れると約束し、その期限内に受け取りに戻ってくるようにと言う。

 嘯狂狷(ショウキョウケン)(新垣樽助)は、命からがら凜雪鴉(リンセツア)(鳥海浩輔)のところに戻り、取引で手違いが有った事を説明し、凜雪鴉をなじる。嘯狂狷はこれで自分が東離・西幽どちらでもお尋ね者になったと嘆くが、やがて自棄になって開き直り、西幽で汚職が発覚して東離に逃亡してきたと思えば良いと言い出す。

 凜雪鴉としては、嘯狂狷が今の地位を失わないよう悪あがきするところが見たいため、落ち着くようにと諭すが、嘯狂狷は魔剣・喪月之夜(モヅキノヨ)を使って山賊を組織しようなどと口にする。凜雪鴉は嘯狂狷が自分の悪事に矜恃も何も持たないただの小悪党だと思い知らされ、腹を立てて嘯狂狷の元を離れる。

 婁震戒(ロウシンカイ)(石田彰)は護印師の砦・仙鎮城[せんちんじょう]を壊滅させるが、名刀と名高い三振りの刀が見当たらないことに不満を漏らす。そこに浪巫謠(ロウフヨウ)(西川貴教)が現れ、婁震戒と魔剣・七殺天凌(ナナサツテンリョウ)(悠木碧)に戦いを挑む。

 浪巫謠は再度目を閉じて七殺天凌の発する魅了を封じ、音のみで相手の動きを掴んで戦いを進める。しかし婁震戒はそれを逆手に取り、偽の足音を作り出して浪巫謠を追い込む。だが、そこに現れた凜雪鴉は婁震戒に風笛(かぜぶえ)を投げつけ、それを受け止めた婁震戒は飛来した魑翼[みよく]に掴まれて飛び去ってしまう。凜雪鴉は嘯狂狷の一件で腹を立てていたため、全く面識のない婁震戒が愉快そうというだけで八つ当たりしたのだった。

 凜雪鴉は嘯狂狷の話もしたくないと立腹していたが、浪巫謠としては魔剣・喪月之夜の回収もしなければならないことを話すと、凜雪鴉は好きにしろと突き放す。その頃、嘯狂狷は、衙門[がもん]に乗りこむと、喪月之夜を振るって役人たちを次々と操り人形に変え始めていた。


感想

 終盤になりましたが、だれることなく、面白さは最高潮のまま最終コーナーに突入。

 毎回毎回刻々と状況が変わっていくので目が離せず、例えば、今度こそ退場と思われた嘯狂狷が、以前に押収した魔剣を振るって大逆襲とか、伏線もばっちり。殤不患対婁震戒&七殺天凌という単純な決戦だけに終わらず、他のキャラの話も並行してきっちり進んでいるのがお見事。


 鬱系ストーリー専門ライターの虚淵たんの仕事でも、こういう系統の話なら十分面白がれますなぁ。


 ところで前作で大活躍(?)した捲殘雲(ケンサンウン)懐かしす。奥さんの丹翡[たんひ]たんと幸せそうで何より。
 
 

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