感想:アニメ「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」第12回(最終回)「北方三領邦会議之顛末」「古都のエール」:優しい内容の癒しアニメ

異世界居酒屋「のぶ」

異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト https://r.gnavi.co.jp/nobu/
放送 BS11。全12回。

【※以下ネタバレ】
 

第12回(最終回) 「北方三領邦会議之顛末」「古都のエール」

あらすじ

第23話 「北方三領邦会議之顛末」

 ゲーアノートが居酒屋のぶを訪れ、大将たちに先帝の命令で帝国内でもラガーが許可されたことを伝える。これでのぶが今後ビールを扱うことに問題は無くなった。

 またゲーアノートは先日開催された、帝国と北方三領邦との会議の顛末を語る。それは、会食のメインの子牛の丸焼きを運んできた使用人がうっかり躓いて料理を駄目にしてしまったものの、もっと凄い代わりの丸焼きが用意されており、それを見て三領邦の代表は帝国の底力に感嘆した、というものだった。

 しのぶたちは、その話が先日のぶで起きたこととそっくり一緒だと不思議がる。そのあと、ゲーアノートは、エーファが先帝の紋章の入ったハンカチを持っているのを見て、「エーファが先帝の娘で、大将としのぶは姫の護衛役」だと思い込み、この秘密は墓まで持っていくと誓うのだった。



第24話 「古都のエール」

 ブランターノ男爵が突然居酒屋のぶを訪問し、上物のエールや葡萄酒の樽を運び込ませる。男爵は自分の付き人だったダミアンがバッケスホーフの手先となってのぶに迷惑をかけたので、その詫びだといって店の客たちに酒を無料でふるまう。客たちが帰った後、しのぶと大将はのぶの開店半年の記念日をささやかに祝うのだった。

感想

 いつのように最後まで「料理を出して客が感激して〆」的なエピソードかと思ったら、一応最終回らしい展開になったのでちょっと驚きました。でもまあいつも通り面白かったよ。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 今年の4月からネットで放送されていた(らしい)アニメが、半年遅れで10月からテレビ放送されたので視聴してみましたが、これがなかなか面白くて三か月楽しませてもらいました。


 古都アイテーリアで大評判の店「居酒屋のぶ」。大将の矢澤信之(やざわの・ぶゆき)と給仕の千家しのぶが働くのぶは、アイテーリアの他の店では食べられない美味い料理が出て来るため大繁盛していた。実はのぶは京都に建っているのに、何故か正面の入り口が異世界の都市アイテーリアに繋がっていて……


 基本的に「のぶ」店内だけで話が展開し、毎回店で事件(という程でもありませんが)が起きるものの、大将が美味い料理を出すと、それですべて解決する、という感じのほんわか系作品。ご飯を食べながら進行するような話なので、基本的にはたわいない展開ですが、それがイイというか、疲れている時にも安心して視聴できる内容で癒されてました。

 「アニメで料理を美味そうに描くのは難しい」という認識でしたが、この作品はそのあたりを上手くクリアしており、ちゃんとから揚げだろうが煮物だろうがてんぷらだろうが、全てそれなりに美味しそうに見える、という偉業を成し遂げており、そこにはちょっと感心しましたね。

 まあ、時々画面上にキャラクターの台詞が字幕になって表示されることがあって、しかもそれが料理の上手さをほめたたえる決め台詞などではなく、別に重要でもない雑談の様な台詞で表示されるので、いったいどういう理由で字幕化されていたのか最後まで謎のままでしたが……、ホントなんだったんだろうあれ?
 
 とか細かいことはともかく、なかなか面白いアニメで、「アニメでグルメ表現は無理」という先入観を吹き飛ばしてくれた好作品でした。小粒ながらもなかなかの満足感を与えてくれた作品でありましたよ。 

 
 

異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~


京都の寂れた通りに店を構えた居酒屋「のぶ」は、
正面入口がなぜか異世界へと繋がってしまっていた。
大将の矢澤信之(やざわのぶゆき)と
給仕の千家しのぶ(せんけしのぶ)は、
その異世界の街・古都アイテーリアで
店を始めることにする。

衛兵、職人、商人、貴族......
誰でも気軽にちょっと一杯。
そんな居酒屋「のぶ」は、今日も通常通り営業中。


STAFF スタッフ

原作
蝉川夏哉
(宝島社「異世界居酒屋「のぶ」」より)


キャラクターデザイン原案


監督
小野 勝巳


シリーズ構成
吉田 伸


キャラクターデザイン
いとう まりこ


サブキャラクターデザイン
むらせ まいこ


料理デザイン・料理総作画監督
石井 久美


美術監督
河野 次郎


色彩設計
鈴木 依里


特殊効果
谷口 久美子


撮影監督
貞松 寿幸


編集
武宮 むつみ


音響監督
岩浪 美和


音楽
ミト(クラムボン


主題歌
クラムボン「Prosit!」
作詞・作曲・編曲:ミト


音楽制作
サンライズ音楽出版


アニメーション制作
サンライズ


制作
古都アイテーリア市参事会



CAST キャスト

矢澤 信之
杉田智和


千家 しのぶ
三森すずこ


エーファ
久野美咲


ハンス
阿部敦


ニコラウス
森久保祥太郎


ベルトホルト
小西克幸


ヘルミーナ
内田真礼


ゲーアノート
津田健次郎


エトヴィン
チョー


リオンティー
小松未可子


ホルガー
小山剛志


ローレンツ
黒田崇矢


ゴドハルト
置鮎龍太郎


ラインホルト
星野貴紀


エレオノーラ
植田佳奈


ダミアン
井上和彦


ブランターノ男爵
諏訪部順一


ヨハン=グスタフ
浪川大輔


ヒルデガルド
南條愛乃


イグナーツ
小野友樹


カミル
島﨑信長


ロルフ
野島裕史


コローナ
新井里美


ビョェルン
楠大典


ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニー
木村良平


バッケスホーフ
大塚明夫


先帝 コンラート四世
立木文彦


白狐
下田麻美

 
異世界居酒屋「のぶ」(1) (カドカワコミックス・エース)