感想:アニメ「やがて君になる」第13話(最終回)「終着駅まで/灯台」:まさかの結末に唖然呆然

TVアニメ「 やがて君になる 」オープニングテーマ「 君にふれて 」

TVアニメ「やがて君になる」公式サイト http://yagakimi.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第13話(最終回) 終着駅まで/灯台 (2018年12月28日(金)深夜放送)

 

あらすじ

 生徒会合宿が終わった後、侑はこよみと一緒に劇の結末を書き直すアイデアを出し合う。燈子は亡き姉が実現できなかった生徒会劇をぶじやり終えたら、そのあとどうなるのか漠然とした不安に襲われる。そして侑と一緒に水族館デートをする。おしまい。


脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:加藤 誠 作画監督:牧野竜一、サトウミチオ、鈴木 勇、大橋知華 
作画監督協力:古矢好二、猪股雅美


感想

 はぁ? 生徒会劇をほっぼり出して終わり? てっきり13話は冒頭から劇の上演で始まって、なんかそれらしい決着をつけて終わると思ってたわ。このラストは無いでしょ。


総括

 評価は△(オチが無い)。

 月刊電撃大王の連載漫画を原作とする真面目系の百合アニメ。原作はまだ連載中なので、アニメはラストをどうするのかちょっと興味が有ったのですが、いや、これはいかんだろう……


 高校一年の小糸侑は、中学卒業の日に仲の良かった男子に告白されたものの、人を好きになるという気持ちが理解できず、そのまま返事を保留にしていた。そんな時、たまたま生徒会の仕事を手伝うことになり、役員の一人で、才色兼備で人望も厚い七海燈子と知り合う。そしてある日、侑は燈子から好きだと告白されてしまい……


 原作は少年誌(?)の電撃大王で連載されているので、百合専門誌で連載しているものとは違うテイスト。故に、美少女同士がイチャイチャしたりキスしたりしても、全然盛り上がれないという、かなり微妙な作品でした。まあ、侑が無感動人間であることをコンプレックスにしているとか、燈子が亡き姉のできなかったことをしようと一人で捕らわれているとか、そういうドラマ的な物は有ったわけですけど、特に興味も無かったし。

 完璧人間の燈子が侑に好き好き言って甘えまくって、逆に地味ヒロインの侑は醒めまくった態度で躱しまくっている、という構図が新鮮と言うかではありましたが、興味が出たのはそこくらい。

 中盤からは生徒会劇の事で延々引っ張ったので、最終回は劇の上演シーンで一区切りつける、と思っていたら、まさか、そこまでいかずにエンドって、あんまりすぎない? 現実と何か重なった部分の有る劇を演じることで、燈子が姉の後を追い続ける呪縛から解放されるとかなんとか、アニメオリジナルでそんなラストにしてほしかったすよ。水族館デートの途中でエンディングのスタッフロールが出てきて、あまりの投げっぱなしなオチに、思わず「へぇ?」って変な声だしちゃいましたもん。

 結局、スタッフによる特別な改変も無く、原作の途中までをちょろっと映像化しただけの、すぐに忘れてしまいそうなアニメとなりました。むむむ。
 
 

やがて君になる


人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える小糸侑は、
中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事をできずにいた。
そんな折に出会った生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれないという。
燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが、逆に燈子から思わぬ言葉を告げられる──
「私、君のこと好きになりそう」


制作会社
TROYCA


スタッフ情報
【原作】仲谷鳰(「月刊コミック電撃大王KADOKAWA刊)
【監督】加藤誠
【シリーズ構成・脚本】花田十輝
【キャラクターデザイン】合田浩章
【音楽】大島ミチル


音楽
【OP】安月名莉子
【ED】小糸侑(CV:高田憂希)、七海燈子(CV:寿美菜子


キャスト
小糸侑:高田憂希
七海燈子:寿美菜子
佐伯沙弥香:茅野愛衣
槙聖司:市川太一
堂島 卓 野上翔
日向 朱里 寺崎裕香
叶 こよみ 小原好美
箱崎 理子 中原麻衣
児玉 都 森なな子
小糸 怜 小松未可子

 
TVアニメ「 やがて君になる 」エンディングテーマ「 hectopascal 」
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