感想:アニメ(新番組)「どろろ」第1話「醍醐の巻」:超古い手塚漫画が原作ですが予想外に面白い

どろろ 1

TVアニメ「どろろ」公式サイト https://dororo-anime.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、
ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。
それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、
忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。
そんなある日〝どろろ〟という幼い盗賊は、ある男に出会う。


それは、鬼か人か


両腕に刀を仕込む全身作り物の男〝百鬼丸〟は、
その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。

 

第1話 醍醐の巻 (2019年1月7日(月)深夜放送)

 

あらすじ

 戦国時代。地方領主・醍醐景光は12体の鬼神像に対し、どんなものでも差し出す代わりに天下を取らせてくれと祈願する。その後、景光に息子が生まれるが、直後赤子は全身のほとんどの個所が失われた肉塊のような状態になり果てていた。景光は鬼神が息子の体を奪っていったと悟り、自分の望みがかなうと歓喜する。赤子は船に乗せられて捨てられてしまった。

 16年後。盗みをして生き延びている少年どろろは、全身が作り物の少年に出会う。少年は突然現れた泥のような怪物(泥鬼)を、体に仕込んでいた刀で斬り捨てる。すると、少年がかぶっていた仮面が取れ、その下から顔の皮がいきなり現れてどろろは驚く。


感想

 評価は○(意外と面白い)。

 手塚治虫の漫画「どろろ」を2019年にアニメ化。「何故こんな古い漫画を今頃……、一体何考えてんの?」と思ったのですが、見てみると意外と面白かった。


 制作しているのはMAPPA、つまり「からくりサーカス」を作っているところです。この会社はなんか凄く古い漫画を掘り出してきて再利用するというポリシーなんですかね? まあ最新のラノベとかばかり飛びつくのとは別の方針なのでしょう。面白ければ何でも構わないし。

 ストーリーはおおむね原作と同じ方向ですが、手塚漫画の色は殆ど無い今風の作風で、見ていて抵抗なし。まあ当たり前と言えば当たり前で、今時手塚キャラデザインとかに食いつく人はほぼいないでしょうから。

 また、設定もちょっといじっていて、醍醐景光が契約した鬼神(魔神)の数が、原作では48体いるのですが、アニメではたったの12体。しかも今回いきなり一体倒してしまった(笑) 鬼神を倒すたびに百鬼丸は奪われた体を一か所ずつ取り戻せるので、1クール12回あれば鬼神を全部ぶっ倒して完結できそうです。こりゃスピーディーだ。原作とは違ってきちんと完結させる模様。

 シリーズ構成は小林靖子先生。いやはや、適役過ぎて笑いが込み上げてきます。この手の暗い話を書かせたら、水を得た魚のごとしの靖子にゃん。こら期待できそうだ。

 ということで、予想外の面白さでした。こら行けるぞ。
 
 

どろろ(新)


制作会社
MAPPA、手塚プロダクション


スタッフ情報
【原作】手塚治虫
【監督】古橋一浩
【シリーズ構成】小林靖子
【キャラクター原案】浅田弘幸
【キャラクターデザイン】岩瀧智
美術監督】藤野真里
色彩設計】三笠修
【撮影監督】大山佳久
【編集】武宮むつみ
【音楽】池頼広
【音響監督】小泉紀介
【音響効果】倉橋静男
【製作】ツインエンジン



音楽
【OP】女王蜂「火炎」
【ED】amazarashi「さよならごっこ

キャスト
百鬼丸:鈴木拡樹
どろろ鈴木梨央
琵琶丸:佐々木睦
醍醐景光内田直哉
多宝丸:千葉翔也
寿海:大塚明夫
縫の方:中村千絵
ナレーション:麦人

 
どろろ 2