【ゲームブック】「Good Morningアルテア」のゲームブック「機竜魔の紋章」の行方……

グッドモーニングアルテア [VHS]
 
 30年ほど前に発売が予告されながらついに未発売のままに終わったゲームブックが有りまして、タイトルを「機竜魔の紋章」と言うのですが、先日になってようやくそれについての情報を見つけました。別に2019年に新事実が発覚したというのではなく、私がようやく情報にアクセスできた、というだけの話ですが……

●こんな内容、になるはずだった……

批判屋→未完結ゲームブックシリーズ
http://www.geocities.jp/hihannya_aladdin/gamebooks/notyet_published.html
『機竜魔の紋章』 (ブラック・ポイント原作 村上震著)


 呪術を使う能力を備えた「紋章族」と地球人が戦った、長く激しい戦争は終結した。しかし、宇宙には新たな脅威が誕生していた。自動戦闘メカとして作られた機械生命体みずからの意志を持ち、両種族を攻撃し始めたのだ。あなたの宇宙船は、生命体の攻撃を受け、航行不能に陥った。人気コミックのゲームブック化。

 
 日本のゲームブック業界の雄であった東京創元社のレーベル「スーパーアドベンチャーゲーム」の一作として発売が予告されていたのですが、結局1992年をもって東京創元社ゲームブックから撤退したので発売されずに終わってしまいました。

●実は漫画が原作

 この作品が(一部)ゲームブッカーから注目を集めたのは、実は漫画が原作だからです。

 1985年に夢元社が発売した「C-LIVE Vol.1」というコミックに掲載されていた「グッドモーニングアルテア」といSF美少女漫画が原作で、この作品、なんと1987年に30分OVA化されています。作者の「ブラック・ポイント」氏は後に伊東岳彦幡池裕行名義に改名し「宇宙英雄物語」とかを描きました。

 既に漫画が有りOVAが有りで知名度も(当時は)それなりに有ったので、あの世界をどうゲームブック化するか注目していたのですが……

●結局こうなった

 この作品は結局どうなったのか、が先日ようやくわかりました。

 以下の、引用したサイトの運営者の方が、1999年(20年……)に東京創元社に問い合わせメールを出していたそうです。その内容が以下。

Gamebook a Go! Go! バックナンバー8号
https://www.twin.ne.jp/~cyross/gbb8.htm

小社は1985年、アドベンチャーゲームブックのシリーズをスタートさせ、その後約50点を刊行してまいりました。
当初は、テレビゲームやパソコンゲームの流行という追い風を受け、順調に刊行を続けていたゲームブックでしたが、3年目あたりから、読者の数が目に見えて減ってきました。
それでも、なんとか刊行を続けようと努力してはおりましたが、商業出版であるかぎり、赤字の状態で本を出版するわけにはまいりません。
そこで、シリーズを続けることを断念せざるを得なくなったわけです。
というわけで、読者の期待も高かった『パンタクル3』は、書かれないままになってしまいました。
また、『機竜魔の紋章』は、一応原稿は仕上がったものの、そのままでは刊行できない内容(つまり、バグがたくさんあったのです)だったため、手直しをお願いしているうちに、部数の面から刊行を断念してしまったというわけです。

東京創元社 新藤克己
1999.5.5

 
 解ってはいた事とは言え、悲しい結末と相成りました……、(T△T) ちなみに新藤克己氏は2015年に62歳で亡くなられたそうです……
 
 
C-LIVE 1