2019/02/05(火)更新
80年代ロボットアニメを支えた"大河原メカ"のデザイン流儀【ニッポンの精密キャラホビー】 | &GP
https://www.goodspress.jp/features/209755/
「次のアニメには、どんなロボットが登場するのだろう?」と、日本中の少年たちがワクワクしながらテレビの前に座り、模型店に足を運んだ1980年代…。
当時 “プラモデル映え” するロボットをデザインし、時代を牽引したのが、大河原邦男さんだ。80年代のロボット・プラモ全盛期は、大河原さんにはどう見えていたのだろう?
ということで、日本アニメの巨大ロボのデザインといえばこのお方! と断言できる大御所・大河原先生がメカデザインやプラモについて語ったインタビューです。引用しまくります。
●主役メカだけでも、と頼まれる
そう話す大河原さんは1970年代、タツノコプロの『タイムボカン』シリーズなど、常に4本もの作品を抱える超売れっ子デザイナーだった。『戦闘メカ ザブングル』や『機甲界ガリアン』のように、主役ロボットだけを「どうしても」と頼まれる場合もあったという。
「たくさんデザインしていたので、主役ロボットの “勘所” は押さえていました。例えば、ガリアンは変形がシンプルな一方で、腕のラインを鳥の羽に見立てたところがポイント。顔よりも全体のシルエットを印象づけることが大事なんです。目をつむっても、そのロボットのイメージが頭に残るようにね」
まあそのせいでザブングルなんか他のウォーカーマシンと全くデザインラインが異なっていて違和感が物凄かったわけですが(笑) 合体もするし(笑)
●「ボトムズ」メカはダグラムの反省から
「『ミクロマン』などを売っていたタカラも、ロボットのプラモデルに参入しました。かなり力を入れて展開したのが『太陽の牙ダグラム』シリーズ。脇役の戦闘ヘリやジープまでプラモデルになるほど売れましたね。
ただ、身長10mのロボットのサイズ感が今ひとつ出ておらず、これはまずいと思って『ダグラム』放送直後に『装甲騎兵ボトムズ』の試作を作り、常に登場人物と対比できるよう、人間が乗り込める大きさにしました。腰の装甲板の分割可動は、すでに模型業界で試されていた機構を最初からデザインに組み込みました。だけど『ダグラム』が売れたので『ボトムズ』は一年半も待たされてしまったのです」
ボトムズのATのデザイン見た時はもう衝撃でしたよねぇ。人の倍くらいしか無くて、サイズ的に重機と同じようなレベルだったから、実在感というか有りそう感が桁違いで。だからプラモ作る時もリアル感(まああくまでそれまでの巨大ロボと比較してですが)が物凄かった。