【美少女AVG】「第4のユニット」シリーズ:ブロンウィンの活躍を振り返る

THE 4th UNIT ACT.3 Dual Targets

(TOP)データウエスト株式会社【公式サイト】
http://www.datawest.co.jp/

 
 オールドゲーマーならご記憶かと思うのですが、1980年代後半から90年代前半にかけて、それなりに知名度の有ったゲームメーカーに「データウエスト」という会社が有りました。ここは90年代には富士通のFMタウンズに全力投球し、独自動画技術「DAPS」を開発し、絵が動きまくりキャラが喋りまくるというゲームをいくつも投入したことで結構有名です。もっとも90年代半ばにはゲームから撤退してしまい、今では単なるビジネス系の会社でしかないのですが……

 そんなデータウエストが展開していたのが、美少女戦士ブロンウィンが大活躍するAVG「第4のユニット」シリーズ。7作品も有りますが、ストーリー途中で中断してしまい未完のままに終わりました(涙) 思い入れが強すぎて未だにパッケージとかが捨てられません……

 そんな「第4のユニット」ですが、物凄く詳細に紹介しているサイトを見つけてしまったので、その力を借りつつ、ブロンウィンの活躍を振り返りたいと思います。


■1作目「第4のユニット」(THE 4TH UNIT)(1987年)

第四のユニット
http://software.aufheben.info/bbeep/4thunit1.html

あなたは記憶を失い、森の中にたおれていた少女。少年優介にたすけられ、記憶を取り戻すべく謎を追うことになる。あなたに残された手がかりは「ブロンウィン」という言葉だけだった、あなたに接近してくる謎の男、謎の女、そしてその影でうごめく2つの軍事組織。全ての謎が解明したとき、あなたは……?!

 
 高校生の優介は森の中で全裸の美少女を見つけ、とりあえず自宅に連れて行く。少女は「ブロンウィン」という言葉以外全ての記憶を失っていた。おりしも昨日、東京上空では謎の航空機撃墜事件が起こっていた。少女はその事件に関係が有るのか?
 
 優介が主人公なのかと思わせておいて、実はこの記憶喪失の謎の美少女が主役となるゲーム。グラフィックは当時の目から見ても酷いというレベルでしたし、画面のデザインも稚拙、ストーリーもかなりたるい、という、かなりアレなゲームでした。

 あと、登場人物名の越中・山田・藤原などは1987年当時の新日本プロレスのレスラー名、悪の組織名WWWFとはアメリカのプロレス団体の名前、など、かなり趣味に走った内容でした。この作品の続編が出来るとは当時思いもしなかったよなぁ。
 
 第4のユニットというのは、ヒロイン「ブロンウィン」が悪の組織WWWFの生み出した兵器「BS(バイオニック・ソルジャー)」の四体目、という意味でした。1~3作目まではBSのナンバーは以下の通りでした(のちに設定変更されてしまいますが……)

No.1「ステラ」
No.2「スドォ」
No.3「ブロニー
No.4「ブロンウィン」
No.5「アッシュ」
No.6「セス」
No.7「スイシーゼ」

 
 

■2作目「第4のユニット2」(THE 4TH UNIT2)(1988年)

第四のユニット2
http://software.aufheben.info/bbeep/4thunit2.html

第4のB.S.(バイオニック・ソルジャー)「ブロンウイン」を巡って起きた、統合軍とWWWFの武力衝突から半年。WWWFの新たな計画が、水面下で着々と進行しつつあった……
その頃、全世界的規模で、ごく短期間で無事解決するVIPの誘拐事件、UFOとの第一種接近遭遇事件が続発していた。一体、何が起ころうとしているのか?
今、あなたは再び「ブロンウィン」となり戦いの中へ。
「第4のユニット2」、前作を超えてパワフルに登場!!

  
 前作から半年後。ブロンウィンは「越中りょう子」と名乗り、WWWFに対抗する組織「統合軍」に所属していた。やがて世界中で要人が誘拐され、すぐに解放されるという事件が発生。ブロンウィンはWWWFに潜入しているエージェント・滝沢との接触を命じられるが……

 ゲームのシステム、原画、グラフィックの粗さ、等すべてが一作目と同じで、非常にチープ。しかもゲームの難易度は信じられないほど高く、もう全然先に進めませんでした。ここで参照しているサイトでようやく結末を知りましたよ……

 ブロンウィンのライバルキャラ・ダルジィが初登場。
 

■3作目「デュアル・ターゲット 第4のユニット3」(DUAL TARGET THE 4TH UNIT ACT.3)(1989年)

第四のユニット3
http://software.aufheben.info/bbeep/4thunit3.html

あれから3ヶ月。
統合軍の越中研究所では、越中博士がBSのサイコ・パワー・ブースターを開発していた。
そこにWWWFの奇襲部隊、3体のアンドロイドが侵入!
サイコ・パワー・ブースターと越中博士を奪い、逃亡する。
それを追撃するブロンウィンとアッシュ。
だが、その前に新たな敵の影が……!!

  
 越中博士がWWWFの差し向けたアンドロイドに誘拐されてしまった。さらにブロンウィンの前に自分そっくりのBSスイシーゼが登場し……

 システムやユーザーインタフェース周りが一新され、ようやくまともなAVGとなりました。難易度も下がり、というか、今までのあちこちを歩き回ってアイテムを集めて、という古典的AVGスタイルを止めて、ストーリーがほぼ自動的に進んでいくタイプになりました。あと、ストーリーもシリアス風味になりましたね。
 
 結末でブロンウィンはBSではなくオリジナルだという秘密が明かされます。なら何故「No.4」なのか? は謎として残ったままでした。
 

■4作目「ゼロ 第4のユニット4」(ZERO THE 4TH UNIT ACT.4)(1989年)

第四のユニット4
http://software.aufheben.info/bbeep/4thunit4.html

WWWFにおいての作戦コード『DUAL TARGETS』は、ブロンウィンのクローン体『スイシーゼ』の裏切りによって失敗した。
しかし、彼女はBS『ダルジィ』の手にかかり命を落とす。
その間際、スイシーゼはブロンウィンに『お前はクローンではない。クローンは私、オリジナルはお前だ』と、BS計画の真相につながる言葉を残した。
そして今、ブロンウィンは統合軍総合情報管理局へのBS関係資料閲覧願を提出した。
統合軍の持つBS情報のすべてを知り自分の正体に一歩でも近づきたいがゆえの行動だった。
しかし、ここに一大問題が持ち上がる。
スイシーゼによって解放された『越中優治』は、WWWFの造り出したクローン、つまり偽物ではないかと…。
統合軍最大の司法機構『監査局』が動き出す。

 
 前作から48時間後。ブロンウインは自らの秘密を知るため、統合軍にBSに関する資料の閲覧を申請する。しかし越中博士がクローンの容疑で逮捕されてしまい……
 
 3作目の電子紙芝居からまた変更され、とにかく歩き回って手掛かりを見つけるある意味オーソドックスなAVGに回帰しています。グラフィックもまずまず。この頃から完全に一作一作単体で楽しめるのではなく、続編ありきの作りになっていて、危うさを感じだしたような気がします……
 
 ちなみにラストは、死の商人WWWFと統合軍のトップはグルだという衝撃のオチでした。一作目のふんわりした内容から偉く遠くまで来てしまったものです。
 

■5作目「ディー・アゲイン 第4のユニット5」(D-Again THE 4TH UNIT ACT FIVE)(1990年)

第四のユニット5
http://software.aufheben.info/bbeep/4thunit5.html

2週間にわたる特務捜査官の研修を終えたブロンウィンは、監査局局長バーデラ・プレイ・カッテイルより特務機構長官護衛の任を受ける。
目的地はスイス、ジュネーブ
しかし、その詳細は直前まで極秘、しかも一般観光客を装って任務を遂行しなければならない、というハンディがついていた。
ブロンウィンをこの任務に、空軍大尉オージス・フォッファーと共につく。
これに絡むWWWFアングラ・マーケットの崩壊とダルジィの復活。
そして出現する強棲獣曝兵器G-R。
『第4のユニット』第一部WWWF編、完結!

 
 前作から数か月後。ブロンウィンは統合軍の特務監査官に任命され、特務機構長官の護衛任務を命じられる。そしてブロンウインは任務中にダルジィと再会するが、彼女からWWWFが崩壊し「アインハイト」という組織に乗っ取られたことを知らされるのだった……

 「第一部 WWWF編完結」と銘打たれた作品。システム的には電子紙芝居系に戻っており、難易度は低め。衝撃のストーリーを追う事に特化した作品と言えます。

 今まで敵だったWWWFが無くなってしまい、アインハイトなる組織がそっくり入れ替わってしまったことが明かされ、BSを超える生物兵器「強棲重曝兵器G-R(ゲー・エル)」が登場するなど、今後に乞うご期待!という感じで幕を閉じます。

 ゲームとしてのやりごたえはともかく、ファンとしてストーリーを追う分には面白い作品でした。
 

■6作目「メリー・ゴーランド」(MERRYGOROUND)(1990年)

統合軍解体後、行動を規制される形で国連直属の情報部配属となったブロンウィン。
彼女の心はかつての戦友の悲報、何れ戦う事となるアインハイトの存在により暗雲に包まれていた。
そんな折り、アインハイトはその姿をブロンウィン等の前に現す。
別れの言葉もなく倒れていく仲間達。
そして、傷ついた越中から最後の研究成果を託されたブロンウィンは遂にボイドランゲージの力を行使する。

 
 WWWFは崩壊するものの、それに代わる新組織アインハイトが出現。セスやアッシュが犠牲になり……

 この作品から「マルチメディアパソコン」のFMタウンズ専用ゲームとなり、DAPSという動画技術を使った、絵が動きまくりキャラがしゃべりまくる、そしてプレイヤーのすることは殆ど無い、電脳紙芝居ならぬ電脳アニメ化します。

 確かにそれはそれで凄い話でしたが、全ての絵を動かすので、シナリオは凄く短い物になってしまい、不満タラタラでした。それに長い付き合いだったセスとアッシュがあっさり退場ってなんなのか……、あとキャラも可愛くなくなったし……

 まあ敵組織が壊滅した後、謎の組織が登場するシチュエーションはそれはそれで面白そうでは有ったのですが……
 

■7作目「ワイアット」(WYATT)(1992年)

2ヶ月前ブロンウィンは、極度に高レベルのボイドランケージを使用した為におきた虚数エネルギーの過剰放出により、昏睡状態に陥る。
しかし、ダルジィの手によって『重戦闘潜航鑑アグライア』へと運ばれ、集中治療の結果意識を回復した。
ブロンウィンの乗船したその艦は『オーナー』と呼ばれる一人の女性によって指揮されており、世界のあらゆる機構から独立した私設杭アインハイト組織であった。
帰る当てのないブロンウィンは、ダルジィ同様必然的にこの艦に身を委ねる事になる………。
一方、ゼロ・ツー・ニュークレオンは重傷を負った越中優治を国連日本支部付属の総合病院へ送り届け、何処ともなくその姿を消した。

 
 WWWFの残党が統合軍の攻撃衛星「ワイアット」をハッキングし、無差別攻撃を開始して……

 「メリー・ゴーランド」と同じくFMタウンズ専用ゲーム。システムはほぼ同じで、やはり電脳アニメ。殆どプレイヤーのできることはなく、アニメをただ見ているだけの作品でした。

 またストーリーも「番外編」と言えるもので、本筋はほとんど進展なし。敵組織アインハイトのトップであるダッシュ・ハウアーが、何故か対アインハイト抵抗組織を作ってブロンウィンを支援している、という意表を突く展開でしたが、この作品がシリーズの最後の作品となり、その後が描かれることは有りませんでした……



 まあゲームで大河ストーリーを描くという構想に無理が有ったと言えばそうなんですけどね……、小説とかと違って手間やコストが桁違いだし…… しかし完結しなかったのは本当に残念ですよねぇ。ワイアット発売から四半世紀経つのに、未だに口惜しいという気持ちが沸き上がってきます……
 
Nightmare Psychic Detective Series Vol.5