【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.70」『特集:第三帝国の盛衰』

ゲームジャーナル70号 第三帝国の盛衰

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2019年13月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】
 
 

■付録ゲーム

第三帝国の盛衰 Rise and Fall of the Third Reich」(ゲームデザイン:呼拉中村)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_070
第三帝国の盛衰」は、「真珠湾強襲」「本土決戦1945」「南方作戦1941」等の「手札構築」システムに、「デッキ構築」システムを組み合わせた新機軸で、1939年に始まり1945年までの第二次欧州大戦の全貌を、陸海空一体の移動・戦闘システムでプレーアブルに再現した、ボードウォーゲームです。あなたは、第三帝国総統ヒトラーの立場で枢軸国を率い、ヨーロッパを制することができるか!? それともチャーチルルーズベルトスターリンの立場で連合国を主導し、戦後世界の覇権を握ることができるか!?

 
 超王道の第二次欧州大戦キャンペーン系のゲーム。
 
 
 

■雑誌内容

◆特集「第三帝国の盛衰」
 
 付録ゲームに関する、ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、リプレイ、などを掲載。



◆[特別企画]ウォーゲームデザイン討論(座談会)

 日中友好条約締結40周年を記念して(?)、来日した中国のゲームデザイナーお三方と中国のゲームについて語り合うという企画。内容としては

・中国の三国志系ゲームでは、日本とは違いキャラを、戦闘に長けた「武将」・頭脳労働担当の「軍師」、のようには分類しない。重視するのは「人徳」で、そのため劉備は他はぱっとしなくても評価が高くなる。

・作成するゲームのテーマを当局に制限される、という事は殆ど無い。中国で一万人に一人もプレイしていないようなマイナーな趣味を取り締まるほど、当局は暇じゃない(笑) ただしソビエト共産党内部の権力争いをテーマにしたゲーム「クレムリン」の中国版はさすがにNGだった。党を批判するゲームは駄目。

 等々。



◆[特別企画]ゲームの殿堂(座談会)

 今回のテーマは「第二次大戦★戦略級」。懐かしのアバロンヒル第三帝国」、SPI「第二次欧州大戦」、バンダイ第二次世界大戦」、「ワールド・イン・フレイムス」、SSシリーズ「ヒトラー帝国の興亡」、等。殿堂入りは「トライアンフ&トラジェディ」(GMT

 なんつーか、この手のテーマもどんどんユーロゲームぽい物にシフトしてしまって、昔みたいな直球のタイプは無くなってしまった感じです……



◆[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回のお題は「モスラ対ゴジラ」(バンダイ)

 怪獣バトルロイヤルで有名なゲームですが(笑)、本当にこのゲームを復活させて欲しいと思っているのかしらん。



◆[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 今回のお題は「ミニミニ世界大戦」。
 
 こういうゲームです・
 ↓

ミニミニ世界大戦(Mini WWII)
http://gamemarket.jp/game/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%83%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%EF%BC%88mini-wwii%EF%BC%89/


『ミニミニ世界大戦』(原題『迷你二戦: Mini WWII』)は全く新しいタイプのウォーゲームです。プレイヤーは日本、ドイツ&イタリア、イギリス&アメリカ、そしてソ連&中国いずれかの勢力の指導者となり、第二次世界大戦に臨みます。4人プレイがベストですが、足りない時は1人で複数の勢力を受け持ちます。


歴史の結末はご存じの通りですが、ゲームでは様々な可能性を試すことができます。日本とドイツが東西からアメリカを挟み撃ちにしたり(!)、日本とドイツが東西からソ連を挟み撃ちにしたり(!!)、日本とドイツが東西からインド〜中東を挟み撃ちにしたり(!!!)。名軍師の采配で仮想戦記のような展開も楽しむことができます。

 
 ユーロゲームのテーマにWW2を選びました、という感じの作品である模様(一応自称シミュレーションゲームですが)。もう最近はそんなんばっかやな。



◆次号予告

 No.71(2019年6月1日発売予定)の特集は「大坂夏の陣・決戦前夜の激戦」で、付録ゲームは「幸村外伝 Episode-0 夏の陣前日決戦 八尾若江+道明寺合戦」。


■総括

 まあこんなもんかというか、もう超王道第二次欧州大戦テーマですから反応できなくなってきた……、もう最近のゲームに興味が持てないわ……
 
 

他の号の内容・感想はこちらからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭