1970年代（昭和45～55年頃）の子供の心をわしづかみにした（大げさ）学研の児童書レーベル「ジュニアチャンピオンコース」。こんなもん懐かしがっている人間は少ないだろうなぁと思ったら、これが探せば意外にいるものでして……
まずお一人目はこちら。
三億円事件より大事な、学研ジュニアチャンピオンコースの思い出｜Takeshi Kakeda｜note
2019/02/01 17:00
https://note.mu/kkd/n/na4d2d456361d
このシリーズはいくつか持っていて何度も読んだ思い出がある。三億円事件が取り上げられていたのは、『あの事件を追え』だった。
自分が生まれる前の事件である帝銀事件、吉展ちゃん誘拐殺人事件、桜木町国電火災、よど号ハイジャック事件、浅沼書記長刺殺事件、黒四（黒部）ダム建設、などなどを子供の頃に『あの事件を追え』で学んだ。
このジュニアチャンピオンシリーズの世界編とも言える『世界ショッキング事件』では、リンドバーグ愛児誘拐事件、タイタニック号沈没、ヒンデンブルグ号爆発、ケネディ大統領暗殺、アウシュビッツ大虐殺、などなど世界の大事件・記録が掲載されており、何度も何度も読み返した。
今回調べていて初めて知ったのだけど、ジュニアチャンピオンコースは、復刊ドットコムで、復刊が一部始まっているらしい。是非『あの事件を追え』『世界ショッキング事件』も復刻して頂きたい。真っ先に購入して子供に読ませたいな。
うはぁ、解り過ぎるぅ。
二人目の方はこちら。
思いでのジュニアチャンピオンコースなど - ホビーのごった煮
http://skymax17.blog.fc2.com/category30-2.html
ブログで「ジュニアチャンピオンコース」用のタグを作られているくらいで、複数作品の簡単なレビューが記載されており、読んでいて懐かしいです。
思いでのジュニアチャンピオンコースから・「あの事件を追え」 - ホビーのごった煮
http://skymax17.blog.fc2.com/blog-entry-809.html
大正時代から昭和40年代終わり頃までの事故、犯罪事件、災害などを俯瞰、紹介した内容の本で児童書としてはかなり異色の題材です。
言ってみれば児童書版の「世界の衝撃映像」みたいなものと言えば良いでしょうか。
「洞爺丸転覆」「桜木町駅の列車火災」「大阪天六のガス爆発」
とにかく死屍累々の大惨事の記事の連続、犯罪では「帝銀事件」「浅沼委員長刺殺事件」「吉展ちゃん事件」と児童書ではまず取り上げられない悲惨な題材のオンパレードでした。
余りに悲惨な話が多かったせいか「三億円事件」「炭住集団窃盗事件」の記事が妙に長閑に感じられたほどです。
記事も凄いのに挿絵もまたトラウマ級。
上記の物などはまだ良い方で、他の挿絵などはとても上げる事ができません。
本書の出た当時ですら「三菱重工ビル爆破事件」「大洋デパート火災」「日航機連続墜落」とリアルタイムで「あの事件を追え」状態でしたし。
その意味では一種の啓蒙書としての役割は果たしていた気もします。
同意するところしかありません（笑）
結構みんなこのシリーズを懐かしがっているんですねぇ。
