コズミックフロント☆NEXT http://www4.nhk.or.jp/cosmic/
放送 NHK BSプレミアム(毎週木曜 22:00～23:00)。
【※以下ネタバレ】
にゃんこ博士が説く 時空は幻！？ 量子が教えてくれる宇宙空間の謎 (2019年5月23日(木)放送)
今回の内容
https://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2019-05-23/10/4426/2120244/
5月23日木曜
ＮＨＫＢＳプレミアム 午後10時00分～ 午後11時00分
コズミック フロント☆NEXT▽にゃんこ博士が説く？量子が教えてくれる宇宙の謎
ニャンとも不思議な「量子」の世界を猫のにゃんこ博士が迫る。最先端研究を支える三毛猫から偉大な天文学者に愛された黒猫まで、宇宙猫・スペースキャットが満載！
「この宇宙はなんでできているのか？」この難解な謎に迫るのは、なんと猫。コズミックにゃんこ博士だ。実は、宇宙にあるすべてのものをミクロの世界でみると、固体ではなく「量子」と呼ばれる“もや”のようなものだという。しかも忍者のように分身の術を使ったりする。ニャンとも不思議な量子の振る舞いをわかりやすく迫る。最先端研究を支える白猫や三毛猫、偉大な天文学者に愛された黒猫まで、宇宙猫・スペースキャットが満載！
「宇宙は何故存在するのか」という究極の難問を、しゃべる猫、にゃんこ博士「シュレ・ディンガー」（声：浅沼晋太郎）がガイド役となり紹介していく、という構成。
●量子とは
物質は原子で出来ているが、その原子もまたさらに細かい粒「量子」で出来ている。量子には不思議な性質がある。
その一：重ね合わせ
量子コンピューターでは（量子の一つの）「電子」が０か１かで計算しているが、電子が「０でもあり１でもある」という不可思議な「重ね合わせ」という状態であることを利用して、従来のコンピューターとは比較にならない速度で計算できる。そももそ量子とは粒ではなく、正体は「もやっとした曖昧な何か」なので、こういう０でも１でもあるという状態が作れる。
その二：粒でも波でもある
レーザー光を二重スリットを通すと反対側に光の粒が到着したのが確認できるが、その粒の到達具合を見ると、全体で干渉縞が出来ている。干渉縞は光が波でなければできない。量子である光は、もやっとした存在であり、スリットを通る時は波のようにふるまっており、反対側に届いた時には粒としてふるまっている。
量子には「量子もつれ」という特性があり、「もつれている片方の性質が決まれば、もう片方も自動的に決まる」というものである。これは二つの量子がどんなに離れていても関係ない。アインシュタインはこの量子もつれを認められず「不気味な遠隔作用」と呼んだ。
最終的に「ベルテスト」がクェーサーの発する電波を利用した大掛かりな仕掛けで行われ、量子もつれが実在していることが確認された。
●宇宙とは二次元？
最新の宇宙論では、量子コンピューターの用語である「量子ビット」が宇宙の存在に関わっているという考え方がある。量子ビットが強く相互作用することで重力が働く宇宙が生まれるという。つまり「量子ビット」を一本の糸に見立て、それが「量子もつれ」で織られることで時空という布が出来上がるというイメージ。
さらに、我々も含めた三次元の全てはスクリーンに映し出された映像のような物、という考え方すらある。この世の全ては量子ビットに記録された二次元情報であり、それが量子もつれでスクリーンに投影されて三次元のように見えている、という。
感想
最新の、量子を絡めた宇宙論の紹介番組……、ですが、何故かガイド役が猫（笑） しかも声がアニメでおなじみ浅沼晋太郎（笑） 浅沼晋太郎ってこんなマヌケな感じの声が出せるんだ（笑）
しかも、最初は「量子ってなあに？」レベルの話から始めるので、これはゆるい感じの子供向け番組的内容かな、と思っていたら、終盤は「我々は二次元の存在で、スクリーンに映し出されて三次元に見えているだけなんだよ！」「な、なんだってー？！」という最新ホログラフィック宇宙論（とは言っていなかったけど）まで到達してしまうという、なかなか油断のできない内容でした。
いっつもこんなんだったから肩がこらなくていいな（笑）
ところで量子が波でも粒でもあるという説明の映像で忍者たちが出てきますが、これ以前何かの番組で使っていたよね？
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