感想:アニメ(新番組)「かつて神だった獣たちへ」第1話「かつて神だった獣たちへ」(2019年7月1日(月)放送):こんな始まり方だっけ、と思うけど、滑り出しは上々

かつて神だった獣たちへ(1) (講談社コミックス)

『かつて神だった獣たちへ』アニメ公式サイト https://katsu-kami.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

パトリア大陸に生まれた民主主義国家【パトリア】。
経済的不一致から【北部パトリアユニオン】と【南部パトリア連合】に分裂したこの国では、長きに渡る内戦が続いていた。劣勢に追い込まれた北部は、南部打倒のため、遂に禁忌の技術を用いてしまう。人間を異形の兵士へと造りかえるその術は、人の姿と引き換えに、神にも喩えられる力を得るというもの。その力により長き戦乱は、和平へと導かれる事となった。


【擬神兵】、それは【神】と称えられた救国の英雄。


時は経ち、戦争が過去へと移り変わる今。
人の姿と引き換えに【擬神兵】となった者たちは、その過ぎたる力故、
人々からただ【獣】と称ばれ、恐れ蔑まれる存在へと変わっていた。


元擬神兵部隊の隊長・【ハンク】は、【獣】に身を堕としたかつての戦友でもある【擬神兵】を殺す者【獣狩り】として旅を続けていた。擬神兵だった父の仇を探す少女【シャール】はハンクと出会い、父の死の意味を知る為、共に旅することを決意する。やがて知る、戦い続けなければならない本当の理由。そしてハンクが探す【獣を解き放った男】の存在。


仲間殺しの罪を一身に背負い続けていく【ハンク】の旅路の行き着く先とは?


戦争が生み出す数々の無常と非日常、そして犠牲。異形の兵器【擬神兵】と【獣狩り】との激しい戦いを、圧倒的なリアリティとクオリティで描く『かつて神だった獣たちへ』。
アニメーションを手掛けるのは、「ユーリ!!! on ICE」「神撃のバハムート」「この世界の片隅に」など数々のハイクオリティ作品を世に送り出して来たヒットメーカー、MAPPA 。監督は「はじめの一歩」2期・3期監督、「ユーリ!!! on ICE」演出チーフを務めた宍戸淳。シリーズ構成・脚本は「ゾンビランドサガ」「牙狼アニメシリーズ」を手掛けた村越繁
最強の布陣で綴る究極のダークファンタジーに世界が咆哮する――。

 

第1話 かつて神だった獣たちへ (2019年7月1日(月)放送)

 

あらすじ

 パトリア大陸の新興国家「パトリア」は、やがて「北部パトリアユニオン」と「南部パトリア連合」に分裂し、内戦を繰り広げることになった。戦争で劣勢に追い込まれた北部は、人間を改造した異形の兵士たちによる特殊部隊を編成する。部隊の兵士たちは、他の兵士たちから神になぞらえられ「擬神兵」と呼ばれていた。

 擬神兵たちは常に激戦地に投入されるが、隊長のハンクの指揮のもと、高い士気を維持していた。しかしやがて仲間の一人が精神錯乱を起こした挙句、味方によって殺害されるという事件が起きる。ハンクはこれをきっかけに、仲間がもし理性を失った場合には、自分たちが自らその仲間を処分する事を取り決める。

 やがて北部は南部の首都の間近に迫り、戦争も終わりが見えかけていた。ハンクは部下たちに、戦争が終われば擬神兵の生みの親であり、幼馴染みでもあるエレインにプロポーズすることを約束する。ところが出撃前、エレインはハンクに、既に北部と南部の間で既に話が付いており、もう出撃は無いと告げる。ハンクはそれを聞き喜ぶものの、次の瞬間エレインに撃たれてしまう。

 エレインは擬神兵は、肉体だけでなくやがて精神すらも人間ではなくなってしまう運命で、そのため今後のために擬神兵は処分するという。そしてエレインは隊の副隊長のケインに、取り決め通り兵たちを殺すように依頼するが、ケインはエレインを射殺する。

 二か月後。ハンクは昏睡状態から目覚め、戦争は既に集結し、部隊も既に解散され、兵士たちは故郷に戻っていったことを知る。しかしケインは行方不明のままだった。

 時がたち、ハンクは暴走して暴れまわる元部下たちを殺して回っていた。


脚本:村越 繁/絵コンテ:宍戸 淳/演出:宍戸 淳・高橋 謙仁/作画監督:高田 陽介・鎌田 均・吉田 正幸・和田 伸一


感想

 評価は○。

 原作は別冊少年マガジンで2014年から連載中の漫画。作者のめいびい氏は過去に「黄昏乙女×アムネジア」という作品もアニメ化されてました。

 アニメはまあ悪くない立ち上がりで今後に期待が持てるスタートでしたが……、一つ気になることが……、原作漫画ってこんな始まり方だっけ? 主人公のシャールが全然出てこないし、お色気姉ちゃんのライザもこんなしょっぱなから出てきたような記憶が無いんですが……、アニメ独自の展開なのかな? まあ面白けりゃ何でもいいですが。

 ナレーションとエレインの声がお懐かしい、我らがのとまみ能登麻美子だったのがちょっと嬉しかったであります。まあエレインは出番無いと思うけど(過去回想とかまでできないよな)


 あと、円盤の発売予定を見ると全12話らしいのですが……、ムリだろ……、いったいどんな展開にする気なんだろうか……
 
 

追記(2019/07/04)

 
 初回エピソードはアニメオリジナルとのこと。やはりね。
 
  

かつて神だった獣たちへ


制作会社
MAPPA


スタッフ情報
【原作】めいびい(「別冊少年マガジン講談社刊)
【監督】宍戸淳
【シリーズ構成】村越繁
【キャラクターデザイン・総作画監督】新沼大祐
【擬神兵デザイン監修】佐野誉幸
色彩設計】鎌田千賀子
美術監督】森川裕史
【撮影監督】三舟桃子
【編集】相原聡



音楽
【OP】まふまふ「サクリファイス
【ED】Gero×ARAKI「HHOOWWLL(ハウル)」


キャスト
ハンク:小西克幸
シャール:加隈亜衣
ケイン:中村悠一
クロード:石川界人
ライザ:日笠陽子
エレイン:能登麻美子
ミリエリア:市ノ瀬加那
エリザベス(アラクネ):坂本真綾
エドガー(バジリスク):安元洋貴
ウィリアム(ニーズヘッグ):平川大輔
ダニエル(スプリガン):立花慎之介
セオドア(ミノタウロス):内山昂輝
マイルズ(ケンタウロス):杉田智和
ロイ(ガルム):鈴木達央
アーサー(ベヒモス):津田健次郎
ベアトリス(セイレーン):早見沙織
クリストファー(ガーゴイル):福山潤

 
かつて神だった獣たちへ(2) (講談社コミックス)