【歴史】感想:NHK番組「BS1スペシャル」『幻の巨大空母“信濃”~乗組員が語る 大和型“不沈艦”の悲劇~』(2019年8月11日(日)放送)

栄光の日本海軍パーフェクトファイル 57号 (空母信濃) [分冊百科] (栄光の日本海軍 パーフェクトファイル)

BS1スペシャNHK https://www4.nhk.or.jp/bs1sp/
放送 NHK BS1。2019年8月11日(日) 21:00~22:50。

【※以下ネタバレ】
 

https://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2019-08-11/11/33809/1623646/
8月11日(日) 午後10時00分
BS1スペシャル▽幻の巨大空母“信濃”~乗組員が語る 大和型“不沈艦”の悲劇~


太平洋戦争末期に登場し、明瞭な写真は1枚のみ、という幻の空母『信濃』。大和型戦艦から改造された「不沈空母」が、最初の航海でたった4発の魚雷により沈んだ謎に迫る。


太平洋戦争末期に登場し、明瞭な写真は1枚のみ、という幻の空母『信濃』。もともと、大和・武蔵に次ぐ3番目の巨大戦艦として建造途中、急きょ、航空母艦に改造された艦だ。大和ゆずりの強固な防御力で、『不沈空母』として期待された信濃。しかし最初の航海の途中、わずか4発の魚雷攻撃で沈没。いったいなぜ? 生存者へのインタビュー、新発見の貴重な写真、信濃の4K高精細CG等から、幻の空母の悲劇の最期とその謎に迫る。


【語り】増谷康紀,佐藤利奈

 

内容

 空母「信濃」は、太平洋戦争末期の昭和19年(1944年)に日本海軍が建造した空母。あの有名な戦艦「大和」「武蔵」に続く三番艦として建造された当時世界最大の空母だったが、一般にはほとんど知られていない。

 昭和10年代、対米戦争へと突き進む日本は、戦艦大和・武蔵の建造を開始した。そして昭和15年(1940年)5月、大和型戦艦の三番艦として「110号艦」、後の信濃の建造が横須賀で始まった。

 昭和16年(1941年)12月太平洋戦争開戦。しかし翌昭和17年(1942年)6月のミッドウェー海戦で日本は大敗し、空母四隻を失ってしまう。そこで、信濃は予定を変更して、戦艦ではなく空母として完成させることになり、昭和19年(1944年)の完成を目指して工事が進められる。

 昭和19年(1944年)10月、信濃は進水した。しかしこの頃になると、アメリカ軍の東京空襲が現実的な脅威として想定されるようになり、信濃は広島の呉に避難することになった。

 本来なら船は進水した後、航海するまでに「公試」という、正常に使用できるかどうかの試験を十分に行わなければならない。その期間は、大和なら1年4か月、武蔵なら1年9か月も取られたが、信濃は一か月半しか無かった。

 昭和19年(1944年)11月28日夜、信濃は横須賀を出港したが、すぐにアメリカの潜水艦に見つかってしまい、翌11月29日深夜3時に攻撃を受け、魚雷四本を被弾してしまう。直前の10月に武蔵がアメリカ軍の攻撃で沈没した際には、魚雷20本が命中するまで耐え抜いたが、信濃は公試をロクに行っておらず、防水などが不十分だった。そのため浸水を食い止めることが出来ず、午前10時には沈没してしまった。

 生き残って救助された乗組員たちは、軍から厳重な箝口令を敷かれ、そのため信濃は知るものの少ない幻の船になってしまった。


感想

 評価は△(微妙)

 放送は21:00~21:50&22:00~22:50の豪華100分枠でしたが、中身はちょっと薄め。建造計画から始まって、空母に改造され、そして沈没するまでの流れ、生き残りの乗員たちのインタビュー、3DCGを使った再現映像、など、一通りの内容は有りましたが、100分という枠に見合う充実度では無かったな、というところ。途中でちょっと眠くなりましたもん。正直期待外れでしたねぇ。もうちょっと頑張ってほしかった。

おまけ

 ナレーションは男女のコンビで、片方があの佐藤利奈。古くは超電磁砲御坂美琴、近年ではのんのんびよりの駄菓子屋、が印象深い人ですが、この番組では駄菓子屋っぽい感じの乾いたしゃべり。近年は先輩の林原めぐみNHKスペシャルのナレーターとして活躍中ですが、今回のしゃべりを聞いているとほぼ区別がつかなかったです……、今後は佐藤利奈NHKの固い番組でバンバン声が聴けるかもしれません。
 
 
ハセガワ 1/450 日本海軍 航空母艦 信濃 プラモデル Z03